今から20数年前、
私が東京都台東区谷中の下町に独り暮らしを始めた頃のお話です。
上京して半年が過ぎた頃、
通勤帰りにふと寄った、地下鉄千代田線千駄木駅前の不忍通り沿いにある小さな書店で立ち読みしていた時、
某ラテン車系の雑誌をめくっていると、モノクロの半ページの広告が目に留まりました。
そこには小さな写真でしたがフェラーリF355が載っていまして、
1/18 UT フェラーリ F355 ベルリネッタ 赤
とありました。
当時は上京して間もなく、殺風景な部屋のオブジェとして都内某所で購入したブラーゴの1/18フェラーリF50とポルシェ911(993)を飾っていたんですが、本当にそれだけの目的で何となく購入した2台だったんですね。
ですが、
この広告を見れば明らかにF355のミニカーでして、当時はF355が新車で販売されていましたからね、最新Ⅴ8フェラーリのミニカーの存在を知り一気に購買意欲が湧いてきました。
広告主の店名は
ミニカーショップイケダとあり、
所在地は荒川区
日暮里となっていまして、、、
ん!?
日暮里ーーーーーっ!?
そうなんです、アパートがある谷中からは割と近い場所でして、
帰宅後に地図で確認し、一目散に日暮里へとチャリで向かいました!
隣町なのは知っていましたが、初めて行く日暮里の街。
谷中銀座を上がり、山手線を下に眺めつつ、日暮里駅前ロータリーから少し北へ行ったところにミニカーショップイケダはありました。
(画像拝借)
人生初めて入る
ミニカー専門ショップ。
逸る気持ちを抑え一歩店内に入ると、そこには夢の光景が広がっていました。
店内どこもかしこもミニカーミニカー!
東京にはこんなミニカー専門店があるとは! やっぱり東京は凄いなぁと。
で、肝心な広告にあったF355を探してみると、
ガラスショーケースの上に1つ置いてあるのを発見!
無事手にした時の嬉しさと感動は今でも忘れられません。。。
そんな個人的にとても思い入れのある1/18 UT フェラーリ F355 ベルリネッタ を改めて振り返ってみました。
やっぱり今見てもF355はカッコいいです。
現代の一般的な1/18と比べるとクオリティはさすがに及ばずですが、当時の主流だったブラ―ゴやマイストと比べると明らかにクオリティ高いものがありました。
これが店頭販売で3,700円そこそこで買えたんですからある意味良い時代でした。
ステアリングはちょっと細いんですが、内装も良く出来ています。
エンジンルーム。
前期型ならではのエアインテーク形状も御覧の通り。
ちょっと分かりずらいですが赤いカムカバーも見えます。
車体底面のディフューザー形状はF355の特徴となっていますが、ここも良く出来ています。
当時は1/18でもブレーキキャリパー&ローターが無いミニカーばかりでしたが、このUTのF355にはローターのみですが再現されていました。
当時としては画期的だったのではないでしょうか。
後にミスタークラフトで購入した、内装タン色のF355と2台並べてみました。
もうそれからはミニカーショップイケダに毎月通いまして、
UT製のミニカーをメインに、
550マラネロ、フォード・エスコートRS、マクラーレンF1、BMW・M3、ポルシェ911GT2等々購入しました。
と同時に、
他のミニカー専門店にも通う様になり、
ミニカーショップイケダ日暮里店の他には、ミニカーショップイケダ渋谷店、永田町のピット、恵比寿のミスタークラフト、巣鴨のガリバー等はよく通いましたね。
今では懐かしい思い出です。
後にオートアートと名前を変更して今に至るUTなんですが、
それを知ったのはずっと後の事になります。
現在クオリティに定評があるオートアートは、かつてUTの存在があったからこそなんですね。
私のミニカーコレクション熱に間違いなく火を点けた UT 1/18 フェラーリ F355 ベルリネッタは、コレクションの中でも大事な1台となっています。
Posted at 2020/06/28 12:05:21 | |
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ミニカー | 日記