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OX3832のブログ一覧

2025年05月03日 イイね!

アップスイープのお勉強

アップスイープのお勉強先月末,食事会のついでに「BICライブラリ」へ行って調べ物をしたのですが,一番知りたかった情報を得られなかったので,今度は国分寺市にある「東京マガジンバンク」へ行って来ました.

「東京マガジンバンク」への訪問は,昨年に続いてこれで2回目.前回訪問時のブログに丁寧に本の借り方を残しておいたおかげで,今回はスムースに借りる事が出来ました(1年前の自分に感謝・・・笑).


という事で,その一番知りたかった情報である,フロントアンダーパネルの「アップスイープ」に関して今回調べた結果を纏めておこうと思います.

まず,事の発端は先月「日産ヘリテージコレクション」に行った時に見学したBTCC仕様の「プリメーラGT」(↓).



このクルマの特徴の1つが「アップスイープ」で,「アップスイープ」とはフロントバンパー下面に設けられたアンダーパネルの後端の部分の形状の事を指しており,バンパー下までフラットだったものが,フロントタイヤの直前でリアのディフューザーのように角度を付けて持ち上げているのが特徴です(↓).



この「アップスイープ」の最適な角度は8~10°だそうで,それ以上角度を付けると加速時の水平姿勢の時はダウンフォース量が大きくなるが,減速時に前傾姿勢となった際,角度がつき過ぎて気流がストールし,ダウンフォースを失うのだそうです.そういった特性は前回訪問時の調査で理解したのですが,では,この「アップスイープ」でダウンフォースを得るためには,アンダーパネルをどれくらい地面に近づければ良いのか?という点が気になっていました.


以前調べた文献では(↓),


(Aerodynamic Effects of Indy Car Componentsより)

「車高を10mm以下に下げないと,アンダーパネルでダウンフォースは得られない」というデータが示されており,これを見て「車検対応の90mm車高では全くダウンフォースが得られない」という事を知りました.このため,EF8にアンダーパネルを装着した後,リアの安定感が増したように感じたのは,



アンダーパネルによってダウンフォースが出ていたためではなく,単に重量物がボディ下面に付いて重心が下がったためなんだろうなぁ~と思っていました.


しかし,実際にこの「アップスイープ」を備えたフロントバンパーの実物を見てみると(↓),



低い事は低いですが,さすがに10mmという事はなさそうだなぁ~と思いました.

じゃあ,一体,このクルマの最低地上高はいくつなんだ?と調べてみたところ,45mm である事が分かりました.実際は車速が上がれば上がるほどダウンフォースが掛かって車高が下がるため,走行中の実車高はもっと低いそうなのですが,それでも「車高45mm以下であればアンダーパネルでダウンフォースが発生する」という情報を得る事が出来ました.10mmに比べれば45mmというのは大分現実的な数字なので,少し期待感が増してきたのですが,ここで1つ気になる事が.

「車高45mmでダウンフォースを発生させるために必要な車速はいくつなのか?」

2L NAとはいえ,この世代のツーリングカーの出力は300PSを超えています.それなりにかなり高い車速なんじゃないか?と思い,JTCCのツーリングカーの最高速がどれくらいだったのか?を調べてみたところ,こんなデータが(↓).



富士スピードウェイのホームストレートが約1.5kmですから,最高速で240km/hレベルという事ですね・・・.やっぱりレーシングカーだなぁ~と思いつつ,中間加速が知りたいな~と更に調べてみると,こんなデータを見つけました(↓).



TC2000の計測点で196km/hだそうです(ちなみにタイムは57.08).やっぱり化物だな・・・と思いつつ,これくらいの車速であれば,車高45mmでもダウンフォースは出るという事のようです.ちなみに,私のEF8は150km/h台ですから,45mmでは到底足りず,もっと車高を下げないと効果は得られないのでしょうね.


なお,先述の「プリメーラGT」で車高が45mmなのはフロントバンパーの部分だけで,サイド~リア部分はもっと高いです(↓).



これはレギュレーション上の制約から落とせないという事もあるのですが,フロントバンパーで圧縮した空気を素早く抜くためには,むしろサイドの車高が高い方が好都合だったそうです.


