先週納車されたs.i.r.9ですが、まだまともに走らせていなかったというのと、どういう乗り味なのかを掴めていませんでしたので、早速走らせてみました。
とはいってもいきなりいつもの峠道や、山道に行くのではなく、走る場所はただの舗装された広場です。
広場で何をするのかというと、まずはs.i.r.9の性格を掴む為に、パイロンを置いて8の字やスラロームです。
走りながらs.i.r.9の性格を掴みつつ、シートポジションやハンドルのセンター位置、高さを微調整していき、そして各部の部品の組み付け状態を確認するということを繰り返し行なうこと約2時間。
走らせてみた感想を一言で言うと、「乗り手に素直な自転車」です。
特に感じたのはフロントフォークをリジット化したことによる、「キビキビ」と反応の良い操舵感と、ダンシング時に乗り手の意図通りに「ぐんぐん」加速していく不思議な加速感です。
以前乗っていたCAFFEINEでもフォークの剛性が高くて、走らせ易いなとは感じていたのですが、Leftyでサスペンションが付いていた分反応が鈍くはなっていたようです。
それに対しs.i.r.9はフォークがリジットフォークですので、フォーク自体に無駄な動きが無く、「スッ、スッ」と今まで以上に気持ち良く旋回していきます。
ただ、旋回中に路面のギャップを拾うと、地面から弾き飛ばされるような力を受けますので、ここは乗り手の腕を磨いてカバーしていくしかないです。
ダンシング時に、CAFFEINEではフォークをロックアウトしようとも、どうしても重ったるい加速感だなぁと思っていたのですが、s.i.r.9はフルリジットらしく「ぐんぐん」と加速していきます。
またその加速感が不思議で、ロードのように「スパンッ、スパンッ」と瞬発的に加速していくようは感覚ではなく、踏み込んでからワンテンポ遅れて加速する感じで、クランクの回転からすると出力の谷間になっている場所でも加速していこうとしますので、s.i.r.9自体がどんどん加速していこうとしているような感覚なのです。
この不思議な加速感がフレームの材質なのか、それともフルリジットだからなのか、29erになったからなのかは判りませんが、今まで体感したことのない乗り味で本当に不思議です。
不思議といっても違和感があるような変な感覚ではなく、乗っていて思わず笑ってしまうような乗り味ですので、s.i.r.9は思っていた以上に楽しい自転車になっていそうな印象でした。
まだしばらくは広場で走り回って慣らしをしていき、その後いつもの山道へ持ち出そうと思います。
Posted at 2010/07/04 22:52:35 | |
トラックバック(0) |
s.i.r. 9 2010 | 趣味