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イイね!
2016年12月12日

「所有」から「利用」へ。

「所有」から「利用」へ。 某経済新聞の1面に、
「乗用車10年で2割高く」の見出し。副題に、
「1500cc以下安全装備費上乗せ」
「クルマ離れ加速も」の文字が。

なんでも、総務省の小売物価統計調査によると、1500cc以下の小型車の平均価格は200万9639円と10年前より18%上昇。
1500cc超2000cc以下は平均319万3956円と5割増し。
軽自動車は3割増しだそうで。

客観的なデータですからそのとおりでしょう。それが、記事によると、

自動ブレーキの標準装備化や


各種安全装備が付加された事や、


ハイブリッドやEVなど環境対応技術の上乗せ分と言っているのですが、


単純にその分が上乗せされたっていう、その考えどうなの?

確かに、いままで搭載されていなかった技術ですし、コストがかかるのは間違いないです。高品質、低価格は日本車の売り物ですし、今でも開発現場はシビアなコスト削減に努力されていると思います。もしかしたら現在のクルマでも内容にくらべて実は価格はむしろ適正か安いのかもしれません。

先の見えないデフレ経済の中でモノの値段が安くなければ、企業努力が足りない!もっと安くしろ!といった一辺倒な考えが横行するのはとても危惧されます。その一方で、もっと安全にしろ!もっと環境にやさしくしろ!もっと燃費をよくしろ!といった声に応えるとコストに跳ね返る・・・。どこで折り合いをつけるか、答えのない問題です。

ただ、そう思いながらも個人的には、安全や環境技術以外で、ずいぶんクルマの装備が贅沢になったと思います。個人的に思うクルマの3種の神器(エアコン・パワステ・パワーウィンドウ)は当たり前。若い人には手巻きのぐるぐるウィンドウを知らない人もいるといいます。


ラジアルタイヤやリアウィンドウに熱線デフォッガーがついたくらいで、


喜んでいたころ。


セミファブリックシートやサイドステッカーが特別な感じがして、若い人が自分で買える喜びを味わえた頃。


ラジオも、助手席ドア鍵穴も省いてとにかく安くしたこと。走るだけでも、クルマを持つことに喜びを感じた頃。

一度贅沢な装備を味わった後で、その他の装備をシンプルにして価格を下げていくことは、なかなかできないと思います。

また、内閣府の消費動向調査では、20代世帯の乗用車保有率は2015年に5割を割ったとのこと。販売台数が伸び悩む中で、伸びているのがレンタカーや、


カーシェアリング。まさに、「所有」する喜びでなく「利用」する便利な移動の道具化は止まらない勢い。自動車メーカーもこの流れにビジネスとして自ら参入、提携するなどしています。

クルマが登場して100年余り、走る楽しさ、所有する喜び、ワクワク、ドキドキを常に私たちに与えてくれる存在だったクルマ。それが、ものの20数年の間「移動の道具」として進化している気がします。

一部のクルマ好きの「もっと運転して楽しいクルマを!」は戯言として世の趨勢にかき消されてしまうのでしょうか・・・。

それでは、また!
ブログ一覧 | いろいろ。 | クルマ
Posted at 2016/12/12 21:13:18

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この記事へのコメント

2016年12月12日 22:17
こんばんはー!
いつもながら、鋭いご提言ありがとうございます。
これまたいつものことながら、パワードついんさんのおっしゃること、一字一句に共感です。
確かにメーカーも努力しているでしょうし、機能をよくすることとコストを削減することについて折り合いをつけるのは難しいでしょう。
法規やらのコンプライアンスに苦慮しながら、「楽しく安価」なんてことは不可能なのかもしれません・・・

これは極端な話ですが、環境対策やら安全技術の発達によるコストアップと言っても結局そこにだけに特化した商品性、ライバルに対する差別化の偏りが現状を生んだように個人的には思います。
「じゃあ、お前はガソリン撒き散らしいの、危険な車を擁護するのか!?」という向きもあるでしょう。
でも、日本に関してはエコロジーにしても安全装備にしても、“何かの拍子”“きっかけ”があるまでは無頓着であり、本音を言えば安全もエコについても誰かに追従するのばかりで、自発的に、はあり得ないですし(これは役人の責任もありますが)、それらについても「知らなければ」高級そうな装備が付いて安い方がイイ、と考える層は大きいと思われます。
メーカーの誘導で現在は「ハイブリッドでなければ」「自動ブレーキがなければ」売れなくなってるだけで、高コストが価格に反映するのは当然とはいえ、その高価格自体も実は売れない元凶という誠に皮肉な結果、自ら首を絞めるようなことになっているとも感じます。

確かに一度贅沢を味わったら、元に戻すのは大変ですよね。しかし、客の要望に対してただ愚直に応えていたら、結果がこうなることは分かっていたとは思うのですが、メーカーだって一度“売れる”という贅沢を味わったら後に引けないのも理解できます。だからといって自動車のメーカーとしての自負がないままユーザーに“自動車の理想”を啓蒙することなく、イージーに「売れる」ことだけに腐心すれば、現状は仕方ないと言えます。

しかしながら、若い世代の人たちの車離れが深刻だ、と言ったってそれはメーカーさんのインプットが間違っていたゆえのアウトプットな結果だとは考えないのでしょうかね(笑)
値段が高く維持費も高いから、という理由も大きいでしょう。

でもイベント等に行くとご自分の生まれる何十年も前のクルマを、現行新車より高値で購入されてる方も多いんですよね。(税金含む維持費も割高なのに)
もちろん、その方たちは全体から見れば少数で、その方たちが新車を買ったとしても大した利益にはならないのかもしれません、が、「何でも付いていて高価」な車より支持されてるのも事実。

クルマの楽しさというものは、決してメーカーさんの都合(=儲かる)の押しつけでは絶対に上手く行くわけがないですよね。
逆説的に言えば、少々高価でも「本当に」楽しく納得できるクルマなら若い人も買ってくれると思うのですがね~
ともあれ、現在のクルマたちの多くは、満艦飾が過ぎると思います。

長文のわりに、伝わりにくい文章で申し訳ありません。

コメントへの返答
2016年12月12日 23:50
こんばんは!
いつもお付き合いいただきありがとうございます!

