![ダイハツ全車種出荷停止と過去の愛車たち ダイハツ全車種出荷停止と過去の愛車たち](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/419/734/47419734/p1m.jpg?ct=56fb02f5ba29)
2023年12月20日付の様々なニュース媒体で、ダイハツの全出荷停止が報道された。翌21日には、大阪府池田市ダイハツ町に所在するダイハツ本社に、国土交通省による立ち入り検査が始まった。
現在において明らかとなり問題となっている点は、長期間かつ多岐にわたる。時期的には1989年頃から、問題個所は、エンジン(=ENG)関連及び衝突安全試験の回避のための細工など様々である。
ENG関連に焦点を当てれば、テスト車両には、スロットル加工、特注カム、ハイオクガソリンの使用など、数多の細工がされており、実売車とは異なる仕様であったとされている。
参考URL:ベストカーWeb
当方は、嘗てタントエグゼカスタムRS(=エグゼ)とコペン(LA400K・Sタイプ)を立て続けに、ダイハツ車を購入した経緯がある。
双方とも軽自動車ではあるが、ハイトワゴンとスポーツとカテゴリー異なり、しかしまたパワーユニットは、同じKF系のターボENGを搭載した車両であった。
所有した車両に搭載されていたKF系ターボENGは、双方ともハイオクガソリンを使用していたのが一助になったのか、ライバルであるスズキの比較的新しいR06Aに匹敵するぐらい、静かで振動もなく、ターボ加給で下から上まで心地よく回っていた印象がある。
ノーマル仕様であったエグゼとCPU交換したコペンは一様に捕捉できない側面はあるが、大人四人乗車で、山坂道などを使って遠出した際も、これで十分と感じさせる走行してくれた。その時の燃費は、17-18㎞/㎞(アイドリングストップなし)ぐらいで推移してた記憶があり、燃費性能も申し分なかった。コペンに関しては、以前のみんカラで記した通り、秘密のサーキットで180㎞付近を確認している。
取り上げた2車種とも長く保有したわけではなく、ST205のような長期使用によるレポートは出来ない点が説得力に弱いが、エグゼを約1年、コペンを約5年間保有した限りでは、手放すまでENGは調子よく初期性能を維持していた。エグゼは、当方の手を離れてから姉妹が乗ることになり、購入してから、かれこれ10年になるが、ENGはいまだ快調だそうである。
加えていうならば、ST205現役前後においても、少しニュアンスは異なるが広報車(チューニング車両)の存在が問題視されたきた時期がある。ベストモータリングで取り上げられた、BCNR33型スカイラインGT‐Rの市販車との比較は、映像で複数人が検証したので、指摘した問題をとりあつかった題材としては特に印象深く残っている。
参考URL:R33GT-Rデビュー!! 土屋圭市マイカー事件 筑波&鈴鹿バトル!!【Best MOTORing】1995
この度取り上げられたダイハツのENG不正に関しても、当方にとっては広報チューンと言えばそれまでの話で、残念且つ正すべき不正ではあるが、他のメーカーが、過去に似たような行為を行っていなかったといったら、日産の一例をみても、そうではない現実があった。
それよりも、ダイハツの対応で残念だったのは、初期不良を言っても相手にされず放置されたことだ。
エグゼに関しては、購入してすぐ、異音に感づき、「確認してほしい」といって、整備士と同乗した時の事である。同じ奈良ダイハツでもコペンの時とは異なる整備士ではあるが、なんとこの整備士、同乗中に小さい声で「どこが異音してんねん」と囁き、スタッフが揃う店舗へ戻るや否や、笑顔で「少しお待ちください」と告げ作業を開始した。勿論、この時の対応で当方が満足するわけがありません。
コペンにおいても、色々こまかな問題はあったが、手放す一つのきっかけになったのは、シートの色落ち問題と解決できなかったことだ。
実際に、整備士が立会して目前でシートを軽く拭いたら、赤色が雑巾に色移りしていた。こちらの整備士は、シートにダメ出しをして、紳士的な対応で色々取り合ってくれたが、結局、メーカーがダメという返答で、シートは交換してもらえなかった。実は、この整備士が所属する営業店に至るまでは、奈良ダイハツの対応が悪く、何回か整備する営業店を変更している。結局は、姉妹が乗るエグゼの不具合についても、こちらのディーラーで対応してもらえた。
最終的に整備を依頼した店舗までの大まかな成り行きはこうである。CVTフルード交換は、居住地と離れた大阪ダイハツに依頼したし、コペンの購入店舗はモータースが介在しているとはいえ、同じ奈良ダイハツの別店舗である。
シートは自前で交換すると高額品になるのであきらめ、結局のところ、コペンを手放す要因の一つになってしまったことが残念で仕方がない。
結論として、今般のダイハツ全車種出荷停止・他メーカーでの事象・過去の愛車を絡め、つらつらと書き綴ってきたが、問題の一つとなっているENGに関しては、所有した車両に関しては満足するできる出来であった。
過去所有したダイハツ車両に於いて、当方が問題視したのは、メーカー対応だけが悪かったわけではなく、ディーラー対応も悪い店舗があったという事実であり、それが所以で、今回の事件がなくとも、それ以降はダイハツ車は購入対象には入っていないと点である。
仮定の話にはなるが、車両所有中に今回の事件が発覚していても、メーカー・ディーラーが車両に対する紳士的な対応を示してくれていれば、コペンは、もう少し長く所有したかもしれないし乗り続けているかもしれない。もっと言うならば、初期不良リスクは、どのような製品もあるので、紳士的な態度さえ示してくれたら、再度、ダイハツ車を購入したかもしれないというのが、現在までの心境である。
とはいえ、今回発覚したダイハツの不正は、期間・規模とも膨大であり、メーカーの存続是非を問う様な規模へと広がりを見せているので、自身の経験を含めると腹立たしい反面、不正発覚以降における製造メーカーやディーラーだけではなく、車社会全体における影響と成り行きが心配な一面がある。
Posted at 2023/12/21 18:06:25 | |
トラックバック(0) | 日記