• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

SamSのブログ一覧

2016年05月01日 イイね!

無常な日常(考証要集・大森洋平/文春文庫)

無常な日常(考証要集・大森洋平/文春文庫)SamSはもうサラリーマンじゃないのでG/Wに混み合う行楽地に出掛けることはありません。ガラ空きの都心とか近場でうろちょろしたり読書三昧の予定です。そこで....久々のBook reviewです。↓


「秘伝!NHK時代考証資料」の副題がついていて思わず本屋で手に取ったら面白そうなので求めました。以前は稲垣史生という知られた考証家がいて氏の文庫本を何冊も読みましたが亡くなってからは本屋で見なくなりました。近年のNHK番組の時代考証を担当する新世代の考証家による著作です(私より若い)。
  落語にも出てくる「付馬」という死語になりかけた言葉も載っていて、ツキウマと読むのは落語家、ツケウマと言うのは吉原のおかみ。つまり付けられる方から見れば付き馬、付ける見世から言えば付け馬、だそうです。(分からなくても気にしないで下さい)
 あと宣教師とは歴史用語なので時代劇では使わずに「パードレ」「バテレン/伴天連」「南蛮僧」などど言い換える、などと書いてあります。苦労しますね。
 他にも最後の最後に読んで思い出させてくれたことがありました。それは「をとこ」と「をんな」です。男と女のふりがなは絶対におとこ&おんなではありません(旧かな使い)! ついでに栞と香りも「しをり」と「かをり」であって「しほり」&「かほり」ではないです。とにかくイロイロ勉強になります。これを読めばテレビの歴史番組が面白くなる事は保証します。

そのうちに稲垣史生氏の著作も紹介予定です。今調べたら亡くなられたのは二十年も前でした。あの杉浦日向子さんが弟子だったのはホントの話です。あぁ、彼女もお亡くなりでしたね。一時荒俣宏さんと結婚したのにはびっくりしましたが....ナンノコッチャ。

Posted at 2016/05/01 22:32:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2016年01月31日 イイね!

無常な日常(読書・井沢元彦/英傑の日本史・智謀真田軍団編)

無常な日常(読書・井沢元彦/英傑の日本史・智謀真田軍団編) ちょうど今年から某国営放送で「真田丸」が始まったので本屋の店先で求めました。角川文庫の「英傑の日本史」シリーズで真田の本が出たばかりなのは広告で知ってました。穢れ(ケガレ)とか怨霊(おんりょう)をキーワードに日本の通史を週刊ポストに連載中の氏はデビューからして異色でした。暗号学を縦横無尽に駆使して書かれた「猿丸幻視行」が江戸川乱歩賞を獲得したのはまだTBSの政治記者時代。やがていろいろな歴史ミステリーを手がけて日本の通史「逆説の日本史」シリーズ(小学館文庫)を書き継いでいます。古代史から始まって四半世紀近く掛けてもうじき近現代史に到達します。氏によって自分はユダヤやアラブ、キリスト教の「神様」が同一であることを知りました。学説に敢えて逆らう反骨精神は筋金入りです。今回の著作にも新たに学ぶ点がありました。でもこんな薄い文庫本が800円もしたのは高いゾ。(゜´Д`゜)

*真田氏絡みでは信濃戦雲録(のち野望に改題)シリーズも読み応えありました。
*織田信長を主人公にした推理帳シリーズも個人的にオススメします。
Posted at 2016/01/31 23:35:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2016年01月05日 イイね!

無常な日常(読書・伊藤計劃シリーズ・早川書房など)