そんな感じで定量的なデータが得られたので,「アップスイープ」に興味が湧いてきたのですが,先日,首都高で緑甲羅をぶつけられてアンダーパネルを破損したので(↓),



いっそ,アップスイープ付きのアンダーパネルに変更するか?とか考えていたのですが,調べてみたら汎用品でも結構良い金額でした・・・.となるとワンオフで作ってもらうしかないか?と更に調べてみたところ,こんな製品を見つけました(↓).


(CF Lab:アップスイープ Type1 STD FRP製より)

  A:320mm  B1:295mm  B2:185mm  C:115mm  D:50mm

こんな感じで後付け出来る「アップスイープ」のようです(↓).


(CF Lab:アップスイープ Type1 STD FRP製より)

価格もそこまで高くなさそうなので面白そうだなぁ~と思ったのですが,果たして私のEF8に取り付けられるスペースがあるのか??





ちょっと厳しいかな・・・.ちなみに「アップスイープ」を付ける場合はストレーキ(↓)は撤去となりますね.




最後に,JTCC車両だと「アップスイープ」ではなく,こういった排出口をバンパー横に設けているケースもありますが(↓),



コレ,ダウンフォースを稼ぐという意味合いではなく,あくまでクーリングのために設けていたそうです.

バンパー横というのは負圧域なのだそうで,ここに開口部を設けると空気がよく抜けるのだそうです.その反面,ドラッグは増えるそうで,「前面投影面積を増やすようなもの」と表現されていました.冷却性能を取る場合は開口部を開け,最高速を延ばしたい場合は開口部を塞ぐ,といった切替をレースでは行っていたそうです.なので出来れば,ここはシャッター式が望ましいそうですが,実際のレースでは簡単なのでテーピングで済ませていたようですね.

こういうのを知ると,「日産ヘリテージコレクション」で観たGT-RのR33にはあって(↓),



R34にはなかった(↓),



・・・のは,そういう理由だったからかぁ~と理解が深まりました.


以上,アップスイープのお勉強でした.
Posted at 2025/05/03 00:57:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | セッティング(空力) | 日記
2025年05月02日 イイね!

Heritage Collection ~GT-R SUPER GT仕様編~

Heritage Collection ~GT-R SUPER GT仕様編~「日産ヘリテージコレクション」見学のラスト.GT500仕様のスカイラインGT-RフェアレディZと来て,再びGT-Rに戻ります.

こちらも同様に詳しく観たいところなのですが,タイトル画像の車両達は一番近い位置に置かれた2008年仕様以外は仮置き(展示準備中?)といった感じで,車両の概要を示すプレートもなく,詳細が分かりませんでした.また,2010年代の車両は形状が複雑過ぎて素人には識別も難しいため,今回はサクサク進めようと思います.

まずは,2008年の「XANAVI NISMO GT-R」.



GT-R復帰初年度のモデルですが,正面から観るとボンネットが本当に低く,ヘッドライトの外側も少し盛り上がった形状をしているのが分かります(↓).



ミラーも空力を意識しつつ比較的前後方向に大きな形状(↓).



リアフェンダー周りも比較的シンプルな印象を受けました(↓).




お次は,別の場所に置かれていた2013年の「NISMO MOTUL AUTECH GT-R」.



先程の最初期のGT-Rから5年が経過しているのですが,正面から観るとそれほど違いはない・・・かと思ったのですが,実はボンネット中央部の膨らみがなくなっているとの事(↓).

【2008年仕様】


【2013年仕様】


2008年仕様で膨らんでいたのは,エンジンのエアボックスが巨大でエンジンルームの中に収め切られなかったためだそうで(↓).



翌2009年仕様で何とか収めて,ボンネット中央部の盛り上がりがなくなったそうです.
フロントのフェンダー周りは空力の進歩によって,さすがに複雑度が増しており(↓),



ミラーもより前後方向に大型化した印象(↓).



リアフェンダーも細かな工夫が見て取れます(↓).



リアウインドウ周辺は,ここまで観て来たGT-RやZと比べると大幅にシンプルですね(↓).



フロントはR35なので独特ですが,リア周りはここまで観て来た歴代のスカイラインGT-RとフェアレディZを混ぜたような感じ(↓).



リアタイヤ後方に大きな開口部があるのは歴代と変わりませんが,フェンスが貼ってあるのはこれが初なような?(↓)



また,トランク上部のこの黒い部分(↓)はスリットでした.



