220君の作業は進んでおります。
本国のMBが珍しいミスをして本国オーダーの部品の一つが
間違っていたので、全部揃っていないのですが、
とりあえずスタートはしております。
キャリパー右バラシ
キャリパー左バラシ
そうそう、恥ずかしながら知らなかったのですが、
こういう左右の油路が配管タイプの物でも、
キャリパーはこんな風に割ってはいけない物らしいです(汗)。
そう聞いたので、マニュアルを見てみましたが、
『六角ボルトはメーカーによって特定の締め付けトルクで締め付けられているため、
ブレーキキャリパーは分離させないでください』
みたいな事が書いてあるんですよねぇ(苦笑)。
いや、そう言いながら、そのページにキャリパーを割った状態の分解図があるので、
以前、それを見て、あっ、割って良いのね、、、と思い込んでしまったわけです(苦笑)。
英文とはいえ、ちゃんと読まなきゃダメですね。
まぁ、割っちまったからには仕方がないですな。
(というよりこのキャリパーも既に以前割っちゃってるし…笑)
という事なので、よい子は真似をしてはいけませんよ~(大笑)。
で、抜き出したピストンの綺麗さには感心しました。
布で拭きとっただけですが、こんなに綺麗でした。
残念な事に右の1ピストン側にこれだけ錆びが出ていましたが。
左右共1ピストンの方の表側(つまり窪んでいる方)はザクザクに錆びてしまっていたのですが、
2ピストン側は表も裏もメッチャ綺麗。
何のためらいもなく再使用出来るコンディションでした。
シリンダー側もシミはあるけど、窪みのような物は皆無で良い状態でした。
これ、やっぱり普段から良く乗っているのも良いのかなって思います。
で、洗浄したキャリパー
新品のピストン。
ピストンインストール完了。
で、いよいよ問題の締め付けという事になるのですが、
ガーリングはイギリス製という事もあって、ボルトはなんとインチでした(汗)。
2本は3/8-24(外側)、もう2本は7/16-20(内側)でした。
調べてみると物が強化ボルトだとして、
3/8-24の方は大体50Nmくらい、7/16-20の方は80Nm弱位という感じのようなので、
段階的に締めて行って、最終的にその辺りのトルクで締め付けました。
以前、キャリパーOHをやったのはみんカラを始める前ですから、
15年位は経っていると思うのですが、
その時も恐らくこんなトルクで締めていて
今までまともに使えてきているのですから、まぁ、きっと問題ないでしょう(笑)。
そうそう、思い出した。
右側のキャリパーの左右を繋ぐ配管の片方が固着していて、
何とか外す事は出来たのですが、結局固着を解く事が出来ませんでした。
故にこの部分はスペアから貰ってきました。
後、左側のエア抜きの工具を掛ける部分が元々は11mmなのですが、
腐食なのか磨耗なのか判りませんが、11mmのレンチが掛からなくなったので、
私が削って(笑)、10mmにしてあったのを、
やっぱりちょっと不便なので、それも合わせてスペアから貰ってきました。
ってな感じでキャリパーの組み込み準備は出来たので、
今度は今回のトラブルの元であるブレーキブースターの交換です。
先ずは前回箱だけだったので全景をば。
ちゃんとシリアルも入ってるのかしら?と思ったら、
入ってました。
一番下に略さずに『Alfred-TEves』って書いてありますね。
W111の頃のマニュアルとかだとAteじゃなくてTevesの方を使っているんですよね。
T50/26の26が印字なのは、この容器がT50/24/1と共用だからなのでしょうね。
その後、古いのを車両から摘出して並べて記念撮影。
シリンダ部は青色が濃くなっていました。
22年程前に買って11年程前にドイツでOHしていますが、
その時に色替えされたという印象はありませんでしたから、
今回の製造分で濃くされたという事なのでしょうね。
こちらにも253というシリアルナンバーのようなものが打刻されています。
で、車両に新品を取り付け。
やっぱり新品は良いですなァ。
そうそう、新品の取り付けが終わった後で、
古い方をシェイクしてみたのですが、
やっぱり中でジャブジャブと音がしていました(笑)。
ひょっとしたら漏れた分が全てバキュームで吸いとられてしまっていて、
ジャブジャブ言わないという事もあるのかも?と思ったりもしていましたが、
ハッキリした形でそこが原因と判る状態で良かったです(笑)。
Posted at 2020/09/08 22:14:36 | |
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