私、500Kや540Kのシュペツィアールロードスターの売り物を見掛けると、
必ずその値段やestimateの桁を確認するんですよね。
というのは、それらの中で台数の多いカブリオレB辺りのシャシーを使って、
シュペツィアールロードスターにリボディする例が時々見掛けられるわけですが、
そうした物の場合、本物よりも桁が一つ少なかったりするからなんですよね。
因みに今、ドイツの私のお気に入りの車屋さんに
1935年製の500Kをリボディした物が売られています。
もうね、1935年製と訊いてこの写真を見たら、リボディだって判っちゃうんです。
このボディスタイルは1936~1937年のシュペツィアールロードスターの物で
年代でいくつかあるスタイルの内の一番評価が高いのがコレなんですよね。
で、RM Sotheby’s アリゾナセール2016のオークションに出品される540Kが
正にこのスタイルの車両で且つ、一桁多い方(つまり本物)だったので
タイトルが上のようになったというわけであります(笑)。
その車両はこちら。
やっぱりカッコ好いなぁ、、、
本当に一度で良いから乗ってみたいです。
こんなとんでもない金額の車であるにも拘らず、
シートに少し使用感があるように見える所が何とも言えずイイ感じであります(笑)。
上の4枚の画像も素晴らしいのですが、それらに添えられていた、
かつてのこの車の姿がまた好い感じです。
背景の車両と写真の状態からして、
きっと60年代終わりとか70年代頭とかの写真なんだろうという気がしますが、
コロラドのナンバーが付いていて、タイヤも砂だらけですし、
いかにも普通に乗ってます、、、って感じが素敵ですよね。
この時代でどの程度の価値が認められていたか判りませんが、
少なくとも今ほどべらぼうな事にはなっていなかったであろう、
この頃のこの車に出会ってみたかったです。
あっ、上の画像中、ステアリングの色とシフトノブの色が違うなぁ、、、と思って居たのですが、
この古い写真ではステアリングが白ですから、どうやらシフトノブの白が正解だったようですね。
※後日記:画像をよくよく見ましたらば、黒革を巻いてあるだけでちゃんと白いステアリングが付いているようです。
こんな車でオリジナルを外れるようなそんなミスはしませんわよね。
そうそう、肝心なestimateを書くのを忘れていました。
1000万~1300万ドルだそうです(汗)。
大まかに現在のレートで12億円弱~15億円強って所ですね。
一番上のリボディモノは応談でしたが、過去にネットで他物件を見てきた感覚で行くと、
恐らく3~5億円って所ではないかと思います。
しかし、リボディした車両も全て本物に忠実に作られているし、
レストアした本物も腐り等でボディパネルを新たに作り直したりすることもあるでしょうし、
場合によってはほぼボディ全体が作り直されて、
そのシャシーがどのボディを載せて出荷されたかの違いしかなかったりすることも
考えられると思うのですが、
そう考えるとその価値の差ってなんだろうかなぁ、、、と思わずには居られません。
ただ、値段と状態が一緒で本物とリボディモノ、どっちがイイ?って訊かれたら
やっぱり本物が欲しいと思いますから、
ある程度の差が生ずるのは自然な事だというのも理解は出来るんですけどねぇ。
(ただ、そのある程度の差が余りにもデカ過ぎるけど)
まぁ、何にしても、私には縁遠い世界のお話でありました(笑)。
Posted at 2016/01/08 23:49:34 | |
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