なお,レーシングカーで時折見るパイプ(?)もありました(↓).




再び場所を戻って,次は恐らく2015年仕様の「MOTUL AUTECH GT-R」.



DTMとのレギュレーション統合を推し進めた年代なので,共通部品の導入等でアチコチ微妙に異なっています.



フロントフェンダー周りを先述の2008年仕様と見比べると,これだけ違います(↓).



これは,空力の可能開発エリアというのが定められたためでしょうね(↓).


(HONDA:ダウンフォースにこだわった空力開発 SUPER GT 2014年〜2019年より)

ミラーも凄くシンプルですね(↓).



リアフェンダー周りにギザギザが付いており,近代のエアロだなぁ~という感じです(↓).






最後は,こちらも恐らくですが2018年仕様の「CALSONIC IMPUL GT-R」.



フロントウインドウの全面に黒いフィルムが貼られているので,もしかしたらショーカー(モックアップ)かもしれません.ちなみにその奥に置かれているのは,同じ2018年仕様の「MOTUL AUTECH GT-R」に見えますが,こちらはウインドウにフィルムが貼られていないので本物のようですね.


以上,Heritage CollectionのGT-R SUPER GT仕様編でした.

まだこれ以外にも多数のクルマを写真に収めたのですが,キリがないので今回のシリーズとしてはここで終わりにします.とにかく「日産ヘリテージコレクション」は展示の台数が多く,時間制限こそありますが見学の満足度としては非常に高いです.市販車/レーシングカーを問わず,日産車に興味のある方は,何とか予約を成功させて1度訪れてみては如何でしょうか.
Posted at 2025/05/01 18:57:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館見学 | 日記
2025年05月01日 イイね!

Heritage Collection ~Z GT仕様編~

Heritage Collection ~Z GT仕様編~GT-Rの次はZという事で,JGTC/SUPER GTのGT500仕様のフェアレディZです.

観ていた時はGT-R多いなぁ~と思っていましたが,撮影した写真を見返してみると,Zも負けず劣らず結構な台数でした.日産のワークスと言えばGT-R or Zとなるので当たり前と言えば当たり前なのですが,こうなると相対的にシルビアが少なく感じ,非ワークスのプライベーターに愛されたクルマという事なのでしょうね.

最初は2004年仕様の「XANAVI NISMO Z」.当時のチャンピオンマシンですね.



販売が終了し,プロモーション意義を失ったGT-Rからバトンタッチされる形で作られたクルマですね.各種コンポーネントをGT-Rから引き継いでいるため,エンジンもV6のVQ30DETTとなっています.

ベースとなるZ33型は前後のオーバーハングを切り詰めたデザインとなっており,この点がGT-Rと比べると空力的に不利になるため,わざわざベース車にロングノーズバンパー(前方+180mm),ロングテールバンパー(後方+135mm),サイドフィニッシャー(サイド+25mm)を装着し,オーディオレスにした「TYPE E(↓)」という期間限定車を販売し,これをGT車両のベースとして申告したそうです.



ちなみに,「サイドフィニッシャー」とはリアフェンダー前のルーバー状の部品の事を指すそうなのですが,完全に横幅を稼ぐためだけに付けた後付けパーツなのだそうで,実物の中身はくり抜かれていないし,GT車両ではそもそもこのパーツが付いていないそうです(割り切ってますね・・・).また,リアの「ロングテールバンパー」は斜めに持ち上がった形をしていますが,これはGT車両で下にディフューザーを装着する事を想定して,ディフューザーの延長線上に切り上げたバンパーが繋がるようにして,実質的にディフューザーの長さを稼ぐ狙いがあったとの事です.今回の展示ではリア周りが全く見えず,この辺りを確認出来ないのが残念でした・・・.

なお,拡大させたオーバーハングに注目して観てみると,アンダーパネルの突き出し量が結構多いのが印象的でした(↓).




このお隣には,2006年仕様の「MOTUL AUTECH Z 」が展示されていたので(↓),



そことの対比で観てみると,レギュレーションの変更でオーバーハングの自由度が増したせいか,アンダーパネルの突き出し量はグッと減っているのは分かりましたが(↓),



それ以外の部分は目立った違いがなく(↓),



改良は外部ではなく,内部に対して重点的に行われたんだろうなぁ~と思いました.後で調べてみたところ,GT-Rと比べてダウンフォースは増えたが,実は全面投影面積がGT-Rより4%広いのだそうで,ルーフが高い分だけドラッグも大きく,これを補うためのエンジンパワーの向上に力を割いたそうです.