無常な日常(読書・伊藤計劃シリーズ・早川書房など) 自分が紹介するのは文庫本を基本としていますが私的な事情により「死者の帝国」だけハードカバー版を読みました。「虐殺器官」「ハーモニー」「死者の帝国(共作)」を伊藤計劃の三部作*とも呼ぶそうですが、彼はデビューしてわずか二年でがんで死去したSF作家です。読むのならこの順番でしょう。本屋の文庫の棚にコーナーが設(しつら)えてあってずっと興味があったのですが、たまたま娘と本のことで話して手持ちしていることが判明、自分の澁澤龍彦の文庫集と相互に読み合うことで合意しました。奴もやっと東大仏文科出身で今では忘れ去られようとしている人物に興味が出て来たのが幸いでした。いや私の澁澤コレクションが今後の良き居場所を見いだしたと言うべきか。
 伊藤氏の新作はもう出せないので過去の遺物(発表した小編)を纏めて再生産して各種の新本となり大書店の伊藤コーナーを賑やかしています。氏のファーストネームを英語にすればプロジェクトですから初めて目にした時は「伊藤プロジェクト」とは一体どのようなものか?と思ったものです。汗) 劇場アニメ化もされたとかで今後さらに多メディア化してブームとなる可能性もあります。ネタバレとなるので内容の詳しいことは書きませんが遺作となった「ハーモニー」が第30回日本SF大賞を獲得したことは特筆してよいでしょう。長い歴史の中で初の故人の受賞例となりました。「虐殺器官」はこれがデビュー作とは思えないほどプロットがしっかりしていて細かいところも手を抜いた処がありません。「ハーモニー」はそのデビュー作を踏まえた内容で「以後」の話、「死者の帝国」は始めの40頁(プロローグ部)が氏の執筆で死去によりそれ以降を円城塔氏が書き継いだものです。一部コミック化もされているようですが氏の作品はやはり活字本(つまりオリジナル)を読むのが一番面白いでしょう。

*注:ゲームの小説化も一冊ありますが取りあえず措(お)いておきます。

Posted at 2016/01/05 21:03:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2015年12月31日 イイね!

無常な日常(闇を叩く・稲垣潤一/新潮文庫)

無常な日常(闇を叩く・稲垣潤一/新潮文庫)最近読んだ文庫本のうち、オススメの本を紹介しています。

 はじめ本屋の店頭でこの文庫本に目がとまったのは著者が私の知っているドラマーのボーカルと同じ名だからでしたが、手にとってチラ見してみると本人の書いた本でした。高校を卒業してからの音楽遍歴を綴ったもので中に出てくる当時のミュージシャンとか曲が堪らなく懐かしく思いました。プロコルハルムの青い影、カーペンターズのイエスタデイ・ワンスモア、クリーム等々....それに邦楽ポップスの流行歌などが次々に出て来てああこの時はこの曲が流行っていたんだなと思い出しました(この本は以前の「談志が死んだ」と同じく小説であり事実ではなさそうです)。それにしても若いって素晴らしいなと感じさせる筆致で青春の日々が描かれています。当時の歌謡曲まで網羅していて'70~80年代を再トレースするには絶好です。いよいよ稲垣青年が歌手デビューする前後で本は終わりますが大変面白い内容でした。
 もっとも今年の春頃に偶然テレビで昔の歌手が出て来て持ち歌を一曲歌う趣向の番組で彼を発見しましたが肝心の歌の出来はさっぱりでした。声に伸びがなくたびたび音程も外してとてもプロの歌唱じゃありませんでした。これは或いは荒(すさ)んだ日々を暮らしてるんじゃないかとか思わず心配してしまいました。ああ、見るんじゃなかった.....(時々MyCLAの中で彼のアルバムを聴いているのは秘密です。) 
 ところで巻末のバイオグラフィを見ると私と同い年でした。なるほど、それで読んでこれほど懐かしく思えたんですね。自分の青春と見事にダブってる...   五十代以上の方にオススメです。


 単曲では「ドラマティック・レイン」とか「クリスマスキャロルの頃には」、「ロング・バージョン」などが好きですが最近では「男と女」シリーズのデュエット・カバー盤がよく売れています。どれもレコーディングの出来は良いです。笑)


Posted at 2015/12/31 12:09:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2015年11月12日 イイね!

無常な日常(談志が死んだ・立川談四楼/新潮文庫)

無常な日常(談志が死んだ・立川談四楼/新潮文庫) ここ二十年ほどは読書はずっと文庫本です。何故なら本は嵩張るのである時以来諦めて買い求めるのは文庫本だけにしました。本を大事に保管するタイプなので空間的に無理です。最後のハードカバーは宇月原晴明氏の「安徳天皇漂海記」で、前作の「黎明に叛くもの」と一緒に持っています。以来文庫本も貯まって数百冊、一部屋を占領しつつなお侵食中です。(^0^;) 最近読んで印象に残った文庫本を紹介します。

