
<本日のお題は車の話ではなく、ごくありふれた日常の話です>
数年前に我が家では夏の季節用にお湯でなく水で淹れるコーヒードリップ器を導入しました。「水出し珈琲 器具」などでググッて頂ければすぐ出てきますが要するに水をポタポタと粉に挽いた珈琲上にゆっくりと垂らして淹れるものです。
お湯で淹れるペーパードリップと比べると抽出に(一晩ほど)時間が掛かるのが欠点でしょうが、しかし其の欠点を補って余りある長所もあるので本日は再び紹介しちゃいます。(笑)
SamSは株主優待で年間400杯以上の珈琲を貰ってペーパードリップで自家消費してます。かつては我が家でもサイフォンとネルドリップ(古風ですが昔の話ですからw)という時間が掛かりしかし優雅な淹れ方も採用しましたが、合理化され淘汰されていつしか紙で濾す簡便法に落ち着いて数十年経ちます。秋冬はお湯を沸かすのも悪くないのですが
暑い夏は嫌になります。

水出し珈琲のメリットは夜にセットしておけば朝起きた時には数杯分がポットに落ちているのですぐ飲めますし、その後は冷蔵庫にしまうだけです。
多分経験のある方は少ないと思うのでその味の違いをインプレしますと、大きな違いは
アロマ(芳香)の有無でしょう。アロマとは珈琲の持つ芳醇な良い香りのことです。
もの静かなマスターのやっている小さな喫茶店で嗅ぐことの出来るアレです。
アレ? 水出し珈琲だとあの良い香りが無いんですか、ガッカリだゾ.....
......いやいやお間違いなきように言っておくとちゃあんと水出し珈琲にもあるのです、しかもたっぷりと。 (ん? どゆ意味?)
ちょっと説明が足りませんでしたが、マスターの淹れたコーヒーが薫り高いのはカウンターからそれが漂って来るんですよね? (そーそー、アレがもう堪らんゾ!)
......でもそこがドリップ式の限界でもあるんです。(よー分からん)
実はドリップ式だとアロマが空気中に逃げてしまってるんです。その空気中に逃げたアロマ(芳香)の一部を我々の鼻が拾って匂いを感じているんです。
ところが水出し珈琲だとアロマは空気中に逃げずに液体(珈琲の事)に閉じ込められたママで(アロマを)鼻でなく舌で味わうことが出来るのです。
具体的には珈琲の味の濃さが口に含めば全く違います。アロマを舌で味わうのは愉楽です。
お疑いの方は逗子のなぎさ橋珈琲店にでも行った時に注文してみて下さい。水出し珈琲がメニューに載ってます。あるいはちゃんとした喫茶店がきちんと一晩掛けて落とした水出し珈琲であればどの店でも同じですからメニューにあれば是非一度は注文して下さい。(手間が掛かるのでお高いカモ?)
ここまでの説明で
ホット珈琲は香りが空気中に逃げていること、および水出し珈琲(必然的にアイスコーヒーやカフェ・オレになる)は内包したままなことがお分かりだと思います、また
保存しても香りが逃げないということも。
飲み比べればコクがあってまろやかなことも分かりますし、一度飲むと癖になるでしょう。
水出し珈琲は良いことずくめですが少しだけ
欠点もあります。
珈琲の雑味が出ること、これは長い時間珈琲の粉が水に浸されるからです。
雑味の見かけとしては少し
濁りが出ます。よく見てやっと分かる程度ですが。
器具はわずか千円札数枚ほどで入手可能ですから皆様もこの夏、思い切ってダッチ・コーヒー*にチャレンジしてみては如何でしょうか? 長文失礼しました<(_ _)>
*水出し珈琲は喫茶店でダッチ・コーヒーという名で呼ばれることがあります。
Posted at 2018/07/13 23:14:21 | |
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