「GT-Rと比べるとZは変化代が少なくてツマらんなぁ~」なんて思いながら次に観たZは,2007年仕様の「XANAVI NISMO Z」.



こちらは先述のパワー不足を補うために,エンジンを4.5L V8のVK45DEに変更.ボディワークも観ただけで分かるくらい大きく変化していました.

アンダーパネルの突き出しも形状が異なりますし(↓),



カナードも割と高めの位置に変更(↓).



フロント・リア共にフェンダー後方が後ろへ伸びる近代のデザインに近い形となっています(↓).





後ろから観るとゴテゴテ感も凄く(↓),



素人には何がどうなっているのか分からん形状にまで進化しています(↓).



リアウインドウの上部には開口部があり(↓),



また何かの取り込み口か?と思ったのですが,これ透明な板で蓋をしているだけで実際は吸気口ではなく,排出口っぽいですね.

リアゲート部分にはお約束の取り込み口があり(↓),



後ろからみるとスリットが見えたので,ここから抜いているようです(↓).



ちなみに,ルーフにはベンチレーション用なのか? 薄いインレットがありました(↓).



GT500仕様としてはこの2007年モデルが最後で,翌年から再びGT-R(R35型)に戻って行きます.


最後にGT300仕様のZも.



こちらは2010年のチャンピオンカーである「HASEMI SPORT TOMICA Z」.最初観た時は「(3年後なので)GT500仕様をデチューンしてGT300用にしたのかな?」と思いましたが,こちらはGT500仕様をベースとしたものではなく,2002年のALMS(American Le Mans Series) GTクラス(GT3みたいなもの)向けに開発した車両をGT300クラス向けに転用したものなのだそうで,全く独自の進化を果たした別のZなのだそうです(ベースが北米向けなので左ハンドルとなっている).

そうしてみると,フロント周りはGT500仕様と比べて随分と大人しい感じもしますが(↓),





フロントフェンダーは年代相応に派手な形状だなぁ~と思ったら(↓),



こちらはクルマを受領後に,チーム(ハセミモータースポーツ)側で独自に改良したものなのだそうです.
リアフェンダーも同じような佇まいですが(↓),



先程のGT500仕様ほどの過激さはないですね.
ミラーに追加ステーを付けて補強しているのはカスタマーレーシングっぽいですし(↓),



GT500仕様だとフロントフェンダー直後から飛び出ているマフラーも,このGT300仕様では,ドアの後ろまで引っ張る形(↓).



GT500とは異なり,ボディワークではなくウインドウ側にインレットがありますし(↓),



設計思想が異なるのが見て取れて面白かったです.あと,面白いと言えばウイングの固定部位(↓).



リアゲートではなく,フレームに直接付けているのは理解するのですが,このスリットの跡からすると,当初は内側の2つを使った幅の狭いステーだったのでしょうね.それが後に幅の広いステーに変わって穴が増えた様子が窺えます.こういう想像が掻き立てれる痕跡って面白いですね.

ちなみに,これは後日調べている時に知ったのですが,このクルマには「インナーホイールカバー」というものが付いているのだそうで(↓),


(AUTOSPORT No.1283より)

ホイールハウス内の整流が目的だそうなのですが,ブレーキダクトとの位置関係等,実車でどんな構造・クリアランスだったのか確認したかったなぁ~と後悔しました・・・.orz


以上,Heritage CollectionのZ GT仕様編でした.
Posted at 2025/04/30 21:06:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館見学 | 日記
2025年04月30日 イイね!

港区内を北へ南へ

港区内を北へ南へゴールデンウィークの真っ最中ですが,今年は実家に帰省する事もなく,TC1000のファミ走の走行枠もなく,特にやる事がなくてダラダラと過ごしています(こんな事になるならどこかの走行会に申し込んでおけば良かった・・・).

あまりにも時間を持て余し過ぎて勿体ないので,ストックしているネタを漁ってラジエターヘッドライト周りの隙間埋めとかやってみましたが,あっさり終わって暇潰しにすらなりませんでした(笑).

