酒田行 2016年3月12~13日
法事で親戚を引き連れて訪れた山形県酒田市でのスナップ。
半年近く前の話で恐縮ですが以前のブログではごく一部の紹介でしたので今回は写真を中心にまとめてみました。暑い日に寒い時の風景などご覧になり涼んでいって下さい。

1. ご先祖様の眠る当家の菩提寺。良く晴れて青空が気持ち良い。ご住職の話ではこの時期で路上に全く雪がない冬も珍しいそうだ。

2. レンタカーを借りて皆で出掛けた先は山居(さんきょ)倉庫。昔のTVドラマ「おしん」で有名になった場所で最近ははるばるアジアからの旅人も多いそうだ。大型のコメ倉庫が建ち並んでいる風景は近づくと圧倒される。まさに遠近法の妙とでも言うべきフレーム。

3. ついでに調子に乗って縦長の構図も試してみる。左の欅(けやき)並木も負けてはいない。奥行きが強調される?

4. ほんのちょっとファインダーを傾けただけでガラリと景色が変わった。長く見ていると酔いそうだ.....汗)

5. 倉庫の反対側(こちらが表だろ)。日陰が暗くなってしまいましたがどこ見ても遠近感が出てます。

6. 木の柵が両川岸に立ち並ぶ風景。よく見ればこの橋だって木で出来ているゾ。

7. 青空で日陰が暗く写ってしまった......まだ外は寒く観光客は数えるほどだがここにも外国人旅行者がちらほら。

8. これも山居倉庫にて。かつては水運で商都酒田が賑わっていた時代の名残り。五月雨を集めて早い最上川を特産の紅花(べにはな)を満載して下っていたのか。

9. 北を見ると鳥海山が酒田市内のどこからでも見える。まだまだ厚い雪化粧....

10. お次はこの時期荘内地方の到るところで見られる伝統の吊し雛「笠福」の説明。これはお米の「つや姫」で染めた笠福だとか。

11. 笠福にはこのような雪見障子とのマッチングが非常に良い。

12. これは芥子雛(けしびな)と言われる祭雛のミニチュア版。細部に妥協はない。

13. これは何で染めたのか忘れたが吊されている雛が実にいろいろあって感心してしまう。家族の子孫繁栄や無病息災を祈ったりするのでそれにまつわるオブジェが多い。亀は万年.....

14. ピンクの様々な色合いがステキな笠福。基本はモノカラーだがグラデーションも良い。

15. 出ました、
真っ赤なのが。笑) 紅白の対だといかにも目出度そうです。

16. 夕日に映える荘内富士(鳥海山の山形側からの別名で秋田側からは秋田富士と呼ぶ。統一して出羽富士とも言うそうだ)。天気の良い一日で良かった....

17. 港近くの日和山公園へ皆で行き日没を見る。ここは最上川河口。段々と暮れなずんで行く景色だが実はとても寒くて震え上がっていた。風はないが氷点下。ブルブル....

18. 更に数分後、半分太陽が日本海に沈んだ。手がかじかんでカメラ(スマホ)ももう限界....この後遠い親戚が予約してくれた鮨屋で宴会。あらの握りがとても美味しかったしシロエビや地魚ももう最高でした。

19. 翌日は本間美術館へ。豪商本間家は殿様(徳川四天王の一人酒井家)よりリッチだったとか。本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に~♪ と謳われた。これは美術館にある池泉回遊式庭園「鶴舞園」と本間家の元別荘の「清遠閣」。

20. 庭で一休みする為の四阿(あずまや)だが檜皮葺(ひわだぶき)屋根と外壁も手の込んだ小屋。

21. 外は杉外皮を葺いてあるが中は竹皮のフィニッシュ(仕上げと言え)。腰掛けは分厚い大きな欅(けやき)一枚板を網代(あじろ)風に彫り込んで嵌めてあるという贅沢さ!見る人が見ればびっくりです。

22. 東京の後楽園庭園などは東海道周遊のミニチュア版という趣なのですが鶴舞園の人に尋ねると特に庭のテーマはないとか。北前船も経営してたらしいので東北から京都までを庭に作り込んであるかと思ったゾ。この時期に庭に雪がないのは珍しいらしい。

23. 清遠閣の一階洋間で庭園を見やる。窓の板ガラスが昔のモノで微妙に凹凸が表面にあり、向こうの景色がやや歪んで見える風情が実に良い。ガラスの透明感も足りなくて風合いが絶妙。小さい頃、硝子窓は皆こんなだったゾ.... 何枚か割れて現代の板ガラスが入ってましたが真っ平らで透明で実に味気なかった。もう手に入らないのでこれ以上ガラスが割れないことを祈るだけ。

24. 一階のこの角部屋は茶室として営業中なので文字通り喫茶する。お抹茶からもうもうと立ち上る湯気が.... とても美味しゅう御座いました。

25. 昭和天皇が皇太子時代にここの二階にお泊まりになられた。やんごとなき御方の御座所となったとは光栄ですね。

26. 繰り返しますがこの時期に庭に雪が全く残っていない。池の鯉も泳ぎ回っている。以前訪問した時は4月下旬でも雪がちらつくような寒い日があったと思う。今回の旅では北の街という印象が薄かった。
最後に、SamSは零細投資家でチャート(罫線分析)も見ますがいつもお世話になっています、
赤三兵が出たとかの酒田五法に。あの創始者こそ本間家の人なんですゾ。(本間宗久と云う名でローソク足の発案者として海外にも有名な人です)
本日は車の話題を離れてのブログ、長々と失礼いたしました。
Posted at 2016/08/12 22:31:41 | |
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