ワタクシ、今まで220SEbの2枚扉には
パワーウィンドウがオプション設定されていたんだろうと漠然と思って居ったのですが、
ここにきて、どうやらそれは誤りだったらしい事が発覚しました。
その可能性を思い立ったきっかけになったのはW112の300SEラングと300SE2枚扉で
そういや300SE2枚扉にはパワーウインドウが装備された車があるけど、
300SEラングではドア窓がパワーウインドウになっている車は見た事が無いな、、、
と思ったのですよね。
そこでEPCで300SEラングで、仮にパワーウインドウが設定されていたとした場合に、
それが出ている筈の前後のドアの項目を見てみたのですが、
オプションリストが表示されることなく、いきなり品番リストとピクチャ表示になり、
そのピクチャ内にはパワーウインドウモーターが描かれていなかったので、
やはり300SEラングにはパワーウインドウの設定が無かったという事のようです。
そんな事から、ひょっとして生産時期の重なる220SEb2枚扉にも設定が無かったんじゃないか?
と思った訳なのですが、調べてみるとこんな具合に、、、
55547-ELECTRIC WINDOW REGULATORSという項目が出て来るものの、
それを開くと赤丸の所にあるように『オプション設定なし』と出てくるのですよね。
この『オプション設定なし』は、たまに信用できない事もあるのですけれども、
300SEラングに設定が無い事からすれば信じて良いだろうなと思いました。
オプション設定が無い事を裏書きする為に、
今度はオリジナルパーツリストを見てみましたが、
やはりウインドウレギュレーター用のモーターのピクチャは発見出来ませんでしたし、
ピクチャにはなくてリストにはある可能性もあるかと、
念の為に250SE2枚扉用のそれの品番を調べて、
オリジナルパーツリストの逆引きページを調べてみましたけれども、
やはり見付からなかったので、
220SEb2枚扉にはパワーウインドウの設定は無かったと結論付けました。
なるほど~、そうだったんですねぇ。
となると、今度は300SE2枚扉がどうだったかが気になる所で、
MBはコスト面を無視してまで変な差別をするメーカーではないので、
恐らく少なくとも220SEbと同時代の300SE2枚扉には設定が無いんだろうなと考えて
調べてみる事にしました。
すると、今度はちゃんと駆動用モーターが出てきましたけれども、、、
009136から、、、という事になっていました。
念の為、レギュレーターの方も調べてみましたが、
やはりこちらも009136からという事になっていました。
私の年式判別法でいくと、1966年の1月頃からということになりますから、
予想は当たっていた、というか、
250時代に入って暫くの間はまだ手巻きだったようですね。
因みに300SE2枚扉ではこの009136からいきなりパワーウインドウが標準装備になるようです。
なので、ざっと実車を調べてみましたが、
とりあえずこの話に矛盾する車両は見つかりませんでしたので
間違いなかろうと思われます。
金額からして300SE2枚扉と同格と思われた280SE3.5の2枚扉でも
実はパワーウインドウはオプション扱いだったようなので、
それを標準化していた300系はやはりMBとしては特別な扱いの車だったのですよね。
そうなってくると気になるのが250SE2枚扉がどうだったかという事でして。
これに関しては設定されていた車両があること自体は間違いなかろうという所だったのですけど、
それが300SEと同時期からだったかどうかという所でありました。
この画像、、、
の一覧上で色が変わっている250番の部品が具体的に何なのかはよく判らないものの、
パワーウインドウスイッチの裏側で使われるカバーらしいのですけれども、
これがフットノートの015番によると083954~088724まで使われた物らしいのですよね。
083954は私の年式判別法でいくと1965年の12月の生産だと思われる所なので、
まぁ、これだけを証拠にしてしまっていいのか?という所ではありますけれども、
強いてそれを採用させてもらうと、殆ど300SE2枚扉と同じ時期だと見て良さそうですよね。
(車体番号を元に厳密に見ていくと250SE2枚扉へのオプション設定の方が1ケ月程早そうな感じではありますので、250SEへの採用時期はこれで正解と見て良いと思います)
面白いなと思うのが、パワーウィンドウの採用が遅かったMBが
1964年の600から『油圧式』でそれを採用して、
その1年半以上後から他の車輛に普通の電動を採用しだした事なんですよね。
大体において、220SEbクーペの時代にもサンルーフに関しては
手動と電動のオプション設定はあったわけで、
何故にそこまでパワーウィンドウの採用に消極的だったのかというのが
大いなる謎だと思うのですよね(笑)。