そんな折,Aoisanさんから「ショップの元店長と食事会でもどうですか?」とお誘い頂いたので,港区まで出向く事になりました.食事会は18時からなので,それまでの時間潰しに東京タワー(↓),



・・・の前にある「BICライブラリ(↓)」へ.



昨年訪れた時に大体の蔵書を把握したので,先日「日産ヘリテージコレクション」で観てきたレーシングカー達(↓)の補足情報が何か得られないかと調べ物に.

  Heritage Collection ~プリメーラGT編~
  Heritage Collection ~R390GT1編~
  Heritage Collection ~スーパーシルエット編~
  Heritage Collection ~GT-R GT1仕様編~
  Heritage Collection ~GT-R JGTC仕様編~
  Heritage Collection ~Z GT仕様編~
  Heritage Collection ~GT-R SUPER GT仕様編~

残念ながら一番知りたかった車種の情報は得られなかったのですが,1998年仕様のGT-Rのリアウインドウの高い位置に付いていた吸気口はリアブレーキの冷却用だそうで(↓),



リアフェンダー前のダクトでは,フロントフェンダーの影響で気流が乱れてどんなに角度を付けても空気が取り込めないため,グループCのR91CPのダクトを応用したそうです(↓).



このような小ネタをいくつか仕入れられたので,ブログに加筆しておきました.

ちなみに少し脱線しますが,一連の「日産ヘリテージコレクション」のお話は大分不人気なようですね(笑).連休中という事もあるのかもしれませんが,PV数が20~30程度とかなり少なかったです(他の車両見学ネタだと50前後はいくのですが).単なる自己満足で書いてるブログなので,別にPV数が少なくても構わないのですが,日産車が不人気なのか? 「日産ヘリテージコレクション」が既知で興味がないのか? 理由は分かりませんが,面白い傾向だなぁ~と思いました.


話を戻して,16時過ぎまで「BICライブラリ」にいた後,食事会までまだ少し時間があるのでどうしようかなぁ~?と考えて,新橋まで歩く事にしました.



時間潰しの意味合いもありますが,昨年リニューアルして新虎安田ビルへと移転した「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」にまだ行った事がなかったので,一度見に行ってみようかと(リニューアル前には何回か訪れた).



以前の店舗はシックな感じの「プラモデル屋さん」といった雰囲気でしたが,こちらは近代的で明るいオシャレな感じ.完成品の展示も多く結構楽しめましたが,目立つのはやはりコチラ(↓).



実車ミニ四駆こと「1/1 エアロアバンテ」.実際に走行出来るので細部の作り込みなんかをジロジロと見ていたのですが,どうしても癖でタイヤに目が行く(笑).



何を履いているんだろう?と覗き込んだら「ADVAN Sport V107」だったのですが,そのサイズが(↓),



なんと22インチ(295/30ZR22)! 子供の頃は「直線のスピード伸ばすなら大径ホイール!」とかやってましたが,1/1になると相当大径であった事が実感出来ますね(笑).


さて,これでネタも切れてしまったので,新橋駅へ行って京浜東北線に乗り,集合場所である田町駅へ移動.



大分早く着いてしまったので周辺を散歩していたのですが,EF8の先輩から「到着した」との連絡が届いたので三田口(西口)へ.連休中に行った場所やこの間ブログに書いたスーパーシルエットの話等で時間を潰しているとAoisanさんが到着.事前の予想通り元店長が一番最後の合流となりました(遅刻してくるかと思ってた・・・笑).

これで全員揃ったので,帰宅ラッシュで混雑する中を逆方向へ進み,Aoisanさんの紹介で焼き鳥とワインのお店「ソバヤノニカイ」へ.



名前の通り1階に蕎麦屋さんがあり,その2階に店を構えているとの事で蕎麦屋さんを目印に探していたのですが,この日,蕎麦屋さんはお休みだったようで,シャッターが閉まっていて気づかず,一度店の前を通り過ぎてしまいました・・・(汗).



お店の中に入って奥のテーブル席に着き,一息入れると会話が始まります.ショップの元店長と会うのは2023年10月以来なので,1年半振り.当時は転職先が決まったくらいの頃でしたが,その後,収入も大分安定したそうで,体調も崩さず元気にやってるそうです(相変わらず,モンハン三昧な日々のようですが・・・笑).



