2016年01月03日
白状しますと昨年を振り返ると一人の零細投資家として、一度だけ絶対に「やってはいけない」ことをしでかしました。そのきっかけはあのパリ同時多発テロでした。それは週末をまたぐ大きなニュースでしたから当然翌月曜日の株価は大きな下げが予想されます。そんな時にすき好んで株を買いに出るのは愚か者の行動です。皆リスクを最小限に留めるためにいつもよりずっと多めの売り注文が軒並みに並んでいるからです。普通は数日経ってから、つまりショックに対する当初のレスポンス(反応)が落ち着いてニュースを市場が十分消化してから株の売買を始めても遅くはありません。大体普通は連続して下げ続けるものなのです、大きくネガティブなニュースが出た場合は。
ところが月曜日の朝に私はかねて買い増したかった銘柄に買い注文を並べました。売りと買いではどの銘柄も売り注文が圧倒していました。気配値が切り下がり売りと買いが同数になった処で初値成立となるのですがこの時点でキャンセルしなければ確実に買い注文は成立します。翌日とか翌々日になれば10%安く買えるかもしれませんが敢えて意地になって注文を置いたのです。その訳は....↓
日曜の晩に寝床で考えている内にここで萎縮して何もせずに見守ってしまえば月曜のアジア市場は大きく下がるに違いない。それが欧州市場に繋がり、米国株の下げになれば火曜日の相場にもネガティブな影響を与えそうだ、そうなれば奴ら(テロリスト)の思うつぼだ。きっと彼らは事前に計画して実行している以上は株式市場でも先んじて先物市場で売り越しているに違いない、そうなら(株式市場が下がれば)彼らを大きく儲けさせてしまうことに繋がる.....それだけはさせてはならない。ざっとそのくらいを考えて眠りに落ちました。その結果が翌朝の寄りつきの買い注文でした。個人の資金なので大したことはなかったのですが市場が閉まってみれば数百万円分の買い注文が成立していました。そして売り注文は一切手控えました。自分のバカな行動の代償は僅かな自己満足のみです、微力でも何かの役に立ったという....少なくともテロリストに対しては何らかの対抗手段となった筈という。
まだあの日の軽率な行動の結果は出ていなくてポジションを持ち越したままです(今売れば僅かな利益が出る程度です)。 テロは11月13日の金曜日の出来事でしたが日経平均のチャートを振り返ってみればテロ後は数日やや下げたものの陽線の連続という不思議な図(チャート)でした。むしろその後に上昇を続けやっと12月に入ってから原油安と年末対策で下げてます。恐らく自分以外にも安値狙いのバーゲン・ハンターが予想外に出現したということでしょう。私も年末近くになりキャッシュ・ポジションが潤沢でしたから他にも多くの(キャッシュ持ちの)同志がいたということかもしれません。市場参加者が意識していたかどうか分かりませんが「テロリストの思う通りにはさせない」という無意識の意識を共有していた可能性もあります。もっとも一般的には「投信の安値買い」と説明されているようですが....
皆さんは如何思われますか?
皆さんはこんなバカな真似は絶対にしないで下さい。私も少し余裕があったから出来た事ですから。笑) (大体年金生活者がそんなことで熱くなるなよ~)
Posted at 2016/01/03 20:37:40 | |
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