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2010年12月12日 イイね!

意外と知られていない磁石の特性

写真1:

マグネットは大型DIYで販売されていたものです。
磁力が特に強い希土類磁石ではなく、普通のフェライト系磁石と思われます。
フェライト系磁石と言っても馬鹿にできず、
この磁石をスチール棚に貼り付けると、容易に引きはがすことは出来ません。

磁石を囲っているものは鉄製のヨーク(偏向板)です。
ヨークの種類として、画像の深皿形状だけでなく、
四角い鉄板を曲げたコの字形状のものなど色々あります。
ヨークを用いることで、ヨークの板厚の中に磁束を集中させることにより、
吸着力を増加させることが出来ます。

ヨークは単に磁石と組み合わせればよいという単純なものでなく、
磁石とヨークの隙間、吸着相手の鉄板と磁石の隙間、ヨークの板厚
などにより、ヨーク端部の磁束の集中状態が変わります。

磁石にヨークを組み合わせたものの設計は奥が深いのです。
なので、よ~く試行錯誤して吸着量を増減させます。


写真2:

業務用大型工具箱の中の鉄製仕切板1.02mm厚のものです。

本当は、鉄製の板厚を0.3、 0.6、 1.2mmと倍数系列で用意したかったのです。
が、ミスミパーツとかのシムプレートを購入する場合、個人ユーザーは門前払いなので
泣く泣く身の回りで調達できる鉄板で実験することにした次第です。


写真3:

フォレスター純正の燃料フィルター底部の板厚は0.33~0.36です。

以前、車検時に外した使用済みの燃料フィルターを輪切りにしたものがあったのですが、
引っ越しの時に家庭内行方不明になってしまいました。
なので、100円ショップで板厚0.31mmの鉄皿を調達しました。



写真4:

鉄板だけではおもしろくないので板厚1.2mm厚のアルミ板を用意しました。

これも実験的には失敗しました。板厚0.5mmくらいのアルミ板を使えばよかった。
これも、後の祭り。



写真5:
>
鉄製のゼムクリップをぶら下げてみました。
本当は砂鉄とか、鉄粒をぶら下げると測定精度が高くなる筈です。
板厚0.3mmの鉄皿と板厚1.2mmのアルミ板では、
やり方によってはゼムクリップの量が同じになったりしました。

鉄板の板厚が増えると、磁束の大部分が鉄板の中を通ります。
そのため、鉄板の向こう側に漏れ出てくる磁束が減ります。

燃料フィルターと同じ板厚0.33~0.36mmの鉄板を用いれば、
板厚0.31mmの鉄皿より
吸着できるゼムクリップの量は減った筈です。

1.2mm厚アルミ板でのゼムクリップ吸着量は想像したより多くなりませんでした。
これは厚めの板厚1.2mmが災いし、ループする磁束の量が多くならなかったためと思われます。



写真6:

写真5ではゼムクリップの量が分かりにくいので、
A3用紙の上に置いて較べてみました。
右にいくほど、ゼムクリップの量が多くなります。

今から考えれば、ゼムクリップを綺麗に並べて一目瞭然にすれば良かったのですが、
休日出勤ちうに実験したので余裕がありませんですた。後の祭り。
なぜかしら仕事より、こんな実験の方が楽しかったりします。

吸着したゼムクリップの質量を計れば良かったのですが、後の祭り。



写真7:

良心的な磁石の販売は、画像のように鉄板に貼り付けて販売されます。
この理由は、磁束をループさせ続けることにより磁力が弱くならないようにするため、
また、他のもの(クレジットカード等)への磁力の影響を減らすためです。


昔、フロッピーディスクが全盛の頃、磁石でダメージを受けないためのケースがありましたが、
そのFD用ケースには鉄板が仕込んでありました。

さあ、よ~く考えよう!


参考資料
株式会社二六製作所のホームページ → 
→ DATA BASEの 磁石Q&A   → 【磁石の磁力を遮断することはできるの?】




【お断り】
この実験は、燃料フィルター底部に磁石を貼り付けた商品の効果を
判定したものではありません。
その理由は、該当商品の容器の材質を把握していないためと、
また、容器底部の板厚を把握していないためです。
該当商品をお持ちの方が、自分で確認または推定する場合の
参考知識を提供するためのものです。
関連情報URL : http://www.26magnet.co.jp/
Posted at 2010/12/12 17:50:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | パーツの効果推定 | 日記
2010年05月14日 イイね!

イグナイトVSDの考察

イグナイトVSDの考察先週末の土曜・日曜が出勤だったので今日はお休みです。
山梨県に出かけようかと思いましたが、
快晴っぽくないし、車が汚れているので自宅待機です。

昨日のブログに点火エネルギーの計算方法を書いたので
そのついでに出来る数字遊びをしてみました。




点火コイル一次側に流れる電流は
IcoiL= E  /(Rbat +Rマイナス側+Rプラス側+Ron +RcoiL)
IcoiL= バッテリー端子間電圧 / 点火回路の総抵抗   ・・・①
    = バッテリー端子間電圧 / 2.9オーム  

点火コイル一時側に蓄えられるエネルギーは
U=0.5×L×IcoiL×IcoiL  ・・・1秒間のエネルギー
1パルスを5msとすると、1パルスのエネルギーは
U(5ms)=0.005×0.5×L×IcoiL×IcoiL   ・・・②
となります。


点火エネルギーを増加させる手法は、上記の①、②の式から
・アーシング等で配線抵抗を減らす
・点火回路の電源電圧を上げる
の2つが考えられます。

昔なら、点火コイルが独立していたので、
点火コイル一次側をコイル抵抗の小さい社外パーツに変えたり、
点火コイルから点火プラグへの高圧コードの抵抗を減らしたり
する手法がありました。

今日は、TMワークスのイグナイトVSDについて考察してみます。

巷で販売されているVSDは2種類?あります。
・ノーマルバージョンの16V
・強化バージョンの18V
これらの出力電圧は宣伝を信用することにします。


ここでちょっと。
『12Vを16V(18V)にUPし』という宣伝は正しくありません。

エンジンが動いていれば、バッテリー端子電圧は14V位になってます。
てか、エンジン動いてなくても、
バッテリー端子電圧は12.6Vくらいあります。
数字の絶対値の差を利用して、効果を多く見せようという技です。
でも許します。なぜか?

その理由は、点火エネルギーを増加させる効果を計算で認められるからです。


それでは、イグナイトVSD無し、VSD(16V)、VSD(18V)
の3通りで1パルスのエネルギーを計算します。

まず、点火コイル一時側に流れる電流はそれぞれ、
IcoiL= E  /(Rbat +Rマイナス側+Rプラス側+Ron +RcoiL)
    = バッテリー端子間電圧 / 2.9オーム  の式から

IcoiL(VSD無し) = 14.5/2.9=5.00 アンペア
IcoiL(VSD16V)= 16.0/2.9=5.52 アンペア
IcoiL(VSD18V)= 18.0/2.9=6.21 アンペア

次に、1パルス5msの場合のエネルギーを求めると
U(5ms)=0.005×0.5×L×IcoiL×IcoiL  の式から

U(5ms、VSD無し) =0.005×0.5×L×5.00×5.00
             =L×0.0625ジュール =L×62.5 mJ
U(5ms、VSD16V)=0.005×0.5×L×5.52×5.52
             =L×0.0762ジュール =L×76.2 mJ
U(5ms、VSD18V)=0.005×0.5×L×6.21×6.21
             =L×0.0964ジュール =L×96.4 mJ

上記の計算結果から、
イグナイトVSD無し、VSD(16V)、VSD(18V)
の1パルス5msのエネルギーの比率は
U(5ms、VSD無し):U(5ms、VSD16V):U(5ms、VSD18V)
=65.5 : 76.2 : 96.4
=1 : 1.16 : 1.47   となります。

ということで、イグナイトVSDを装着すると
点火コイル一次側に蓄えるエネルギーが
16ボルトタイプで 16%増加
18ボルトタイプで 47%増加   と試算できます。

イグナイトVSDは効果が有りそうです。

しかし、短所(ハネカエリ)も考えましょう。


【ハネカエリの検討】
・VSDを装着しても、2次コイルの出力電圧は変わりません。
 2次コイルの出力電圧は、一次と二次の巻線比で決まるので
 エネルギーが変わるだけです。
 なので、出力電圧増加がないので、電圧の点からは
 コイルの絶縁性の寿命短縮は心配しなくて済みそうです。

・1次コイルに蓄えるエネルギーが増えることは
 コイルの発熱が増えます。結果的に絶縁性の
 寿命が短くなります。たぶん。

・1次コイルに蓄えるエネルギーが増えることは
点火プラグが失火したとき、
 そのエネルギーを一次側回路で消費せねばならず
 余分な熱や耐圧の負担に曝されます。
 結果的にスイッチング素子の寿命が短くなると思われます。

・1次コイルに蓄えるエネルギーが増えることは
点火プラグの放電部の温度が上がり
電極の消耗が速くなります。


工業製品の場合、人命に直接関わるものでないとき
安全率を何倍とか10倍にすることは稀です。

車メーカーが設定した安全マージンが不明なので
VSDノーマルタイプ程度のエネルギー増加(+16%)
が無難と思われます。


あ、購入済みのVSDを早く装着しろって突っ込みは無しで。
Posted at 2010/05/14 14:03:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | パーツの効果推定 | 日記
2010年05月13日 イイね!

超高価なアーシングは不要だと思う(その2)

超高価なアーシングは不要だと思う(その2)他社より優れたアーシングのキットがあったとして
どれだけ優れているかを更に計算してみましょう。

点火系の回路における効果として
回路を簡略化し5つの要素で構成されるとします。

バッテリー
配線(バッテリーのマイナス端子からエンジンブロックまで)
配線(バッテリーのプラス端子から点火コイルまで)
スイッチング素子
点火コイルの一次側
これらの5つの要素の直列回路になっています。

アーシングが施されるのは名前の通り
バッテリーのマイナス端子からエンジンブロックへの配線です。

バッテリーのプラス端子から点火コイルへの配線は
色々な線材や部品を経由します。この検討では
『バッテリーのプラス端子から点火コイルへの配線は』
配線材の抵抗値を下げるのが困難なものの総称とします。


ここで、計算式のため次の略号を与えます。

Ebat      :12Vバッテリーの端子間電圧
Rbat     :12Vバッテリーの内部抵抗
Rプラス側  :配線抵抗(バッテリーのプラス端子から点火コイルまで)
Rマイナス側 :配線抵抗(バッテリーのマイナス端子からエンジンブロックまで)
Ron  :スイッチング素子のオン抵抗
RcoiL :点火コイル一次側の直流抵抗
IcoiL :点火コイル一次側に流れる電流


点火コイル一次側に蓄えられるエネルギーUは
コイルのインダクタンスをLとし
コイルに流れた電流をIcoiLとすると
U=0.5×L×IcoiL×IcoiL  ・・・① の式になります。

点火コイル一次側のインダクタンスは一定とみなせますから
上記①式の電流IcoiLを増やせば、
点火コイル一次側に蓄えられるエネルギーUが増加し
コイル2次側から点火プラグに供給されるエネルギーも増加します。


そこで、点火コイル一次側に流れる電流を増やすために
やっきになってアーシングをする人がいるわけです。
ここまではアーシングで性能を向上させたいという考え方は
間違っておりません。



【点火回路の各要素の推定】
1.バッテリーの端子電圧
オルタネーターのレギュレータの特性や、エンジン回転数により
 バッテリー端子電圧は変わります。ここでは14.5Vとしておきます。

2.点火回路の総抵抗の推算
 イグナイタ用IGBTの定格電流を
 富士電機やデンソーの技術資料から読み取り、定格電流を5Aとします。
直列回路で繋がっているので、
 スイッチング素子のIGBTに流れる電流値は、
 点火コイル一次側に流れる電流と同じです。
 バッテリー電圧14.5ボルトから考えると
 R=E/I=14.5/5=2.9Ωとなり
 点火系の直列回路の総抵抗を2.9Ωとします。

3.スイッチング素子のON抵抗:Ron
 富士電機のイグナイタ用IGBTの資料で
 5アンペアのときオン電圧1.3ボルトとあるので、
 R=E/I=1.3/5=0.26Ω となります。
後々の計算の都合から、
Ron=0.27Ω としておきます。

4.バッテリーの内部抵抗
 バッテリーの性能や劣化状態で変わりますが
 0.01Ωとしておきます。
 小さい数値なので計算の大勢に影響ありませんが、
 バッテリーにも抵抗があるということで書いておきます。

5.点火コイル一次側の直流抵抗
 ネット上で1Ω前後の実測された記事があります。
但し、1Ωと設定すると下方の②の式において
 Rマイナス側+Rプラス側が大きな値となり現実的でないので、
1次コイルの直流抵抗を2Ωと設定して計算します。
コイルに流れるのはパルス電流なので
 インダクタンスが抵抗として働きますので、
直流抵抗にインダクタンス成分による抵抗を
 考えれば、2Ωもまんざら間違いでないでしょう。
 また、1次コイルを1Ωにするか2Ωにするかによって
 ②式における抵抗配分が大きく変わってしまいます。
 しかし、配線の劣化により、点火回路に流れる電流が減少しにくいように
 冗長性を考慮した設計ならコイル抵抗を大きくとる筈です。
 また、スイッチング素子が時代とともに高性能化することで
 スイッチング素子のオン抵抗が減少していきますから、
 その分、コイル抵抗を大きくとり冗長性向上に利用することが出来ます。

