![親父車20万キロ突破記録による考察 親父車20万キロ突破記録による考察](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/046/063/308/46063308/p1m.jpg?ct=8edff2df1a87)
めでたく、親父車(トヨタ車)が20万キロを突破しました。購入以来、実際に運転し殆ど距離を伸ばしてきたのは当方でした。とりあえず20万キロまで乗るというのは、ここ数年の密かな目標でしたが、新コロナ渦以降は走行距離が伸びずにいました。
現在までの交換部品は、各種ゴム類・ショック・ブレーキ類・プラグ・ウォーターポンプ・テンショナー・オルタネーターなどの消耗品だけでなく、想定していなかった各種電子部品を中心に、ロアアーム、ナックル部分など多岐に及びました。つい最近20万キロ超えてからもオルタネーター・スターターモーターを予防整備で交換しました。逆に言えば、オルターネーター・スターターモーターについては20万キロ無交換の耐久性を有していた事になります。
幸い、エンジン本体・AT本体・エアコン本体は頻繁なメンテナンスで無事にやり過ごしました。具体的例として、エンジンオイルは少し硬めの高級油を年2回は交換、ATFは2-3年毎に交換、エアコンはワコーズの添加剤を10年超えたあたりから2年毎に充填、プラグは5万キロ毎といった具合です。要は信頼性のある製品の少し早めの交換‣補充です。ボディについてもやれ感・錆はなく、1990年代末期に発売されたトヨタ車は丈夫な様子です。当該車種の特徴である、ストレート6エンジンの振動の少なさとシルキーなフィーリング、FRならではの高級且つスポーツ性を併せ持った操作性能、指摘した二つの特性からくるコンフォート性能についても、数々のメンテナンスによりいまだ健在です。
既述してきたように通常整備だけでなく予防整備をしてきた結果、今日まで路上で一度も止まったり、危険な状態に陥ったりということはありませんでした。これも、メンテナンスを引き受けてくれたディーラー及び整備工場、みんからの先達の方々による情報およびアドバイスのおかげです。
しかしながら、将来維持するにあたって、現在でも少し不安は持ち続けています。最たるものは時間とともに故障が頻発する電装系です。これは、15年過ぎぐらいからに故障個所が増えてきました。しかも親父車は電子部品を多用しています。現在までの交換部品でいえば、エアコンのミックスダンパーについては3か所交換しましたし、ブレーキアクチュエーターも付いており予防交換しました。ドアロックアクチュエーターについては昨年故障しましたし、同時に運転席側パワーウインドウも故障して高額修理となりました。まだ、未交換の電装品が多数残っており不安が拭えません。また、一度終息したブレーキの引きずり音についても再発し、ロアアームもすこし音鳴りしている様な気がしますが、エンジンが始動しない・途中でエンストする・ブレーキが効かないという基本的なリスク対応はしているつもりです。
この先できれば23-25万キロぐらいまでは乗りたいですが、来年の車検で降りるのを考えるかもしれません。本来は、約10年前の1GR・150プラドを購入時に降りる予定でしたが、実際にはそれから10年乗ったわけです。勿論、コストは想像以上に掛かり下手すると3桁万円越えかもしれません。
ただ得た教訓も多いです。自動車ジャーナリストの多くは、新車時点の性能だけで評価しますが、一般の消費者の多くは、少なくとも何年か所有するのが殆どでそういった点を加味したコメントはあまり見受けられません。新車時点では良い・便利と評価されるのが、時間経過とともに悪く変わってくるというか、そんなものが見えてきました。一つ具体的に上げるとすれば、既述したように現代の車にも多用されている電子部品です。時がたてばメーカーからのパーツ供給はありません。事実、該当車種は純正ナビを外せばエンジンを始動できません。長く乗るには、やはり不利なシステムです。
現代以降の車は、より多くの電子部品が使われています。法規上、自動ブレーキなど仕方がない一面はあります。しかし確実に作動しない情報を度々耳目し危険に場面に遭遇されたのを散見しますし、故障すれば車検すら合格できず道路を走ることができません。ミライ方向に進むにつれ電装化と電動化、ディファクトスタンダートな環境性を謳い仕方がないのかもしれませんが、近い将来は、一つの電子部品の故障でまだまだ使えそうなスクラップ車が大量のゴミとして溢れ環境問題をより一層深刻なものにするかもしれません。加えてタイヤ、オイル、アスファルトなどは石油由来製品なのに有効な代替品はあるのでしょうか。今日までの故障経緯とこれからの自動車社会を勘案した場合、自動車生活を楽しむ一庶民として一抹の不安が付きまとってしまいます。
Posted at 2022/05/02 21:01:08 | |
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