 立川談四楼氏の「談志が死んだ」が意外に読み応えがありました。噺家としては談志以外の立川流の噺家はあまり存じ上げません。志の輔を「ためしてガッテン」で知っている程度です。しかし談志は古くからのファンで私は「笑点」の司会者時代(円楽より前)を知る者です。彼は三十代でとんでもなく噺の上手い人(江戸っ子ならシトと発音してね)だったので入れあげたクチです。高座を聴いたのは十回くらいでしたが「芝浜」や「死神」など絶品の噺をイロイロ聴けたのは最高でした。大体談志のファンというのは談志本人に入れあげてるのであって一門衆には興味も無い、とはよく言われることで自分もそうでした。談四楼師の噺は多分聞いたこともありません。(昔の落語会で談志が弟子を連れ歩き高座で話す機会を与えたのは事実なので或いは寸志の前座名の頃に聞いたかも) しかしこの人、小説家としてはかなりの力量の持ち主です。師匠も多作多芸な人でしたし著作も多くありますが、その談志が小説ならおめぇだ、とお墨付きを与えたとか。
 本の題名が回文(下から読むと...)となっているのがシャレ心を感じさせます。しかし、内容は......怖) おっとそれは読んでのお楽しみと言うことで。一応は噺が、いや話が時を前後しながら進んで行くのですが読み進むにつれて深く考えさせられます。自身が業界で有名な或る事件の当事者となり、その経緯を裏から説明しながら核心に近づきます......ワンコイン程度の娯楽としては充分満足なものです。



クルマの話題:

 今日の午前中に愛車が二年目の点検を終えて帰還しました。担当がEワゴンに乗りメカニックの方がCLAを運転してきてくれました。メカの人がEに乗り込んで帰社する訳です。ちょっとお手間を取らせましたが大変ありがとうございました。各種法定点検項目のチェックは特に異常も見られなかったそうです。ただ前の右タイヤ内側がやや左側より大目に減っていたそうで見積もりも一緒に手渡されました。笑) それについてメカの方から昨夕に電話を頂いていましたが、私の「アライメントに何か...?」という問いに即答で基準値内と答えたので取りあえず様子見ということにします。ホイールのローテーションもして頂いたのでまたフロントのトレッドも多めになったと思います(おぃ)。多分1年後の車検時までには箱替えもありそうなのであと少し大事に乗るつもりです。
 整備簿を見るとエンジンオイル&オイルフィルター、ワイパーブレード、ブレーキオイル、エアコン・コンビネーションフィルター、エアクリーナー・エレメントがメーカー指定の交換品目のようです。ワイパーの刃などは新品のままトランクに詰めてありました。フロントスクリーンのコーティング加工がまだ効果を発揮しているので交換はしていなくて、MyDに持って行けばいつでもその場で取り付けてくれるそうです。もっともこのくらいなら自分でやれそうですけど。

 そのまま家族を乗せて昼食に出掛けましたが(乗るのは数週間ぶりだ)、乗り味に不満などある筈もありません。オイル交換の効果は充分に感じられました。
Posted at 2015/11/12 21:34:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味

プロフィール

「長い間ありがとうございました http://cvw.jp/b/2116426/43313586/
何シテル?   09/28 09:55
SamSです。よろしくお願いします。主な愛車歴はVW1302S→サーブ900Turbo→同9000CS→Honda Avancier→MB B200→CLA45...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

無常な日常(今月二度目の入院) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/09/05 06:21:32
トヨタのアルミテープチューンをアルファロメオ4Cで試してみた!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/10/03 12:36:33
フクロウに会える店 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/09/06 21:40:06

愛車一覧

ミニ MINI でかミニ (ミニ MINI)
家内用の車。しかし送り迎えとか買い物の運転はほぼ私の仕事である。運転はやんちゃで面白そう ...
メルセデスAMG CLAクラス シューティングブレーク SamS号 (メルセデスAMG CLAクラス シューティングブレーク)
MY2013のCLA45からの箱替えで、今度はシューティングブレークを選んでみました。二 ...
AMG CLAクラス AMG CLAクラス
2013年12月からCLA45 4MATIC AMGに乗っています。よろしくお願いします ...
フォルクスワーゲン ビートル フォルクスワーゲン ビートル
帰国したスイス人外為チーフ・ディーラーから買い受けた自身初の外車でした。業者に前席シート ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation