ドイツでまた売り物件を漁っていましたら、こんな車両を見付けました。
レストア前提の販売車両ですが、1962年のUS仕様の220SEbカブリオレです。
フロントシートがバケットシート、、、
なだけではなく、リアシートも、、、
バケットシートでした。
220SEbのバケットシートの場合、
バックレスト中央部の真ん中からチョイ上を水平方向に凹ませているのはオリジナル通りですが、
クッション中央部には同様な処理をされてはいなかった筈なので、
一応元色も209クリームだったらしいですが、
これはきっと同じような色の革で一度張り替えているのでしょうね。
一寸元画像が荒くて元生地かどうかを断言しきれませんが…。
ただ、張り替えた目線で見ると玉縁が一寸ばかり太いように思います(笑)。
エンジンルームには、、、
エンジン&ミッションが載っていませんでしたが、
それらのありなしについての言及はありませんでした。
まぁ、その画像がないところからするとレスなのかもですねぇ。
ちょいと気になったのはトランク画像。
右側のタイヤハウスの前側にジャッキがありますが、
あれ?クーペのそれの搭載状態と違うような?と思って、調べてみると、、、
クーペの場合はもう少し前方寄りについて、且つ搭載方向が前後逆だったんですね。
これ、カブリオレの搭載位置でどちらにも対応出来そうな気がするのですが、
なぜそれをわざわざ変えたのかしら?と思っています。
で、こんなボロボロの車両を普通では紹介に至らない所なのですが、
実はこの車に用意された画像の中にヴィークルデータカードがありまして、
それによるとうちの220君のなんと3日前に出荷された車だったのですよね。
それで、面白いなぁと思うのが、車体番号でして
出荷日とは逆にそれが300番程この車の方が後なのですよね(笑)。
去年の3月に紹介したポーランドのお店のクーペは
うちの220君とこの車との中間をやや過ぎたあたりの車体番号を持っていて
私の車の2週間前の出荷でしたから、
車体番号から推定される出荷時期はあくまでも目安でしかないという事がよく判ります。
その時にオプションの数の多さで出荷時期がズレてくるのでは?と書きましたけれど、
この車の場合は全部で10で、私の220君は13、ポーランドの車は4なので、
ある程度それは正しいのかもしれないなぁという気はしますね。
単純にどれか一つのオプション装備品の在庫が切れて、
それが調達出来るまでの時間だけ出荷が出遅れたって可能性もありますが、
オプションの多さの分だけそうした事が起こるリスクも大きいわけですからねぇ。
特にその時代では各車共通の基本の部分以外の部品調達が
今ほどスムーズにリンクしていくように生産計画が組まれていなかった筈ですからね。
実は今、ネット上でデータカード画像を見付けると片っ端からそれを拾っているのですが、
そうしたデータが蓄積すると結構面白いことが判ってきたりするのかなぁと思っています(笑)。
そうそう、肝心なこの車のお値段は47900ユーロ、今のレートで680万円弱って事になりますねぇ。
これ、仮にエンジン&ミッションが本当にないのだとしたら、
それらの調達が結構大変だと思うのですが、
カブリオレなので金額的に見合わないとは言い切れませんけれども、
個人でその値段で買って仕上げていこうと思う人が居るものなのでしょうかねぇ?
私が仮に暇を持て余したお金持ちでこの車両がMTだったら
逝く可能性はあるかもですが、
一般的にお金持ちだったら普通は、以前こちらで紹介したけどまだ売れていない、
これの3.5倍以上するHKのMTの4バケカブリオレの方を買うだろうなぁって思うのですけどね。
その車を基準にすれば、ざっくり修復に1700万円掛けられると言ったって、
全て人任せでレストアしたら、オーナーの拘りの程度の問題もあるとは思いますが、
そのくらいは簡単に無くなっちゃいますからねぇ。
仮に本当にエンジン&ミッションがないのだとしたら、結構キツイかなァと個人的には思います。
私の場合、MTならエンジン&ミッションは何とかなるのですがね(爆)。
その代わりお金がどうにもなりませんが…(苦笑)。
Posted at 2022/09/30 19:55:02 | |
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