そのようにおっしゃっていただきありがとうございます!恐縮です。この記事を目にしてついつい、書き綴ったものです。

まさに、slcinquecento さんのご指摘の通りですね。クルマに限らず、日本は極端から極端に流れすぎと思います。確かに、クルマはその特性上、安全であること環境に配慮することは大変重要なファクターです。しかし、メーカーやマスコミが「環境にやさしいのはハイブリッドカーだけ」や「自動ブレーキが付けば事故が無くなる」といったことを吹聴しユーザーもそれに踊らされている気がします。

90年代初頭の第二次交通戦争といわれたころに、こぞって、国内向けにはサイドインパクトビームが無いのはけしからんとか、エアバッグこそが安全装備の切り札だ!とか、地球温暖化が注目されると、ハイブリッドカーが次世代のクルマだ!とされれば、ビジネスチャンスはここだ!という感じで一斉に流れてしまう。それ以前にも、カタログを隅々まで読まないとわからないような安全装備などがあったのですが、分かる人だけつけるといった儲からないほんのおまけという認識もいかがなものかと思いました。

本文でも書き綴りましたが、ほんと今のクルマは贅沢になりました。みなさまのご要望にお応えしてということかもしれませんし、かつてのようにグレードによって極端な差をつけるより全部標準装備したほうがコスト的に見合うのかもしれません。ほんとに必要なの?という装備は今も昔もありますが、義務化される装備もますます増えてきましたね(オートライトとか横滑り防止装置など)

ビジネスである以上「お客様は神様です!」は致し方無いと思いますが、不毛な競い合いの一線を引くことも送り手側ができる良心だと思います。いけいけどんどんの結果としてどのメーカーどの車種もほとんど違いが判らない状況下において、魅力を見出すところか逆に没個性的になってしまった。クルマ離れの要因の一つかもしれません。

でありながら、一方でメーカー自身もクルマ離れ時代のビジネスをすでに視野に入れて行動している。きつい言い方をすれば、すでにクルマ屋であることを放棄しつつある姿が目に付くのです。

むろん、すべての若者がクルマ離れしているわけではありません。特に彼らが生まれる前の旧車に魅力を感じている人たちがいるのはなぜか?今のクルマよる当然のことながら性能は劣るし、今はやりの安全性や、環境性能もまだまだ、装備もつつましいものばかり、なのにどうして、そこには「クルマっておもいしろい!」が凝縮しているのではないでしょうか?このような現状をふまえて、今一度、メーカーさんにもクルマってどんなもんだろうと再考するヒントかもしれません。

そして、一人でも多くの人が、自分でも乗ってみたいというクルマを送り出していただきたい。今なら、まだ間に合う!そんな気がします。期待をこめて。
2016年12月12日 22:18
こんばんは(^O^)/

昨日のNISMO FESTIVALでもモータースポーツファンの高齢化を真近に感じました…∑(゚Д゚)
でもメーカー側も必死に小さな子供達にクルマに興味を持ってもらおうと必死さも感じました…消防車との記念撮影コーナーを設けたり、レーサーのコスチュームでGTカーとの記念撮影をさせたり…(^_^)a

クルマも装備や動力が変わりましたが…以前テレビで見た物価指数では…ラーメンやタバコに較べれば然程価格上昇率は高くないかと…まとまりませんが…m(._.)m
コメントへの返答
2016年12月12日 23:56
こんばんは!
いつもお付き合いいただきありがとうございます!

ビジネスとしては、シビアな面もありますが、一方では、未来のクルマ好きを育成している姿勢も見られますね。

先般、受検したくるまマイスター検定でもジュニア部門を受検した、子供たちを見て「クルマの未来は君たちの双肩にかかっている!たのむぞ!」と心の中で呼びかけていました(笑)

おっしゃるとおり、10年間で2割ですから、言われてみればそれほどの上昇率ではありませんが、なにしろ、元の値段が値段だけに目についてしまうんですよね(汗)
2016年12月12日 23:50
こんばんは。FRで四角いカローラセダン後期型、カッチョええ!ですね。
あと、値段の話でいくと、高速料金は大阪ー東京間が約1万円で、これはあんまり変わってないような…?
コメントへの返答
2016年12月12日 23:59
こんばんは!
いつもお付き合いいただきありがとうございます!

70カローラ!いいですよね~!角目になって、ますますカクカクしかじか(笑)

高速料金も目に見えた値上がりしていませんよね。たまごみたいな物価の優等生かも。

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「働く車。 http://cvw.jp/b/2450584/47226919/
何シテル?   09/18 16:35
運転は下手ですが、物心がつく前からクルマ好きだったようです。
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