
今朝は気温も低く日中日が差しましたが
時折雨もパラついて一日中強風でした😣。
納車後からうなる様な音がしてましたが
最近は徐々に大きくなって来ました。
先日の点検でレースやローラーの傷みが
進行しているので早めに交換が必要だと
言われてました。
掲題写真は外した外側のアウターレース
ローラーが固着した跡が付いてました😱。
慌てず確認しながらじっくり作業したので長いブログです・・・。
ホイールキャップを外して元の位置に戻せる様にシャフト・ナットから
ディスクローターにマジックで合いマークを付けて置きました。
ジャッキアップする前に輪止めを掛けてホイールナットとドラシャの
キャッスルナットを緩めて置きました。
マニュアルでは260N・mで締められているナットは1-3/8インチと
とても大きいナットなので事前にソケットを購入してました。
ジャッキアップしてホイールを外して次はキャリパーを外して
S字金具でサブフレームに引っ掛けました。
ディスクローターとドラシャの固着も無くすんなり外れました。
ローター裏側には飛び散ったグリスが付着してますが錆は無く
ドラシャのスプラインも綺麗な状態でした。
上下ボールジョイントとロットエンドのナットを順次緩めました。
タイロッドエンドはしっかり嵌まっているのでプラーを入れて締め込むと
パキンと音がして緩みました。
下側ボールジョイントはダストラバーが浅いためか露出している部分は
油分が無く早くも錆が出てました。こちらもプラーを使ってパキンと。
ジャッキアップするとラバーコーンがアッパーアームを押した状態になり
ボールジョイントのボルトが外せないのでアッパーアームに角材を挟んで
ジャッキを少し下げるとラバコーンが圧縮されて隙間が増えて外せました。
スイベルハブも手で引っ張っただけですんなり外せました。
外側からは異常は判りません。
ドラシャはレストアしてそのまま使用してますので若干の荒れがあります。
外側のオイルシールはプラーですんなり外れました。
外側のインナーベアリングを外してグリスを拭き取ると
アウターレースと固着した跡が判ります。
22年間も納屋に眠っていた間に出来た跡だと思われます。
アウターレースにも同様の跡が見えます。
ショップではグリスを詰め替えてオイルシールのみ交換した様です。
内側のオイルシールは固く嵌まっていてプラーでは外せなかったので
外側から真鍮棒を当てて内側のアウターレースを叩いて外しました。
概ねグリスを拭き取ってスペーサーリングを外します。
内側のローラーは綺麗な状態でしたが同じ所に線状に傷がありました。
外した内側アウターレースにも線状の傷が入ってました。
微細な石などが噛み込んだかも知れません。
改めて外側のアウターレースを見ると跡と言うより虫食い状態・・・。
これがグウォーと言う音の原因と思われます😣。
ベアリングとオイルシールは再使用する事はありませんが汚れたグリスを
拭き取って置きました。後ほど打ち込む時にアウターレースを使います。
下側のボールジョイントを研磨して置きました。
ダストラバーから露出する部分にラバーチッピングを筆塗りしました。
スイベルハブ内部に僅かな錆があったのでアウターレースがすんなり
入る様にミニルーター+ホイールワイヤーで研磨しました。
上側のボールジョイントは良く見るとMINI DELTAのマークがありました。
ショップではメンテナンスフリータイプに交換しますと言ってたのは
これの事だった様です。
ダストラバーもクリップで固定されていてしっかりカバーされてます。
黒メッキ?の様な仕上げですが六角面に薄錆が出ていたのでロックワッシャーと
共にラバーチッピングを筆塗りしました。
強風だったので北側カーポートの中でシャッターを閉めて分解作業。
新しいベアリングを組込むのはガレージ内の作業台で行いました。
元のカラーの幅寸法をノギスで測ると8.85mm弱でした。
新しいカラーにはベアリングと同じ番号が打刻されてました。
測ると僅かに細く8.80mmでしたがスイベル側の出っ張りの幅を
測り忘れたので同じ寸法か判りません・・・。
新しいアウターレースはTIMKEN・品番そしてFRANCEとあります。
インナーベアリングはUSAとあり原産国が違ってます。
ちなみに外したベアリングにはENGLANDの打刻でした。
組付けはスイベル内部にグリスを塗って内側のアウターレースから。
WAKO'Sのマルチパーパスグリスを使いました。
打ち込みには途中まで外したアウターレースを重ねて打ち込みました。
スイベル中央の出っ張りに当たるまで真鍮棒とハンマーでさらに奥へ・・・
裏返して見るとアウターレースが入りきりグリスが均等に押し出されてました。
外側のアウターレースも同様に外したレースを重ねて打ち込みました。
調子に乗って続けると重ねたレースが嵌まってしまうのでここまでで
残りは真鍮棒とハンマーでじっくり時間掛けて打ち込みました。
裏返して内側から見ると最後まで入りきりグリスがはみ出してます。
インナーベアリングのローラーの隙間にみっちりと練り込んで乗せました。
忘れずにスペーサーを嵌めました。
新しいオイルシールの裏側溝部分にもみっちり詰め込んで置きました。
内側のオイルシールはリブがあるのでレースの片薄の薄い側を向けて
打ち込みました。
先ほどのスペーサーに当たると手応えで最後まで嵌まったのが判ります。
裏返してインナーのカラーを入れてグリスをみっちり詰めました。
インナーにグリスをしっかり擦り込んでから入れて
オイルシールを嵌める前にさらにグリスをみっちり詰めました。
外側のオイルシールはアウターレースを使って打ち込んでも上手く入らず
平角材を当てて打ち込んだら嵌まりました😣。これで組付けが出来ました。
ドラシャのウォーターシールドの外側に薄錆があったので研磨して
ラバーチッピングを筆塗りしました。
シールドを手前にずらして塗装しましたがスイベルを押し込むと
塗装部分の所まで押し込まれます。
シャフトにグリスを塗りつけて
上下ボールジョイント嵌合部分にもグリスを塗りつけて
ロッドエンドにもグリスを塗りつけて
ジャッキを少し下げてアッパーアームを圧縮してスイベルハブを組込み
ローターを差込みキャリパーを固定しました。
締め込む際にナットの角の塗装が剥がれるのでタッチアップしました。
キャッスルナットを軽く締め込んでからホイールを装着し仮締めして
ジャッキを下げてタイヤに車重が掛かる様にしてから本締めしました。
260N・m対応のトルクレンチは持ち合わせていないので外す前の
マーキングが一致するまで締め込みました。結構な力が必要でした。
ホイールナットも本締めして割ピンを差してようやく着地出来ました😅。

ジャッキを降ろした後はサスペンションが通常の位置に戻らないので
カーポートから動かして家の周囲を回って明日の作業に適した位置に
止め直しました。明日は助手席側を交換します。
作業のこつが掴めたので明日はもう少し早く出来ると思います😊。
長いブログにお付き合いありがとうございました。
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