6.ここまでで未だ数値を求めてないものは
 Rプラス側:配線抵抗(バッテリーのプラス端子から点火コイル一次側まで)
 Rマイナス側:配線抵抗(バッテリーのマイナス端子からエンジンブロックまで)
 の2つです。
 ネット上でバッテリーマイナス端子とエンジンブロック間の
 抵抗を安価なデジタルテスター等で測定された記事がありますが、
 その抵抗値を採用しないことにします。
 ネット上で見られる抵抗の実測は2端子測定法によるものが多く
 金属表面の酸化が著しいような場合は正確にできないからです。
 また、低い抵抗値を測定するための測定器でないものが多く
 測定精度が分からないためです。
 そこで、直列回路の抵抗の式から
 2.9=Rbat +Rマイナス側+Rプラス側+Ron +RcoiL   ・・・②
  =0.01+Rマイナス側+Rプラス側+0.27+2.0
 上記の式から、
 Rマイナス側+Rプラス側=0.62Ω となります。
 マイナス側もプラス側も同じ長さ、同じ線材太さと仮定し、
 Rマイナス側=Rプラス側=0.31Ω と仮に設定します。



【点火コイルに流れる電流値の式から】

点火コイルに流れる電流は、直列回路ですから、
点火コイル一次側でも配線材でも、通過電流は同じになります。
オームの法則 I=E/R から
IcoiL=E/(Rbat+Rマイナス側+Rプラス側+Ron+RcoiL)  ・・・③
の式が得られます。

ここで、富士電機のIGBTの技術資料から、
スイッチング素子に流れる電流を5Aとすると、
直列回路なので点火コイル一次側に流れる電流IcoiL=5Aとなります。

アーシング施工前の点火コイルに流れる電流IcoiL(施工前)の式は
IcoiL(施工前)= E   /(Rbat +Rマイナス側+Rプラス側+Ron +RcoiL)
         = 14.5/(0.01+0.31+0.31+0.27+2.0)
  
この式を計算するとIcoiL=5アンペアとなりますが、
大元のデータが5アンペアなので、当たり前ってことです。

この検討において、Rマイナス側、Rプラス側を推定していますが、
検討の大勢に影響はありません。


アーシング前の点火コイル一次側に蓄えられるエネルギーは
U=0.5×L×IcoiL×IcoiL の式から
これは1秒間の話なので、
実際には約5ms幅の1パルスのエネルギー(mJ単位)になります。
ここでは1パルス分のエネルギーの絶対値を求めることが目的でないので
U=0.5×L×IcoiL×IcoiL  の式のままでエネルギーを比較します。

エネルギーを比較するのを
超高価なアーシングで Rマイナス側=0.00Ω(ゼロは実際には不可能ですが)
一般的なアーシングで Rマイナス側=0.05Ω(少し劣るということで仮設定)

として、それぞれの場合の点火コイル一次側のエネルギーを比較してみます。

まず、
IcoiL=14.5/(Rbat+Rマイナス側+Rプラス側+Ron+RcoiL)
の式から、それぞれの場合の電流値を求めます。
超高価なアーシングで IcoiL=5.60A
一般的なアーシングで IcoiL=5.49A

点火エネルギーはそれぞれの場合
U(超高価なアーシング)=0.5×L×5.60×5.60
               =15.68×L
U(普通のアーシング) =0.5×L×5.49×5.49
               =15.07×L

となり、点火コイル一次側に蓄えられるエネルギーを比較すると
U(超高価なアーシング)/U(普通のアーシング)
=15.68/15.07
=1.04

つまり、超高価で超高性能アーシングが存在したとしても、
普通のアーシングに比べて、点火エネルギーが4%増えるだけです。
点火エネルギー増加は、車の出力増加量に比例しませんから
この程度のエネルギーが増えても、効果を体感することは完全に無理でしょう。

ちなみに Rマイナス側+Rプラス側 の値を倍程度に割り振っても
普通のアーシングに比べて、点火エネルギーが約10%増えるだけです。


ということから、配線抵抗が他社に比べて少し小さい
アーシングのセットがあっても
点火エネルギー増強に寄与する割合は微々たるものなんです。


8スケア以上の線材(素線は当然ながら銅線)で、
まともな圧着端子(素地が真鍮でなくて銅で出来ており肉厚のもの)で、
まともなカシメ作業なら、
アーシングの配線材は充分に低い抵抗値になります。
ちなみに金メッキにしたからといって、
接触抵抗が特別に小さくなる訳ではありません。
M6とかM8のネジで締め付けてしまえば
充分締め付け力が大きいため接触抵抗が低くなります。
金メッキは表面を劣化させないためのものと考えると良いです。


【結論】
超高価なアーシングを導入しても
点火エネルギー増加量は微々たるものなので、
普通のアーシングや自作のアーシングで充分です。


【お断り】
ここでの検討は超高価なアーシングと、
普通のアーシングの比較しか意味がありません。
また、上記の式は、アーシング施工で抵抗が低くなれば
点火エネルギーの増強に繋がることを示しており、
アーシングを全面否定するものではありません。
Posted at 2010/05/13 17:58:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツの効果推定 | 日記
2010年05月13日 イイね!

超高価なアーシングは不要だと思う(その1)

超高価なアーシングは不要だと思う(その1)他社より優れたアーシングのキットがあったとして
どれだけ優れているかを推定してみましょう。

アーシングの基本的な構造として
電線1本2メートル、圧着端子2個  として考えます。

データを入手し易いことから、
線材を電線の種類を 600Vビニル電線(通称IV線)とします。
JISハンドブックで C3307を見ると、
より線・軟銅・20℃の導体抵抗は
 8スケアの場合 2.31 Ω/km
14スケアの場合 1.31 Ω/km

 ↑ これって1kmですよ(驚)

圧着端子と線材をカシメた1箇所の接続抵抗を
超高級品は   5mΩとします。
普通のものは 10mΩとします。
実際には、この半分以下の値と思いますが、
超高級品が、もしも優れていたらということで設定しています。

導体抵抗を2メートルに換算すると
 8スケアの場合、0.0046Ω
14スケアの場合、0.0026Ω

2メートルのアーシングのセットの場合、

圧着端子 - 線材2m - 圧着端子となりますから

超高級なものが14スケアの電線として
0.0026+0.005×2=0.0126Ω

普通のものが8スケアの電線として
0.0046+0.010×2=0.0246Ω

超高級品と普通のものの差は
0.0246-0.0126=0.012Ω


回路屋からすると、
たかだか12mΩで差なんか出ねぇよ


つづく
Posted at 2010/05/13 14:53:57 | コメント(7) | トラックバック(0) | パーツの効果推定 | 日記
2010年03月16日 イイね!

Prova製オイルセパレータの効果

Prova製オイルセパレータの効果昨年12月にProva製オイルセパレータを装着しました。

SG9純正タービンを東名パワードARMS M7760タービンに
交換することにより、エンジンオイル消費が減りましたが、
オイル消費を更に改善出来ればなぁと思ったからです。





最大ブースト圧設定115kPaにおいて
1000キロ走行あたりのエンジオイル消費量は
15万キロ使用したSG9純正タービンのとき、500~1000mL
M7760タービンに交換後、350~700mL
オイルセパレータ装着後、  300~600mL

上記の同条件では
数値の大きい方が高速道路を活発に走ったとき
数値の小さい方が大人しい走行が多いとき、です。

1000キロ当たりで1000mLのオイル消費の場合は
オイルで点火プラグが被る感触が無いものの、燃焼はイマイチでした。
しかし、1000キロ当たりで600mLのオイル消費の場合は
まあまあ綺麗に燃えてくれます。


高速道路でエコランに徹しきると、更にオイル消費量が減りますが
自動車メーカーの示すカタログ燃費のようなもので
一般的なドライバーでは実現不能なので記載を省略します。

結論として、オイルセパレータ導入により
オイル消費量を約15%削減できました。

しかし、改善効果を有意差として判別するのは困難でした。
その原因は、
フル加速すると後方視界に視認できるほどの大量のブローバイを放出し
オイルセパレータ機能が追いついていません。そのためか、
エコランを続けたときと、高速道路のワープ航法多用との比較では
オイル消費量が数倍違うため、
走行条件を同一にして評価するのが難しいためです。

不幸中の幸いというか、
ピストンのオイルシール寿命などが気になっており
エンジンオイルレベルと走り方を頻繁にメモしているため、
かろうじて効果を判別できた次第です。


私の車は元々オイル消費が多いので、
排ガスに出るオイルが15%減るだけでも
環境改善効果が大きいのは間違いありません。

なので、Prova製オイルセパレータを
エコ商品と認定いたします(笑)


今後は
東名パワード製タービンのアクチュエータ次第ですが、
最大ブースト圧設定を下げることが出来るなら
100kPa位でも観察したいと思います。
Posted at 2010/03/16 22:41:43 | コメント(3) | トラックバック(0) | パーツの効果推定 | 日記

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「ヒラマサ五輪公式HPの世界地図から日本が消されてる。ここでクイズです。これを報道するマスコミは産経新聞の他に何が有るでせうか?」
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