
左の写真は運転席足元のフロアトンネルの写真です。
モールドカーペット(一体に整形されたカーペット)を
切り取って四角い部分が見えてます。
これは温風の吹き出し口です。
これが私にとっては大発見だったのです!!
経緯をお話しすると・・・
購入した時点でシフトレバーの根元、ゴム製の蛇腹ブーツに切れ目が有り室内のゴミが下に落ちてしまう状態でした。交換部品が届いたので交換を始めました。
まずはシートの取外しから
600のフロントシートは前後スライドレバーを操作しながら前に全部押し出すと簡単にフロアレール
から外せる様になっていました。これはメンテナンス性がとても良いです。
リアシートの座面はフロアの突起に合わせて押し込む固定だけ。とても簡単です。
そして切れていたブーツを外すと、シフトレバーの根元が見えました。もちろん初めて見る光景。
なるほど・・・こんな風になっているのかと。この時はゴミ取と掃除してグリスアップだけ。
新しいブーツを入れて見ました。まだ固定はしてない状態です。
5ヵ所をフロアトンネルの鉄板にビス留めする構造です。外した古い部品は固定部分ゴムの端に
裏鉄板が付いておりトンネルのRに合わせて曲げ加工がされてました。
(ゴムの反り返りを抑えるためでしょうか?元々の部品はどれも手が込んだ造りです)
新しい部品には鉄板は付いてませんが、そのままでもRに対応出来ますのでそのまま取付ました。
固定した状態です。シフトレバーの右側に有る2本のレバーはFIAT乗りの方にはお馴染みの
チョークとスターターレバーです。引き上げているのがチョーク。
モールドフロアは前のオーナーさんが購入取付されたのをブログで拝見しました。
もう少し形状合わせてカットすれば、なお良かったですね。 交換しただけでも綺麗になりました。
この作業の際にモールドフロアを持ち上げたりしたのですが、フロアトンネルの前の方に何やら
凸凹する部分が有ります。実はこのフロアトンネルはラジエーターからの温風を通すダクトにも
なっています。トンネルの先端にはフロントガラス下部へのデフロスター用のパイプが繋がって
います。
入手したオーナーズマニュアルの中に透視イラストが掲載されており、暖房経路の解説が有り
それを良~く見てると、足元に吹き出し口らしき物が有ります・・・。
最初と同じ写真ですが、左上に写っているのがアクセルペダルですが、直ぐ下に吹き出し口が
有ったのです!!(モールドフロアを持ち上げて確かめました!)

モールドフロアを切り取った後の写真ですが、前のオ-ナーさんは吹き出し口の所を欠き込み
しなかったのですね。きっと暖かい所で使われていたので困らなかったのでしょう。
中央のつまみを回すと流量が全閉~全開まで調節出来るようになっています。写真は全開状態。
当時は国民大衆車として発売されてますが、フロアトンネルをダクトに使った合理的な面も有れば
流量調整出来る部品を採用して細かな配慮もしている不思議な車です。
当時の方の設計は素晴らしいと感嘆した一日でした。
最後にシートを戻して完成。
2015年2月の事、足元温風が出る様になってとても快適になりました。
(但し600はエンジンが完全に温まった状態で、クーリングファンの風圧で送風される暖房なので
走り出してエンジン回転が上がらないと温風は出て来ません・・・電動ファンは無いのです)

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FIAT600 | 日記
Posted at
2016/09/18 11:17:16