最近のメルセデス関連のニュースでは
C450 AMG-SportをリブランドしてMercedes-AMG C43として売り出す、との決定がなされましたがこれが更なる波紋を呼んでいます。
海外のBBSではいわゆるリアルAMG乗りからは大きな反発が寄せられました。
「One man, One engine(ワンマンーワンエンジン)がAMGなんだが、その誇りを捨て去るということか?」とか「いやいや、とにかくメルセデスの売るモデルのレンジが拡がるんだから良いじゃないか」などいろいろです。前者がAMGオーナー、後者が普通のモデルのオーナーの代表的な意見でした。中には先走ってしまい、「それなら今後ハンドメイドのエンジンを積んだモデルにゃプレミアムが付くんじゃないのか? ラッキー、俺はCLA45を当分乗り続けるよ!」などの書き込みもありました。
元々'AMG Sport'という新ブランドを立ち上げたものの差別化が上手く行かなかったのでこうした、とのことですがそれは同時に
AMGのブランド価値を希薄化することを意味します。私見ではBMWのMモデルに対してM Sportというラインがあるのですから同じようにハード・チューンのAMGに対して程々のAMG Sportと位置付ければそれで良いかと思いましたが、昨年売り出した時には「AMG」バッジを付けて売った(AMGのカタログにも載せた)ので昨年の私のブログでは「パチモン」扱いとさせて頂きました。キチンとAMG Sportのバッジを付けて売らなかった(しかし広報向けにはAMG Sport誕生をアピールした)ので言わば
誇大商法の印象を強く与えました。今度はそれを推し進めて
今後AMGとして売る車には工場で大量生産したエンジンを載せたものもあるとしたのはこの混迷に輪を掛けることなります。一人でエンジンを一つ組み上げるのとはコストが全く違いますからそれらをごった煮にするのは暴挙とさえ言えそうです。
責任を持ってエンジンを組み上げたメカニックのサイン・プレートをエンジンに貼付してこそAMG車という今までの常識を覆す決定が為され今まで同様(つまりC450もですが)に今後出るC43にもエンジンにサイン・プレートはありません。それは実はSクラスの3Lエンジンで既に数年前から出ているものです。このエンジンを積んで新しいGLE450(リブランドしてGLE43)とかSLC43、E43などが目白押しで出てくるそうですが実に安直な感があります(おぃ)。市場にはそれなりのニーズがあるし良く売れそうなので文句はこのブログだけにしておくますが.....
でも私だったら正直にC450には'AMG Sport'のエンブレムを付けてリアルAMGほどホットではないがちゃんと「それなりの性能」の車として売ります。位置づけはBMW Mモデルに対するMスポです。つまり並のメルセデスより高性能な車です。これなら顧客には分かりやすいでしょうし誇大(錯誤)商法との誹(そし)りを受けることもないでしょう。
しかしVWといい最近のドイツの自動車メーカーの商売のやり方には首をかしげざるを得ませんね。
......さてあなたならこの新しい「AMG」、安けりゃ買いますか?
Posted at 2016/01/22 22:14:14 | |
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