身体壊したのでお酒は止めたのか?と思ったら,「焼酎は止めたけど,ビールは飲んでる」との事で相変わらず(苦笑).「収入が安定したなら,前から言っていたGR86は買わないの?」と訊ねると「免許の点数も安定しているから,それがなくなるまで見送る」との事で,こちらも相変わらずでした(笑).

その後は,今回都合が合わず不参加だったAT使いのBB6の話題で,会話を弾ませつつ食事も進みます.


(ワインのお店ですが,私はぶどうジュースの方を頂きました.コレ,結構美味しかった♪)


オーダーしたのは「ソバヤノニカイコース」との事で,最初は「前菜3品盛り合わせ(↓)」.



続いて,「ルッコラとペコリーノチーズのサラダ(↓)」.



「本日の焼野菜盛合せ(↓)」と続き,



その時に飲んでいるワインに合わせて鳥の部位とソースを決めて頂けるという「串焼き5本(↓)」.











どれも美味しくて,5本ではなく,もっと食べたいくらいでした♪
そして,締めは「トリュフの炊き込みご飯(↓)」.



デザートは「自家製パンナコッタ(↓)」を頂きました.



話をするのがメインで,食事はおまけくらいのつもりで特に期待していなかったのですが,どの料理もとっても美味しかったです♪ Aoisanさん,良いお店をチョイスして頂き,有難う御座いました! <(_ _)>


以上,港区内を北へ南へと動いた半日でした.

遠路はるばる来られたEF8の先輩,企画してくれたAoisanさん,相変わらずで安心した元店長,楽しい時間を有難う御座いました.元店長がGR86買ったら,またサーキットに集いましょう!
Posted at 2025/05/02 00:42:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2025年04月29日 イイね!

Heritage Collection ~GT-R JGTC仕様編~

Heritage Collection ~GT-R JGTC仕様編~GT1仕様のお次はJGTC仕様のGT-Rのお話.

最初に登場するのは,タイトル画像の1998年のシリーズチャンピオンである「PENNZOIL NISMO GT‐R」となる訳なのですが,このクルマは2023年に富士モータースポーツミュージアムで観た事があるのでスルーかなぁ~?と思っていたら,「アレ? 色々違う・・・」と気づいてしまったので結局詳しく観る事にしました(笑).


という事で,その1998年仕様の「PENNZOIL NISMO GT‐R」.



パッと見で以前観たものと比べてみると(↓),



リアウイングが違う(↓).



トランクにダックテールも付いていますし,後方に回ってみると(↓),



リアバンパー下がえぐられていて,こちらも形状が異なる.特徴的なフロントフェンダー等は同じなので(↓),



どちらかが前半戦仕様 or 後半戦仕様でエアロパッケージが異なるんでしょうね.
ちなみに,この後のチェックポイントとなる牽引フックの位置(↓)も参考までに残しておきます.




お次は場所を変えて,1999年仕様の「PENNZOIL NISMO GT‐R」.



分かる人には一目瞭然ですが,R33→R34へとベース車両が変わっています.
カラーが一緒なので一見すると同じクルマにも見えますが,リア周りは全然違います(↓).



R33の色々付いたゴテゴテした感じと比べると,非常にスッキリしていますね.
こちらの展示はクルマの横に入ってもOKとの事で,トランク手前の吸入口も確認出来ます(↓).



ちなみにこの吸気口はリアブレーキの冷却用だそうです.また,トランク部分には他に吸気口がないように見えますが,実はリアウインドウとトランクの間にギャップ(隙間)があり,そこからデフの冷却風を取り込んでいるそうです.なお,取り込んだ冷却風を排出するためのスリットがトランク部分に見当たりませんが,これはフロア下に排出しているからだそうです.

フロント側に回ってみると,先程のR33と全く異なる空力コンセプトなのが見て取れてます(↓).



例えば,R33ではフロント前面から空気を取り込んで,バンパーの左右から排出する思想でしたが,こちらのR34ではバンパー横はスッキリとした形状になっています.

フロントタイヤ後方もR33ではバッサリ切った形でしたが,こちらのR34ではもう少し凝った形状(↓).



先程最後に触れた牽引フックもボンネット上部に移動しています(↓).



