長らく放置してしまっていたCHAOでございます。イタリアの古いバイクです。
原動機付きでありながらも足漕ぎも出来る不思議な乗り物を去年引き取って来たのですが、他のバイクの整備に追われて放置されておりました。
そろそろ直していこうかと手を出してみた次第です。ハイ、、
エンジンの掛け方も知らないバイクをバラすのは緊張します。燃料コックを捻ると燃料がバシャバシャ排出されました、、笑
どうやら燃料ホースが外れていた様子、点滴繋いでCHAOの始動の儀式をしても、なんでかエンジンが掛かりません?
とりあえず、キャブレターを掃除してみました。
スパークプラグの火が飛んでいません。
これはイグナイターが死んでいるのかな?と思い、あれこれ観察しながら始動の儀式をおこなうも、全く火が飛びません。
そもそも、ペダルを回すと途中でガツンと引っかかる、、このペダルの感触で良いのかが分からず、
クラッチを外してみるも、錆びてんなー位しか分かりまへん、、奥にスタータークラッチなるものがおるのだが、こいつはなんの役目をしておるのだ?
プラグを変えたりしてみても変わらず、、写真のウインカーリレーなんて全く関係の無いところも観察しながらコーヒータイム、むぅ、、
分からない。
バラして考察していましたが、こいつは鍵が無いので、ペダルを回してクラッチ部分を回転させれば必ず発電しているはず!
ならば、発電している電圧を測定しようではないか!!
イグナイターのオルタネーターから来ている赤、白、緑の3本線を測定
赤、ピックアップ
白 アース
緑 点火用
らしいので、赤、白 緑、白 ついでに赤、緑と測定するも、全くの0v...
こいつは交流発電で良いんだよな?
と、思いながらも直流Vも一応測定、、出ないなぁ、、
エンジン降ろしてコイルの状態を見てみようかなぁ、、しかし、見たところで何が出来る?
、、、
このままじゃ進まないから、やってみよう!
意を決してなんとかエンジンを降ろしてみました。
さて、このフライホイールを取らないことにはコイルさんとご対面が出来ない、、
手持ちのフライホイールプーラーはサイズが合わないし、、また放置になるのかなぁ。
シリンダーも綺麗なんだけどな、、
ん?、、そういえば、こいつなんで動かないんだ?dioやTLM、CRM250でさえ軸を動かせばシリンダーが連動して上下するはず、、
あ、、こいつ!!固着してやがる!!
プラスチックハンマーでフライホイールをコツコツと叩くと徐々に回り始めて、、
見事に回る様になりました!!
ああ、、疲れた、、そもそも始動したことないバイクなので、故障探求が大変でした。
確かにペダルを回しても何をやってもピストンが動かないなぁ、、とは思ってはおりました。
そこは私の始動の方法が違うからなんだろうなと思って流していたら、、ここに解答があったのか、、
フライホイールの固着→スタータークラッチが効かずペダルが引っかかる→クラッチ部分だけがクルクル回る、、=発電しない
ということですね。
謎が解けました。
固着していたフライホイールの中も気になりますが、特殊工具がないので今回は断念します。
一度組み立てて、火花とピストン圧縮を確認してみようと思います。
何とか次に繋がりそうで、、良かった。
Posted at 2023/07/09 10:28:29 | |
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