--- 起承転結 ---
起で物語がスタート(岐阜)し、承でそれを受けて発展(やまなみ&阿蘇)。
転でストーリーは読者の予想しなかった方向に展開し、結で種明かしなんかもあって終了となります。
というわけで、これまでの展開とはずいぶん変わりますので、「きれいな景色」を期待されている方はご注意くださいませ。

今日は松山から東京まで900km弱走らなければならない上に、天気予報通り空は曇りです。(天気が良ければ四国カルストを抜けて高知の四万十川方面に行きたかったんですが諦めました)
写真は西日本最高峰の石鎚山(1982m)あたりです
曇りでも楽しまなくちゃ損なので、まずは香川県の方に向かって走り始めます。
高速で移動し、香川県に入ったところで適当に降ります。
すると「こんぴら山」の文字。
「こんぴら」という言葉の響きにつられて何も考えずにそちらに向かいます。
観光地にありがちな「お土産買えば駐車代はタダ」なお店に車を置き(駐車場のおっちゃんに訳も分からず無理矢理誘導されたとも言う)、こんぴら山に向かって歩き始めます。

歩くというよりは登ります。
「やっと登り終えた~」

と思ったら、まだ登りを数回繰り返します。

けっこうな高さのところに本殿がありました。

基本的に神様は信じていないのですが、無事に東京に帰れるように祈っておきました。

なんとなくお気に入りの一枚

帰りはお土産屋さんがひしめく坂道を下ります。
結局お土産は買わなかったので(1500円以上買わないと無料にならない)素直に駐車代700円を支払い、次は満濃池の看板に従い車を走らせます。

満濃池です。空海が改修した池なんだそうです。(普通の池です)
さて、香川と言えば讃岐うどん!
携帯電話で調べて、一番人気の店に向かいます。

超有名店、池上製麺所。
さすが一番人気、すっげー並んでます。しかも名物のおばぁちゃんは入院中とのこと・・・
さらに麺は一人1玉限定、加えて「だし汁切れ」で醤油のみ。。。
これだから、人気店は・・・
(と言うぐらいなら来なきゃいいのに、来てしまうんですよね~)
麺だけが入ったお椀を渡され、そこに好みの天ぷらと卵、浅葱を入れ、醤油をシャンプーの容器みたいな奴からぴゅっぴゅっぴゅっと3回ほど降りかけてレジに進みます。
これが本場の讃岐スタイル。
レジのおじさんが
「天ぷら2個ですね」
と言うので
「3個ですよ」と正直に申告。
「じゃぁ、400円」
と言うので
「あの、卵も入ってるので450円だと思います」
とお金を払っておきました。
大丈夫か? 人気出過ぎてパニックになってるのか?

というわけで、ダイエット中なのに天ぷらいっぱい載せてしまいました。
天ぷらはおいしそうに見えますが、冷めてて固いです。大失敗。
ため息をつきながら麺を口に運んでびっくり。
麺は旨いです。さすが製麺所。
適度な腰とツルツルの喉越し。そしてただの醤油かと思っていたタレは出汁が効いていて卵とネギと絡まって、絶妙な味になってます。
ここは天ぷら無しで食べる(もしくは平日に行く)のが正解でしょう。
有名になる前の素朴な店舗で体験していたら、むちゃくちゃ感動しただろうなぁ。
続いて徳島県。
徳島と言えば、
徳島うどん!(本当か?)
というのも、携帯で讃岐うどんを調べているときについでに情報がひっかかってきたのです。
そこで改めて地元民の評価の高い店を調べて、行ってみることにします。

それがここ。
先ほどの反省もあって、「うどん」のみを注文。例の讃岐スタイルとは違い、ノーマルな雰囲気のうどん屋さんです。

そして、すっげーうまいです。特に汁。節系の出汁効きまくり。
そこらの和風ラーメン屋(東京で雑誌に載るレベル)が吹き飛ぶぐらいの旨みです。(食後に味の素の味はいっさいしませんでした)
和風だしは後半冷めてくると旨みを感じなくなることが良くあるのですが、ここは最後まで美味しかったです。
麺もすごい特徴があって、ものすごく短い平麺です。そしてやわらかく、刻まれた汁を含んだ揚げと一緒に口に運ぶと全部溶けて無くなる勢いです。(これがまた旨い)
完食させていただきました。恐れ入ります徳島うどん。
そして徳島からフェリーで和歌山へ。

ドライブスルーで切符を買うなんて初めて体験しました。
どう考えても効率が悪い気がします。
フェリー、空いているかと思ったら、けっこう混んでました。2時間の船旅なので、雑魚寝スペース(この船は椅子がほとんど無いです)で寝させていただきました。
あまりの混雑ぶりで、あやうく雑魚寝スペースすら確保できず、甲板の生暖かい海風の当たるベンチで2時間過ごすはめになるところでした。このフェリーは早めに並んで乗るのが常識みたいです。
しっかり寝たのでとりあえず体力満タン、一気に東京を目指します。
おっと、その前に三重県の「世界の亀山」に立ち寄ります。
シャープの工場見学ではなく、白鳥の湯という温泉に浸かって体の汚れを落とします。

温泉は地元民用で150円と安いです。半循環ではありますがアルカリのぬるぬる泉です
ついでに鈴鹿のSAで「松坂牛御膳」(たしかそんな名前)をいただきます。

松坂牛を名乗るわりには1850円だったのでそれほど期待してませんでしたが、値段以上においしかったです。(携帯で撮影)
地鶏、地鶏、うどん、うどん、松坂牛!
体重も良い感じに増えそうです。
(家にかえって計ったら1kg太りましたが、1日で元に戻りました。体って不思議なもんです)
というわけで、すばらしい景色を見に行こうツアーから、いつのまにやら「うどん」と「肉」ツアーに目的が転がってしまったのでした。

名古屋を夜20時に通過。湾岸線は都市部を迂回する上に空いていて(出来た当時よりは交通量多いですが)いいですね。
景色も綺麗だし。
予定通り24時10分に東名を降りて(渋滞回避 & ETC割引狙い) 、1時頃に帰宅しました。
では、「結」、まとめです。

帰りのルート、地図に落とすとわかりやすいのですが、熊本からまっすぐ東京を目指しているんです。(実はそれもあって、「まっすぐ帰ります」と宣言していたのですが)
あと、あらためて線を描いてみると、白川郷は相当遠回りでしたね(笑)
この行程は途中フェリーで休憩を取れるのでおすすめです。ガソリン代と燃料代を考えればドライバー一人なら料金は同じぐらいです。ただし同乗者がたくさん居る場合は、高速道路、もしくは下道を走った方が安いはずです。
九州にツーリングに行くときは、豊富にあるフェリー路線をうまく利用するのがポイントですね。四国と九州を結ぶ航路だけでも何種類あるかわからないぐらいあります。(今回は最短航路を選択しました)
あと、あちらこちらで割引券を配っています。私は高速のSAでゲットしました。インフォメーションを漁ってみるとけっこう置いてあるみたいです。
ところで、まさか気づかなかった人は居ないと思いますが、一応念のため書いておきます。

満濃池の写真です。

そうなんです

ここだけ被写体がミニカーなんです

屋根の上に乗ってるやつです

NCを注文したときに納車5か月待ちだったので、勢い余って買ってしまったものです。納車後、活躍の機会がまったく無いので、今回登場させてもらいました。
この写真撮るために九州にミニカー持っていったのか!
という突っ込みは無しでよろしくお願いいたします(笑)
せっかく地面に張り付いてまで写真撮ったので、一人ぐらい「気付かなかったぁ!」という読者がいたらうれしいなぁ。「きれいな景色」派の人はロドには注目していないんじゃないかと予想しているわけですがいかがでしょう。(ナンバープレイトのみ実車から合成です)
でも、今改めて見てみると、さすがにいろいろ違いすぎるので、バレちゃいましたよね!

あ、本当の満濃池の写真はこちらです。
おしまい!