それだけボンネットの位置が低くなっているという事なのでしょうね.
ちなみに,フロントグリルは黒い板で完全に塞がれたダミーでした(↓).




そこから少し時間が飛んで,お次は2002年仕様の「CALSONIC SKYLINE」.



先程と同じR34型ですが,こちらはエンジンが直6のRB26DETTからV6のVQ30DETTに変更されています.縦置きの直6ではどうしてもフロントヘビーとなってしまうため,もっと早くV6にしたかったそうなのですが,イメージ戦略的にそれが出来ず数年が経った後,R34の販売終了を契機としてV6に変更されたそうです.

V6化によってエンジンルーム内のレイアウトが色々変わったんだろうなぁ~というのが,牽引フックの位置から読み取れますし(↓),



テールパイプもこんな位置に来ています(↓).



3年の月日で空力もアップデートされており,フロントバンパーにはカナードが(↓).



ミラーもエアロミラーになっています(↓).



リアもディフューザーが洗練された形となっていました(↓).



そして,リアのフェンダー部分にスリットがあるなぁ~と思ったので(↓),



トランク側を観てみると(↓),



リアウインドウに吸気口があるのは一緒ですが,トランク部分にも大きく取入れ口が増えていました.コレ何だろうなぁ~?と後から調べてみたら,直6→V6への変更に合わせて前後重量配分を更に適正化しようと,ラジエターをトランクスペースに移動させたのだそうで,恐らくその冷却風の取り込み口ですね.

なお,このクルマで一番特徴的だなぁ~と思ったのが,このリアの低さ(↓).



GT-Rというとどうしてもボリューミィな印象が強いのですが,物凄く薄くて違和感ありまくりでした(笑).


最後は,2003年仕様の「MOTUL PITWORK GT-R」.



この年からシャシー前後のパイプフレーム化が許可され,フロントフェンダーの拡大も出来るようになったため,ボンネットは低く,ホイールハウスは持ち上げられたCカーに近いスタイリングとなっています(↓).



カナードも多段化され(↓),



フロントフェンダー後端も凝った形に(↓).



エキゾーストもこっそりと後ろに控えているという感じではなく,堂々と表に出て来ました(↓).



後ろに目を移すと,リアフェンダー上部にロック機構がありました(↓).



最初は上にクリアのプレートが貼ってあったので,空力を気にしているんだろうなぁ~と思って観ていたのですが,改めて考えてみると,前後パイプフレーム化された事で後端部分を分割出来る事から,これだけ大掛かりなロック機構となっていたのでしょうね.



分割を想定してか,前年型にはあったリアウインドウの吸気口はなくなり,トランク前に横長の開口部があるのみ.設計思想が何か変わったのかなぁ~?と後で調べてみたら,前年型でトランクスペースに持って来ていたラジエターをフロントに戻し(冷却ファンや配管の取り回し等でトラブルが絶えなかったとの事),代わりにミッションを後ろに持って来てトランスアクスル化を行っているそうです.

ラジエターがなくなった事でそこまで大きな開口部が必要なくなったという事なのでしょうが,とはいえ,ミッション用のオイルクーラーはあるでしょうから,その分の開口部でこのサイズなんでしょうね.ちなみに,ラジエター(+配管諸々)⇔ミッションの入替えで重量的にはほぼトントンだそうで,前後重量配分は2002年仕様とそれほど変わらなかったそうです.

またリア周りに戻って,全体的にはマイナーチェンジといった感じですが(↓),



リアウイングの取付部が明らかに違う(↓).



コレ,トランクではなく,フレームに直付けで固定しているんでしょうね.発生したダウンフォースを変形するトランク越しではなく,フレームに直接掛けた方がより効率的にタイヤに力を伝えられるので,パイプフレーム化したからこそ出来る手法なのでしょう.


以上,Heritage CollectionのGT-R JGTC仕様編でした.

やっぱりGT-Rは数が多いですね(汗).ただ,年式毎の違いをこうやって自分の目で見比べられるのは面白いです.「日産ヘリテージコレクション」が膨大な数のクルマを収蔵しているからこそ出来る芸当で,これを無料で観れるのですから有難い事です.
Posted at 2025/04/29 19:29:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館見学 | 日記

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「ルーキージムカーナ反省会 http://cvw.jp/b/1684331/48610930/
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