• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ぎんがめのブログ一覧

2009年09月12日 イイね!

お盆登山(5) キレット小屋→五竜岳→唐松岳→下山

お盆登山(5) キレット小屋→五竜岳→唐松岳→下山前日の続き


8月16日(日) 



最終日



朝4時に起床。



隣のおじいさんに目だけで挨拶して70日間の無事を祈ります。







本日もかわらぬ朝食・・・・









剣岳を眺めながら、、、オエップ・・・・

たぶん、しばらくしょうゆラーメンは食べないと思います。




日の出前の4時50分ごろ出発。







ハッセルブラッドのおじさん、アルペングリューエン待ちですかね。


記念に一枚撮らせてもらいました。(すっごい手振れ・・・)








キレットですからのっけから岩場がスタートです。


昨日もそうだったのですが、ここ周辺の岩はもろいので、気軽に掴むと簡単に掴んだ岩ごと抜けたりしてびっくりします。








ラーメン+餅パワーで鎖場を登っていきます。








ありゃりゃ、低いところに雲が立ち込めているので、今日はきれいな日の出は拝めそうもないですね。
(ハッセルブラッドのおじさんからは、この空は見えていません)






岩コブの向こうに見えているのが、本日下山前に上る五竜岳。






思ったよりも気の抜けない道が続きます。






稜線に出たところで、鹿島槍を振り返ります。

たしかに、槍と言えば槍ですね。







鹿島槍と五竜の間は、普通に岩場の連続です。






一部分に危険な岩場があるのは地図を見て知っていましたが、こう続くとは思ってませんでした。


昨日、キレット小屋で宿泊せずに、無理に先を急がなくて良かったです。







う~ん、五竜岳、ちょいと遠いですね~。








そして、登りだけじゃなくて、嫌らしい下りもあります。








手足を総動員して慎重に下ります








お、五竜岳に日が当たり始めましたね。






どんどん、日が当たり始めています。(いわゆる地平線を太陽が昇る時間はとっくの昔に過ぎています)







槍ヶ岳方面を見てみますが、やはりアルペングリューエンは見られなかったみたいです。







と、言うわけで私も稜線に出て、朝日を浴びます。

あの高さになって、ようやく顔を出したのですね。






さーて、暑くならないうちに行きますか。







ちょうど左手前に見えている鞍部を通過すれば、あとは一気に登るのみです。








そして、鞍部から最初に登ったこの「G5」と呼ばれている地帯が、本日一番要注意と地図に書かれていた岩場地帯。(写真中央、奥の高いところの手前のギザギザの岩場)


今まででも、十分要注意だったので、どんくらい要注意なんでしょう・・・・









まずは、鞍部まで降りてきました。(6:15)









鞍部から少し進んだところで鹿島槍を振り返ります。

なんだかんだ、大分歩いてきました。






さて、登っていきますか。







再び痩せた稜線を行くみたいです。







両側切れ落ちているので、高所恐怖症の人にとってはちょっと辛い感じだと思います。

(そんな人は、こんなところに来ないと思いますが)








稜線を進んでいる感は満点ですけど。






記念に足だし撮影。







けっこうびっくりしたのがここ。








通過してから振り返って撮影したのですが、道が斜めになってるんです。しかも足場が崩れやすいし、普通はこういうところには鎖が張ってあったりするもんなんですが・・・









最初の対向者の方です。







後ろを振り返ると、先ほどの危険地帯を後続の方が越えているところでした。

今まで、視界にすら入らなかったので、きっとバカっ速な人なのでしょう。







「G5」が近づいてきました。(右)






まずは、麓に到着。









下から見上げると、ちょうど通過中の方が。





何でしょう、この鳥。






さて、いよいよ登るとしますか。







まずはガレガレの急坂。
こちらは登りなので、まったく問題なし。







振り返ったところ。
滑りやすい足元で、ここを下るのは気が滅入りますね。






G5の岩場に突入







高度感満点ですが、ちゃんと鎖が張ってありますね。

五竜と鹿島槍間はそれなりに人も通過するでしょうし。







こういうのは、大分慣れてきました。







ちょうど、振り返ると、さきほどのバカっ速な方がもう追いついてきました。(中央)







ちょうど、対向の人が来たのでここで待ちます。


バカっ速な人に追いつかれたので、聞いた見たところ、小屋の朝食をちゃんと食べて5時半出発なのだとか。

もちろん、あまりにペースが違うので先に行ってもらいました。






G5を超えていく対向者のおじさんを撮影。






ここで、G5が終了ですかね。







そして、次がいよいよ五竜岳本体。

こちらも百名山です。






G5を振り返ったところ。








保護色の緑の登山者は、バカっ速な若者で、本日は天狗山荘まで行くのだとか。

ご苦労様です。






たまには高山植物でも・・・・







というか、あんなところを登るんですか??







どこが登山道だか、よくわからない岩場をよじ登っていきます。






お、ライチョウですね。






そして、雛が一匹と。






親子が下ってきます。

小学校高学年ぐらいの娘さん、下りが怖くて半べそかいてます。(これからG5、その後も鹿島槍まで気が抜けない道が続くのですが)

そしてお父さん、そんなに怒らなくても・・・(登山、嫌いになっちゃいますよ~、というか、もうなってそうです)






小学生でこんなところを行くんだから、たいしたもんですよ。







ようやく岩場は登り切りましたかね。








ふぅ、これで、この長い5日間の登り生活も終わりなのですかね・・・・








しみじみと振り返ります。

(写真の上に飛び出しているのがG5)







って、騙された。

まだまだ、先ジャン。







今度こそ山頂でしょう。







おおおおお。







五竜岳到着!!(8:35)







槍ヶ岳もはるか遠くになりました。(今回2日目を除いて、ずーっと見えていました)




さ~て、お弁当タイムです。




うな丼が出るか、普通の幕の内が出るか・・・・









勝負!!














出た~、うな丼!!!


(あと、買って持ってきたみかん缶)






う~ん、最高!!






そりゃぁ、天然物じゃないでしょうし、炭火焼きでもないでしょうけど、、、とにかく、最高にウマイのであります。








五竜山荘から登ってきた人たちがそれなりに来ていて山頂は常ににぎやかです。


今では、大きな達成感から、そんな話し声も心地よく耳に響きます。







あとは、左上に見えている唐松岳まで歩いて、その後は右になだらかに伸びている八方尾根を下るだけです。





これまで歩いてきたコース。






ちょいと拡大。

中央下の稜線に見えているのは新越山荘でしょうか。






こちらは、進行方向の唐松岳方向。(中央手前)

奥の高い山が白馬、左手前が天狗の頭。

唐松岳手前の右側の山荘から左下へ降りていく道が見えています。

たしか、祖母谷かどこかに降りていく道だと思い、そこで温泉に入って富山経由で帰るのもアリかなと地図を調べてみると、下りなのにコースタイムが7~8時間と、えらいロングコース。一瞬で諦めました。







さて、ガスが上がり始めたし、最後の稜線歩きに行くとしますか。






まずは急な岩場を下ります。(登り側ほどじゃないですが)






下から振返ったところです。







その岩場を見上げる老夫婦。

五竜山荘からのピストンですかね。かなり軽装です。(この辺りの山域(爺ヶ岳、鹿島槍、五竜)は、近くの山荘から軽装でピストンと言う人が本当に多いです。長野側に登山口と稜線に山小屋がたくさんあるからでしょうね)







そして、しばらくして振返ってみると、ちょうど老夫婦が岩場に取り付いていたので撮影。(左側)






こちらも、気が抜けない岩場を下っていきます。







岩場を下った後







五竜山荘に到着。(9:55)

水(ミネラルウォーター)を購入。

すぐ裏に小さな山が見えているので、小屋のアルバイトの子に聞いてみると、花も咲いているし是非登ってくださいとのことで、立ち寄ることにします。






まぁ、登ると言っても、ちょっと上がるだけなんですけどね。






ありゃ、ここが頂上ではなかったんですね。







あぁ、あそこですね。


ここは遠見尾根と言うらしく、なるほど、五竜遠見のスキー場はこの下の方にあるのだとわかりました。
(小学生のころ、よく新聞でスキー場の積雪量が表示されていたのをスキーに行く前に見ていましたが、そこで「ゴリュウトオミ」の名前だけは知っていたのです)





ちゃんと三角点もあって、ちょうど家族連れが出発するところでした。







小学生の子が勇ましく手袋をはめていて、ちょっと微笑ましい感じ。


八方尾根から唐松岳に登り、ここから遠見尾根を下るとのこと。そのコースで手袋なんか必要なのかなぁと思っていると、お父さんと思わしき人が



「いやぁ、鎖場もあって楽しいコースでしたよ」



と、言いながら下っていきました。

あれ、唐松岳までに、まだ鎖場あるんだ・・・・







登山道まで引き返し、唐松岳を目指します。








五竜岳から稜線と唐松岳を見下ろして今回の縦走がすっかり終わった気分になっていたのですが、気のせいか唐松岳がけっこう上に見えている気がします。



しかも、鎖場があるらしいですし・・・








しかも、唐松岳が見えなくなりました。

けっこう距離もありますね。







ありゃりゃ、さらに一回下って登り返すんですね・・・・








例によって森林限界の下まで下ってきます。

気温もぐんぐん上がってきます。







う~む、けっこう登りますね~。







あの辺りが岩場でしょうか。







いよいよ、登りがスタートです。

今度こそ最後の登りです。







五竜岳を振返ります。

けっこう来ましたね。







景色の良い場所で行動食を食べて軽く燃料補給。







さ~て、登りますか。







五竜岳の頂上から見下ろす感じで近くに見えていた唐松岳の頂上(写真左端の影になっている山)がえらい遠くに感じます。







ちょうど、写真に写っている下ってくる方とすれ違うときに、


「この先の岩場でで30人の団体さんとすれ違うと思いますよ」


と、声をかけられます。






とりあえず、岩場がスタートしますが、団体さんの声は聞こえてきません。







さっきの手袋はめていた小さな小学生の子もここを下ってきたのですね。







私は登りですから気楽ですけど、







下りだと、こんな景色ですからね。









岩場を登りきって振返ったところです。







もうちょっと岩場が続くようです。





ん?   あれは・・・・









来た~、30人の団体さん・・・・・(わざわざ望遠レンズで撮影)







こちらはこちらで、次の岩場に取り付いています。


どこですれ違いますかね。




避けられるところと、団体さんとの距離を計りながら岩場を進んでいきます。




そして、ちょうど岩場を終えて、すれ違い向きな場所を発見して、そこに移動して、30人が通過するのを待ちます。








♪年配者は続く~よ~







♪ど~こま~で~も~







♪野~を越え、山越~え~、谷越えて~



ってな感じで、5分以上待ってました。




ここは普通に歩ける場所だからよかったのですが、岩場の危険地帯でのすれ違いだったら、5分じゃきかなかったでしょう。








さ~て、唐松岳の手前のピークまであと少しです。







パラグライダーが上昇気流を利用して気持ちよさそうに飛んでいます。







最後の最後にちょこっと岩場。







高所恐怖症の方にはお勧めできない場所ですね~。

さっきの小学生の子、偉いなぁ。








すれ違った若い子が岩場を進んでいくところを撮影。






大人の方が小学生よりかえって怖がりかもしれませんね。







唐松山荘に到着です。


さ~て、アイスクリームか何か甘い物でも・・・・


と、思ったら、なんと甘いジュースすらありません。(すべて売り切れ)




結局、水だけ購入して、荷物を小屋に置いて、山頂まで往復することにします。








そうそう、唐松岳から白馬の間は高山植物がたくさん咲いているんですよね。









コマクサなんかもたくさん咲いています。









あとは、空荷でここを登るだけです。







本当に終わる感じがして、ちょっと寂しくなってきました。








あっと言う間に着くかと思いましたが、さすがにそこまで甘くはないですね。








いよいよ山頂です。





到着!! (12:50)

歩いてきたコースに向けて腰に手を当てて立って記念撮影。

左右の腰にぶら下げているのは望遠レンズと予備のズームレンズ。







立山方面は積乱雲が沸き上がっていますね。








槍ヶ岳は最後の最後まで見えていました。

(この時、たまたま見えたらしく、山頂では歓声が上がっていました)






まぁ、いずれにしろ、今回の縦走で登ったどの山よりも混雑していてのんびりするような山頂でもないので、早々に退散することにします。







小屋に戻ると、菓子パン一つと、あとカロリーが入っていないのですが、気休めの甘いジュースとして「DAKARA」を購入。


小屋のスタッフに下山に必要な時間を尋ねると


「人によってそれぞれですから」


と、連れない返事。


そりゃぁ、そうなんですけど、バスの時間も気になりますし、確認しておきたかったんですけどね。

品揃えの悪さと言い、なんだかがっかりな感じです。(八方尾根は北アで大変メジャーな場所で、断っても登山者が来るぐらい人気だからでしょうか?)








五竜岳も見納めです。


山岳救助隊の人と少し話をして(今年はこの山域では全然事故が無いと喜んでいました)、いよいよ下山開始です。(13:10)








八方尾根は去年一度下ったことがあるのと、ダラダラと続く長い下り坂なので、それこそ立ち止まらずに駆け下りて行きます。







ここも、見た目ほど危険じゃないですしね。







ガンガン下りますよ~。







チングルマのお花畑が残っていたので、それを眺めながらおぐら小町で燃料補給。







ここでロープは必要ないでしょう(笑)というような場所にも、安全対策。さすが人気のコース。







白馬岳方面。






/up用/烏帽子唐松/16/Resized/IMGP4668.jpg"> 長い、長い、八方尾根。






無心で下っていきます。








まだまだ、続きますね~。







ようやく、森林限界の下に来ました。






お花畑では、とりあえずカメラを向けておきます。







そうそう、ここを下れば八方池だったはず。







ちょっとした樹林帯をくぐり抜けた後、







八方池が見えてきました。

しっかし、前方の若い彼、なんでザックの両脇にデカイフライパンと鍋をぶら下げているんでしょう?

登山料理人?







八方池のところに降りてきました。(14:40)








記念撮影!






あとは、ゴンドラ乗り場まで下るだけです。







だんだん思い出してきたのですが、八方池からゴンドラ乗り場まで、けっこう距離があるんですよね。







観光でここに来られた方にとってはすばらしい道なんでしょうけど、私は早く下山して温泉に入って、美味しい物をたらふく食べたい気持ちで一杯です。







その観光客の皆様に混ざって下っていきます。






ようやく乗り場が見えてきました。








今回は歩かなかった白馬の山々をちらっと眺めてから、リフト乗り場に向かいます。







いや、登山者ともあろうものが、リフトなんぞ、軟弱なものに乗っては駄目だと思い、










思いましたが、自分の理性とは関係なく、足が勝手にリフトに向かってしまいました。







さすがにリフト2連チャンはまずいだろうと思い、










思いましたが、やはり、次のリフトに乗り継いでしまいました。





まぁ、足が勝手に向かってしまったのですから、仕方がないですね。







でも、さすがに登山者の良心としてゴンドラには乗らないですよ。










と、思っていたのですが、まぁ、チケットをリフト2つとゴンドラ通しで先に買っちゃってますしね。






仕方がないのです。















仕方ない感じで、八方の街に到着。



リフト乗り場でもらった観光案内で温泉を目指しますが、地図が大ざっぱすぎるうえに、八方の街の構造が複雑すぎて、こんなところで道に迷います。









バリバリの縦走ルックで、八方の街を彷徨います。


どこだ、ここは!


(今思えば、こんなときこそ最新鋭のGPS付き携帯を出せば良かったのです)









街を彷徨うこと20分、ようやく温泉に到着。




まったく期待していなかったのですが、けっこう素晴らしいお湯でした。


(女性風呂の様子はこちらから)

(もうちょっときわどいのがお好きな方はこちらから)

(いっそのこと、全部見えちゃっているのがよい方はこちらから)






ふう、日焼け後が浸みます。




温泉番のおじさんにバスの時刻を尋ねると、今さっき一本出てしまったとのこと。


しかも、次のバスまで1時間半ちかくあります。


おかしいなぁ、東京で調べたときは、あと30分ぐらいでバスが出発のはずだったのですけど・・・




一応、確認のためバスターミナルまで歩いていってみると、たしかにバスの時間まで1時間以上あります。


ならば、この辺りで飯を食えるところは無いか尋ねてみると、変なグリル料理の店しかこの時間(17時)は開いていないとのこと。


ジュースでも買っておこうかと自販機に向かうと、手が滑って10円を自販機の下に落としてしまいました。


拾おうと思って、自販機の下を覗き込むと、背中に背負っていたザックのウェストベルトを止めていなかったのでそのまま頭の方へずれてきて、地面にザックの上部があたって止るという傍から見ると大変笑える格好になってしまいました。

それでも何事も無かったかのように埃の中から10円を取り出し、すっと立ち上がると、バスターミナルの従業員が自販機の下からお金を取り出す用の棒を持って、笑いを必死にこらえた表情でこちらに向かおうとしている途中のところで目が合いました。



手で「大丈夫」とスマートに告げて、バスターミナルを後にします。



そう言えば、来る途中に豚カレーの登りが出てたなぁと思い出して、そこまで歩いていってみます。(コインロッカーに預けるのが面倒くさくて、ザックを背負ったままです)

実際に行ってみると、そこは料理屋ではなく、ただのお土産屋さんでした。(豚カレーもレトルトの商品)








仕方がないので、地元で作ったというアイスを買って、空腹を満たします。
(これはこれで美味しかったです)



別段することも無いので、会社用のお土産だけ購入して、バスターミナルに戻ります。







なんでも、お勧めは八方尾根らしいですよ。

2位に木曾駒が来ていますね。(個人的には甲乙つけ難いですし、僅差で木曾駒が上ですが)







長野はオーストラリア人に人気なので、バージンが頑張って営業してますね。
(ここは、この時間は閉店していましたが)

あと、リフトにも大きくバージンって宣伝出ていましたし。







定刻通りやってきたバスに乗り込み、長野駅を目指します。








途中、ちょっとした渋滞に巻き込まれつつ19時に長野駅に到着。


新幹線の指定席はすべて満席。

自由席特急券を購入してから、長野の街に出ます。







駅前のお蕎麦屋さん。

まったく期待していませんでしたが、そこそこ食べられる味でした。

よかったです。







長野駅は始発なので、ちゃんと座れますが、すぐに満席になり、軽井沢辺りではかなりの乗車率になっていました。



そして、22時頃自宅に帰宅。




さて、明後日からヨーロッパ出張です。




汚れた登山道具を洗って干し、出張の準備を軽く住ませてから久しぶりの自分の布団に潜り込みました。



長文でしたが、以上です。




おやすみなさい!




Posted at 2009/09/12 15:26:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月12日 イイね!

お盆登山(4) 種池山荘 → 鹿島槍 → キレット小屋

お盆登山(4) 種池山荘 → 鹿島槍 → キレット小屋前日のつづき


8月15日(土)





朝3時半起床。







宿で購入した酵母パンとお湯を沸かしてキャラメルラテ(粉)をいただき、さっそくテントを畳みます。








今日は日の出前にシルエットだけ見えている爺ヶ岳に登って、そこでご来光を眺めることにします。(4:25)









しまった、日の出が何時か調べるのを忘れました。

昨日までの経験からして、大体5時前後なのですが、コースタイム1時間10分を30分ぐらいで登れば・・・・、ちょっと出発が遅すぎました・・・・







おでこに一応ライトを着けているのですが、薄明かりに目が慣れてきたので、そのまま点けずに歩いていきます。








けっこう明るくなってきてしまいました。

前のグループの人に日の出時間を確認すると、5時04分とのこと。


わお、やっぱりけっこう急がないと駄目じゃないですか。






とりあえず、山歩きではあり得ないぐらい早歩きで登って、手前にある爺ヶ岳南峰の山頂に立ちます。(4:55)








皆さんカメラの準備に余念がありません。







実は日の出方向に爺ヶ岳中峰があって、本当はあそこに立つ予定だったのですが、日の出に間に合わなさそうだったので、手前の南峰に登ってしまったというわけです。

写真で見るとズレていることはわかるのですが、肉眼ではどこから太陽が昇ってくるかわからず、これで中峰と太陽の位置が重なっていたら洒落にならないなぁと思いながら日の出を待ちます。







空が赤く染まってきました。もう間もなくです。







中峰の山頂にも一人立ってますね。小屋を早めに出て間に合ったのでしょう。













ご来光です。






何度見ても神々しいですねぇ。











ほんと、中峰のちょい脇からの日の出でした。







そして、アルペングリューエン。
(これを見るなら、中峰より南峰のほうが有利かもしれません)







剣岳。(ちょっと染まりが足りないですね)







槍ヶ岳。







というわけで、日の出ショータイムでした。









そして、なぜかショータイムが終わってから山頂に登ってこられた皆様。
(間に合わなかった?)







では、私も到着が間に合わなかった中峰に行ってみるとしますか。







意外に下って登り返しますね。日の出前にチャレンジしなくてよかったです。







中峰到着。(5:40)









とりあえず、山頂は満腹状態なので、すぐに登山道に引き返し、冷池(つべたいけ)山荘のほうに向かって降りていきます。








こちらは昨晩宿泊した種池山荘を振返ったところです。







冷池小屋に向かってハイマツの中を下って行きます。
(ここはライチョウがたくさん居るのだとか)







冷池小屋も最後登り返すみたいです。








そして、その冷池小屋の後ろに控えているのが鹿島槍ヶ岳。
本日のハイライトです。(なんてマッタリな日程(笑))








なるほど、扇沢かどこかの登山口からここに直接登ってこれるわけですね。

(調べてみたら扇沢から登れるのは種池山荘の方で(道理で混んでいたわけです)、翁ヶ岳スキー場を経て大谷原から登ってくるみたいです)







さてと、行きますか。







こちらも、最後は一旦森林限界の下まで行きますね。

早朝の涼しい時間でよかったです。







冷池山荘に到着。(6:40)







しょうゆラーメン、餅入りを・・・・・ゲップ・・・・








なんと、ここのテントサイト、ロケーション抜群じゃないですか!







剣岳とかも見えてるし。。。



今度はここに泊まりたいです。








少し歩いて花畑になったところで、冷池山荘で買ったアイスを頂きます。





うまい!!






いい場所でアイスを食べたと思っていたのですが、もう少し進むと、どんどん花の量が増えてきます。







ありゃ?







ありゃりゃ?







ありゃりゃりゃりゃ?

こっちで食べたほうが良かったですかね。




では、次回テン泊で来たときにでも。









小さな池もあります。









鹿島槍ヶ岳(右の三角)、小屋を過ぎたらすぐに取り付けるかと思いましたが、意外に距離があります。
まぁ、コースタイムでも山頂まで2時間10分ってなってますしね。









ようやく近づいてきました。






ニセピークのところに人が見えます。

まずは、あそこを目標に登りましょう。







手前はジグザグに登っていく感じですから、わりと楽勝です。







空を見上げながら、登っていきます。

富山側から雲が流れてきていますが、完全な曇天になるわけじゃないみたいなので、むしろ日が当たっていないうちに、一気に登ってしまいたい所です。







さきほどのニセピークは登山道から写真では右上に外れてわざわざ行くところみたいなので、私はスルーして、その先にある鹿島槍のホンモノのピークを目指します。







さーて、曇ってる間に登っちゃいますよ~。









太陽、登場するの、もうちょっと待っててね~







鹿島槍は槍と名前がついている割にはとにかくダラダラ登りますね。(冷池山荘側からの話)









なっかなか山頂にたどり着きません。







カメラの望遠レンズを望遠鏡代わりにして、あそこに山頂があることを確認。






あと、もう一息と言うところで太陽が顔を出します。







逆に、太陽が顔を出したタイミングで降りてくる人もけっこう居ますね。

山頂で晴れるまで粘らなかったのでしょうか?







う~む、山頂までの距離が縮まらない・・・・








わっせ、わっせ・・・







あと少し・・・・







たしか、さっき望遠レンズで見上げていた場所はここだったはず・・・・







到着!!(9:15)

さすが百名山、一人で山頂貸し切りってわけには行かなかったです。








こちらの展望も抜群です。






冷池小屋で買っておいたコーラで乾杯。







昨日、一昨日とハードな行程で移動してきたので、今日はマッタリデーと決めておりました。


ここから下ったところにあるキレット小屋で宿泊するつもりなので、心行くまで山頂の景色を楽しむつもりです。








本日歩いてきた道。
左の頂点3つが日の出を見ていた爺ヶ岳です。







これは、先ほど私が勝手にニセピークと呼んでいた場所で、私は右側の道を迂回してきました。

ここから見ると、道と標識がそれほど離れて居らず、いかに心の余裕がなかったかわかります(笑)






昨日宿泊した種池山荘。(テントサイトは少し右で、見えておりません)







奥の山で真ん中にあるきれいな三角形の山が、私が大好きな黒部五郎岳。
登山を始めてからお盆は毎年あそこに行っていたのですが、今年は行かなかったですね。







180度の大パノラマです。(残り180度は大町方面)










自分のザックを写したわけではなく、手前にキアゲハが停まっているんです。 ↑








石が四角く砕かれて割れているので、座るところに事欠かないすばらしい山頂です。







足元を見ると、今晩お世話になるキレット小屋が見えています。

想像していたのは、もっとキレットの断崖絶壁にあるのかと思っていたのですが、普通に鞍部にありますね。






かれこれ、30分以上山頂でぼけっとしていたでしょうか。



そろそろ下ることにします。(9:55)









と言うのも、10時近くになって、ぼちぼちガスが上がり始めたんですよね。







爺ヶ岳と同じように、鹿島槍にも北峰があります。

せっかくなので、こちらにも顔を出してみることにします。









こちら側の斜面は「槍」らしく、けっこう急激に下って行きます。







分岐のところでザックをデポ(置きっぱなしに)して空荷で北峰に登ります。







空荷は楽でいいなぁ。







北峰山頂です。







足元のキレット小屋ですが、やはり両側が崖になってますね。


ちょうど山頂に居合わせたおじさんに、今日はキレット小屋に泊まるのだと告げると(山ではどこから来て、どこへ行くのかという話によくなります)


「キレット小屋はいいよぉ。ご飯は美味しいし、弁当頼んだら、うな丼だったしなぁ」



「う、うな丼ですか!!」



と、答えた私の顔があまりに真剣すぎたらしく、、、



「あ、2年前に泊まったときのことだからね、、、今はわからないけど・・・・」



と、トーンダウン。





うな丼かぁ・・・・・、(マッチ売りの少女のように頭にうな丼が浮かんできます)








さて、下るとしますか。










ここからの下りは、さすが鹿島「槍ヶ岳」という感じです。







ガスも出てきて雰囲気満点。

いつもピーカンじゃ、味気ないですからね(贅沢)







けっこう浮石の多い、急斜面です。

慎重に行きます。






ガレた痩せ尾根。






小屋の手前にキレットの難所が見えています。









あのあたりは手を使わないと厳しいみたいです。(右の登山者がいるあたり)








キレット小屋自体はもう少しなんですけどね。







先ほどの急斜面を左へ下っていきます。






鎖もちゃんとありますし、慎重に行けば問題ないレベルです。







なんか、壊れそうですけど、梯子もありますね。







鎖場。







たまには足出し撮影。








ここから左にまたぐみたいです。








左に出たところ。







この痩せた稜線(キレット)を横移動(トラバース)します





ちょうど、対向のおばちゃん二人が着たので、通過待ちをしております。

落ちたら命の保障は無い感じですが、普通は落ちないと思います。







こうやって見ると、怖そうに見えますよね。









この橋、なかなかイカシテマス。







靴幅分ぐらいの箇所もありますが、鎖が張ってあるので大丈夫です。




実はこの後に、もっと危険な場所がありました。


そこは、岩場を進む道と草むらを進む道(踏み分け跡)に分かれていて、岩場のほうに「○」マークがついていたので、何気なくそちらに進んだのですが、うっかり草むらに進むと、落とし穴よろしく、草の下には地面はなく崖下に滑り落ちるという寸法です。(しかも、草むらが倒れた跡が・・・・、誰か落っこちたのでしょうか?)








キレット小屋に到着。(12:45)

想像以上に新しい小屋です。







まずは、ネクターとみかん缶を購入して一息入れます。

それから、翌朝の朝食はキャンセルにして、うな丼、じゃなくて弁当を注文。

弁当は開けた時の楽しみってものがあるので、メニューはあえて聞きませんでした。

(まぁ。普通弁当のメニューを聞く人は居ないと思いますが)







さらに、本日はマッタリデーなので、「落日燃ゆ」なんぞを読み、あまった行動食をつまみながら、優雅に時を過ごします。




(終盤、静子さんのくだりで、山小屋で泣いてしまいました(笑))







かなりガスが上がってきたのですが、これはこれでオツなもの。







靴下だけ写っているとなりのおじいさん、65歳なのですが、60歳のときに70日間で北アルプス全山一筆書き縦走をやってのけ、5年後の今年に逆走でもう一回やっているのだとか。
山小屋泊オンリーなのに、さすがにこの日数になるとザックの重量20kg、すっごい元気ですし、人生の目標になるなぁってつくづく思います。しかも、コースの最後は槍ヶ岳の北鎌尾根(一般人が立ち入らないバリエーションルート。私も一人で行く気はしません)

ちなみに待っている奥さんをなだめるために、帰宅後すぐにブータンに二人でトレッキングに行くのだとか。

これだけの日数山に居ると携帯の充電が困るとの事でしたので、楽しい話をたくさん聞かせてもらったお礼に、私の充電キットを使って、充電して差し上げました。
(私は明日下山ですし、かなり温存していたので)

ちなみに、おじいさんは携帯をメモ代わりにしてメールを自宅のPCに送る形で日記を書いてらっしゃいました。






夕飯です。見ての通り、激ウマです。最高です。





夕飯を食べた後に、小屋のまん前に出て景色を眺めていると、隣のおじさんがなにやら重厚なカメラを三脚につけてシャッターチャンスを待っています。


カメラのメーカーを聞いてみると、ハッセルブラッドとのこと。


名前だけは聞いたことありますが、もう、見た感じで高いことだけは十分わかります。

おじさんも、中古でなんとか手に入れて、今回はじめての登山使用なんだとか。





今のところ、見えているのはこんな景色。

おじさんも小説を読みながら夕日待ちのようです。







ようやく、空が色づいてきたのですが・・・・


おじさんの、ハッセルブラッド、露光計の調子が悪いらしいので、フィルムのISOとレンズの絞りを聞いて、私のデジイチが算出した値をリアルタイムで教えてあげます。

って、私は手持ちなので、ISO100での撮影なんて無理なので、都度ISOを変更したり、露出を変更したり、おじさんに伝えたり、撮った写真を見せてみたりと大忙し。







とは言え、わざわざ撮るような景色といえば、ガスが取れた剣岳ぐらい。


キレットの底で視界が利かないので、撮影方向も限られちゃうんですよね。








しかも、キレットはガスの通り道なので、頭の上から時々盛大にガスが降り注いできて、視界がなくなります。







さて、いよいよ夕日の時間、と言うところで、例によってガスが降ってきました。。。


ハッセルブラッドのおじさん、デビュー戦だったのに残念でしたね。。。









な~んて、思っていたら・・・・








こ、これは・・・・







わお!!


(ハッセルブラッドのおじさんも、レンズ交換にフィルム交換にフィーバー状態です。ただ、こういう時は露出が難しいので、こちらの適正露出値を教えてあげながら、おじさんも上下3段ずつぐらい撮りまくっています)








これは神秘的。


私のデジイチの電池がなくなりそうだったこともあったので、一度部屋に戻って、隣の65歳、70日北ア一筆書きのおじいさんも呼んで、一緒にこの景色を楽しみます。
(ちなみに、おじいさん、キャノンのGシリーズをお持ちでした。渋い!)








これは素晴らしい!









まるで淡い炎に包まれているみたいです。







左に剣岳登場。







日が沈んできたのか、ピンク色に染まります。








あぁ、太陽が沈みましたね。







最後は空が茜色に染まって、本日の夕日も終了です。







ハッセルブラッドのおじさんも良いデビュー戦になったんじゃないでしょうか。
(私が伝えた露出、あってますように・・・・)




その後、部屋に戻って、眠くなるまで小説を読み、消灯時間になったところで布団にもぐりこみました。




明日はいよいよ下山の日。急に寂しくなってきました。




おやすみなさい・・・・




つづく




Posted at 2009/09/12 13:22:14 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月12日 イイね!

お盆登山(3) 船窪小屋→種池山荘

お盆登山(3) 船窪小屋→種池山荘昨日の続き


8月14日(金)



朝3時ごろ目がさめます。

窓から外を確認してみますが、まだ霧の中のようです。


朝4時に起床。

寒冷前線が通過した後なので、スカッと晴れるかと思っていたのですが、まだ小屋は霧に包まれています。


しばらく横になったまま時間を過ごし、4時半になったところで出発の準備を開始。





5時ごろ外に出てみると、実は上空は晴れていることが判明。

なにやら山のてっぺんが近くに見えているので、てっきり昨日ひいこら越えてきた船窪岳か何かかと思っていたら、小屋の若い女性スタッフによると「立山」とのこと。

へぇ~、こんなに近くに見えるんだ。




というわけで、カロリーメイトを軽くつまんで、早速出発。(5:00)

天気は遅い時間になればなるほど回復傾向と読んで(小屋の主も「そうそう」と同意してくれたので)、ザックの一番取り出しやすいところに調理器具を入れてあります。

歩いていると、背後から鐘が「カーン」となる音がしたので、振り返ると、





先ほどの若い女性スタッフが手を振って見送ってくれていました。

う~ん、良いサービス(笑)


(その後も数回鐘の音が聞こえたので、全員にそうしているようです)






ガスの中を歩いてみたり、







ガスの外を歩いたりしていると、








ほどなく、七倉岳の山頂に到着しました。








低い箇所はすべてガスに包まれているようです。
(暖かい空気が上層を漂うことで、こういった現象が起こるようです。下界では曇りでも、山頂付近は雲海が広がる晴天と言うことは、山ではよくあることです)










昨日のこともあって、ちょっと狙っていたのですが、本日はこんな日の出でした。
3000m級の山に居たら、もっと幻想的な日の出が見れたかもしれません。





私自身が山頂と言えどもそれほど高いところに立っているわけでは無いので、周囲の山々は見え隠れという感じです。






行く手にきれいな三角形の山が現れました。

一瞬剣岳かと思ったのですが、地図を取り出して調べてみると、針ノ木岳です。

本日は新越まで、できればその先の種池山荘まで歩きたかったので、針ノ木岳は中間地点です。ここからぐるっと右へ遠回りしながらあそこまで行ってようやく半
分かと思うとちょっと気が滅入る距離なのですが、コースタイム的には問題ないはずですし、アップダウンが続くと言っても、昨日のコースのほうが辛いと聞い
ているので、大丈夫でしょう。






では、ぼちぼち行くとしますか。







お、ライチョウです。


これから晴天になるのですが、まだガスっているので登山道に出てきたのでしょう。


ただ、私が前に進むたびにライチョウも登山道を先へ先へと距離を保ちながら歩いていくので、ライチョウに案内をお願いしている感じになってしまってます。






天然記念物じゃなかったら、わざわざ撮影したりもしないのかもしれませんが、歩き方と言い、泣き声といい、どんくささと言い、愛嬌のある鳥で、ついついカメラを向けてしまいます。


しばらく進んで、ようやく道の脇に行ってくれたので、すれ違い完了。





痩せた稜線を下っていきます。







こんなロープの張られたところや、







晴れ渡っていたら足がすくむような箇所をこえつつ、







調子よく歩いていきます。







お、次の山のシルエットが見えてきました。







まだまだこんな道が続くみたいですが、昨日の行程で慣れました。







ロープがたらしてある場所を下ったり、







梯子を登ったり、





ガスの中を痩せ尾根登ったり、






なんとか次の頂上付近に着いたかなぁと思っていると、







実は全然違っていて、つぎの高さの頂上らしきものが登場してがっかりしながら進んでいきます。







ガスの上に出ました。

間違いなく頂上付近のようです。

針ノ木岳は相変わらず遠くに・・・






北葛岳(2551m)の頂上に着きました。(6:40)






次に登る蓮華岳(右)、そして針ノ木岳(左)が見えています。

二つの山の連絡は、軽そうなイメージです。



(そのイメージが間違っていることは後からわかりますが、今冷静に写真を見ても違うことがわかりますね)





そして、歩いてきた痩せ尾根を振り返ると、






まん丸な虹が・・・・

感動のあまり、言葉を失ってしまいました。







しばらく見とれた後、次の蓮華岳に向かってまずは下っていきます。







ガスで底は見えないのですが、蓮華からこちらに下ってくる道は、「蓮華の大下り」と言うぐらいですから、こちらから行った場合は「蓮華の大登」になるぐらい、一旦下るのでしょう。

そういう意味では、本日の一番きつい箇所かもしれません。







昨日のようにどこまで下って、どこまで登るのかまったく見えていないわけでは無いので、不思議と気分も軽く、ほいほいと下っていきます。








再びガスの中に入ってきました。







お、ブロッケン現象が起こっているではないですか!

わりと山では普通に見られると聞いていたのですが、私もこんなにはっきりと見るのは初めてです。








神々しい感じの私の影(笑)



朝食べたカロリーメイトを消化しきってしまったので、道端の大きな石の上で朝食を準備。









ブロッケンラーメン(しょうゆラーメン)、餅入り!



って、こればっかり食べて飽きないかって?







えぇ、飽きましたとも!


今回、変なラーメンにチャレンジしてがっかりするよりマシと思って、全部しょうゆラーメンにしてみたのですが、さすがに飽きてきました。。。

この作戦は失敗でした。。。



まぁ、そうは言っても山小屋で朝食を頼んでいたら、こんな景色の中で食べることはできなかったわけですが、次回からはメニューにもう一工夫必要ですね。







それでば、先に進みますか!







森林限界よりも下に下りてきましたかね。








針ノ木小屋を出発した人とすれ違います。

ちょうど中間地点ぐらいなのでしょうか?(相手の出発時間を聞きませんでしたが)






蓮華の大登りのスタート地点は、もう少し下のようです。






ようやく全容が見えてきたのですが、まさか、あの岩を登るわけではないですよね?







底まで降りてみると、なにやら脇に道が伸びているのを発見。

安心しながら歩いていくと、すぐに行き止まりでした。







見上げると鎖が張られていて、どうやらこの岩を登っていくみたいです。

ストックを邪魔にならないように持ち、両手両足を使ってよじ登っていきます。







少し登ったところから振り返ったところです。






再び、登ったり







振り返ったりしながら、えっちらおっちら進んでいきます。






二人目の方とここですれ違いました。

さきほど私がブロッケン現象を眺めながら下ってきた痩せ尾根が見えています。


この後、何人かの人とすれ違ったのですが、烏帽子岳から歩いてきたと言うと、必ず道の状態をあれこれ質問されました。

悪路で有名なんですね。






鎖地帯は終わりました。








と、思いましたが、鎖は無いものの、もう少し岩場が続くみたいです。







登りきりました。

昨日は、こちらのコースは朝から強風だったらしいのですが、こんなところで風にやられたら、さぞかし怖かったことでしょう。







蓮華岳の山頂方面を覗きます。

昨日から何回もだまされているので、あれが山頂と思い込まないことにしておきます。







すごい荷物を抱えた団体さんとすれ違います。

何日間の縦走をするのでしょうか?







山頂(と私が期待せずに予測している場所)がだんだん近づいてきました。







振り返ってみると、本日踏んだ2つのピークよりも、すでに高いところまで登っているようです。







さ~て、もうひと踏ん張り頑張ります







う~む、頂上が見えないですね。






コマクサがたくさん咲いています。








どうやら、あそこが山頂のような気がします







手前に三角点、奥に標識。どうやら到着したようです。(2899m 9:25)

さすが、蓮華の大下りを逆走してきただけあって、登り応えがありました。





朝から漂っていたガスがほとんど取れて、大パノラマが広がっています。
北アルプスの主要な山はすべて見えているんじゃないでしょうか。

寒冷前線通過後は、ここまできれいに晴れ渡るものなんですね。






今まで歩いてきたコース。蓮華の大下りからはじまって、本日踏んだ二つのピーク、そして昨日苦しめられたコースがすべて見えています。






写真中央、ちょいとわかりにくいですが、一昨日昇った烏帽子岳です。
3000m近いここからだと、完全に見下ろす感じになりますね。

左上の二つ頭の山は水晶岳(百名山)だと思われます。







お、あれは・・・・







剣岳じゃないですか。

映画(小説)の物語の後半に使われたのは、右側のでかい雪渓ですね。

去年私が登ったのは、こちら側から見て向こう側にある早月尾根を登って、左へ下っていったわけです。







標識の向こうには針ノ木岳。







そして、槍ヶ岳。




う~ん、すばらしい。







浅間山、八ヶ岳方面はほとんど雲海に隠れちゃってますね。







南アルプスも、すごい雲に覆われています。(大雨?)

富士山も見ることができません。






ここも山岳信仰の対象だったのか、祠がありますね。


ちなみに、背景に写したのが、左立山、右剣です。







そして、左の三角の山が針ノ木岳で、そこを経由して右の尾根へと歩いていきます。

ここから見る限りはなだらかなアップダウンなので、楽勝で行けるでしょう。(と、このときは思いました)








山頂ですれ違ったおじさんが、蓮華の大下りを下って行きます。







尾根の途中に見えているのは新越山荘と爺ヶ岳。

新越では最低限歩きたいですし、できればここのもうひとつ先にある、爺ヶ岳の麓の種池山荘を狙いたいところです。







さてと、行きますか。







あれ、立山方面に雲がかかってきてますね。

できれば、針ノ木岳、その隣のスバリ岳ぐらいまでは晴れていて欲しいなぁ。







さて、頭の見えている針ノ木岳までは、楽しい稜線歩きです。







って、あれ?

こんなに下るの!?


げげげ、斜め手前から見ていたときは、このアップダウンは見えていなかったです。。。









つべこべ言わずに下るしか無いですね。







ちょうど下りきったところに針ノ木小屋が見えてきました。

普通は船窪からスタートしたらここで一日の行程を終えるところです。


昨日、船窪小屋の宿泊者名簿でも、ちらっと見えていたのは前日針ノ木小屋の人ばかりでした。







というわけで、下ってきましたよ。(10:10)


ラッキーなことに、10分前の10時から食堂の営業を開始していたので、牛丼を注文します。


あまりに早い時間にご飯類を注文したので、山小屋のスタッフが少し驚いています。






剣岳を見ながら燃料補給!
(この牛丼は牛肉がホンモノで美味しかったです)


(ちなみに、標高2536m、かなり暑いです)



あと、水も有料ですが補給しておきます。(アクエリアスの粉を持ってきているので、すべてアクエリアスに変換されます)


あと、しばらく冷たい飲み物もほしかったので、CCレモンのペットボトルを購入。


横でビールを飲んでいた30代半ばぐらいの男性が


「ビール飲んだら、めんどくさくなっちゃった。今日はここで停滞!」


とか、言って笑ってます。

私が種池山荘でテント泊することを狙っていると告げると、


「あそこはロケーションがいいからねぇ、最高だよ」


と、言うではないですか。

手前の新越山荘はテン場が無いのと、そこからだと、次が(テン場が無い)キレット小屋になってしまって、結果、初日の烏帽子以外すべて小屋泊まりで、重いテントを担いで歩いている意味がなくなってしまいます。



ほいじゃ、ロケーションが最高だと言う種池山荘目指して、早速出発するとしますか。






あ、その前に、ハーゲンダッツ。

テレビコマーシャルだと、妖艶な西洋の男女が「ハ~ゲンダッツ(ハート)」とか言って絡まりあって食べているイメージですが、今は汗だくの男が美味そうに食べる図です。



なるほど、後立山(この辺り)を歩くとすると、扇沢(黒部アルペンルートの起点)の駐車場に車を停めて、ここに登ってくるのですね。

道理で続々と登山者が下から上がってくるわけです。


そして、タクシーを使わなければならない上に、三大急登、そして悪路の烏帽子、船窪間が不人気なのもよく理解できます。

私も、北アルプスを線でつなぐことを考えていなかったら、通らなかったです。







むむむ? 思っていたよりも迫力のある登山道です。







そして、大きく下った分、大きく登り返さなければならないわけです。
左のピークっぽいところではなく、右奥のここからだと低く見えている場所が頂上のはずです。

少し登ったところで、北アルプスならではの冷たい稜線風が吹き始めて、大分楽になります。正直お盆のこの時期に、低い山を歩きたいとは少しも思いません。






燃料補給をした後なので、シャリバテってことはないですが、ひいこら言いながら登っていきます。







延々と、どこまでも・・・・







これから歩くあの稜線、アップダウンどうなんでしょう。






今回、はじめてまともに晴天の下で高山植物を見た気がします。(それほど大きな群落ではないですが)







頂上はまだまだ先・・・







左のニセピーク(と命名)は手前を横切って行くみたいです。ラッキー。







♪お・も・い~、こんだ~らぁ







試練の道をぉ~♪






♪行くがぁ~、おとぉこの~、どこんじょぉ~





着いたぁ!!(2821m 11:25)

中間地点(笑)





ん? 看板にコースタイムが書いてありますね。

どれどれ、新越まで4時間、種池まで+2時間、合計6時間! (もちろん知ってます)

頑張りますよ~。





ちょうど、今歩いてきた蓮華岳方面を振り返ったところです。

私にとっては、こちらのほうがよっぽど「蓮華の大下りすぎ」でした(笑)

(蓮華の大下りは山頂の向こう側)







三角点と立山で記念撮影。






ちょうど、黒部アルペンルートを行くときに、こんな感じで見えているのが右針ノ木岳、左がスバリ岳です。(2年前のゴールデンウィークに撮影)







山頂からスバリ岳方面を見渡すとこんな感じ。

アップダウン、きついじゃん!(当たり前)






こちらから黒部ダムを見下ろすと、こんな感じです。







黒部ダムと湖に遊覧船が見えていますね。








ロープウェイの駅でしょうか。






前回、会社の人と行きたいと思っていて、天候の関係でいけなかった五色が原。








一瞬あなたは私かと思いましたが、腰に手を当て雲海を見渡すおっちゃん。







と、言うか、これまでになく山頂に人が居ます。



と言っても、数名、少し待っていれば、すぐに誰も居なくなるレベルですけど。








まだ冷たいCCレモンで体を潤してから、のんびりしていられないので早速出発です。







ジャクジャクと下っていきます。







だんだん山頂を見上げる感じになってきてました。







ありゃ、けっこう混んでますね?

団体さんでも来ているのでしょうか?







とりあえず、稜線の底まで降りてきました。







今のところガスが上がってくる気配はないですね。これなら、晴天のうちに通過できそうです。

やはり寒冷前線通過後は晴れっぷりが違います。






こちらも迫力がある道です。







望遠レンズで見ると、あと、少し・・・・







が、最後にもう一回小さなアップダウンがありました。。。







あとはあそこを登るだけです。







あと少し! あと少し!







やはり団体さんでしたか。ちょうど記念撮影しています。


そして、私が山頂に着くと同時に


「お騒がせしました!」


と、挨拶されて、私の進行方向方面に降りていってしまいました。(いや、私も着いたばかりなので、お騒がせも何も無いのですが)







というわけで、西洋のお墓みたいなスバリ岳の山頂。(2752m 12:15)



私一人っきり。





しか~し、休んでいる時間的な余裕は無いので、、、








先ほどの団体さんを追い抜きつつ、先へ進みます。






まずは急降下







もうちょっと花でも咲いていてくれれば、さらに楽しい稜線歩きになるんですけどね~(贅沢)

もしかしたら、超人気でまだ歩いたことが無い表銀座(燕から槍ヶ岳)なんかは、花咲く稜線で、正面に槍ヶ岳を見ながら歩くので人気なのかもしれません。
来年の梅雨明けぐらいに行きたいです。(が、超混雑しそう)







けっしてきつくは無い登り下りをその後も続けて行きます。






ガスも、沸きそうで、まだ上がってこないですね。

ちょうど、天気図では小さな高気圧が頭上を通過していくことになっているので、そのパワーで押し返しているのでしょうか?(素人見解)






はいはい、登りますよ。








あれ? どこを登るのでしょう?

右方向に巻いている道も無いみたいですし・・・・






岩場ですか。

(滑落注意の看板が出ています)


別段難しいわけではないですが、浮石が多いです。






登りきったところ。(右方向に登山道)

たしかに、下るときは要注意です。







赤沢岳を通過。








三角点も記念撮影。








黒部ダムを振り返る方向まで歩いてきました。








次が鳴沢岳。

これを超えたら、最低限本日中に行きたかった新越山荘。








やや、痩せた稜線を進んでいきます。







信濃大町方面。
下界でもそろそろ晴れ間が広がっているのでしょうか?

(天気予報では長野は晴れになっていましたが)







けっこう、距離がありますね。







しっかし、まったくガスが湧き上がってこないですね。









鳴沢岳に到着。(後ろは剣岳 14:25)







ようやく、足元に新越山荘が見えてきたのですが、全然楽勝じゃなかったです(笑)







新越山荘の向こうに、山がひとつ。

これを超えれば、すばらしいテン場が待っていると言う種池山荘。







けっこうダイナミックな下りです。






今日は燃料補給を早め早めにしているので、シャリバテはしていないのですが、普通にバテてきました。






お、花が咲いてますね。







晴れすぎていて気温が高いのが難点ですが、なかなか気分の良い道です。






ふぅ。

新越山荘に到着です。(14:55)

なんとか15時前にはと思っていたのですが、予定タイムよりギリギリであまり休憩時間が確保できません。(エクセルで通過予定タイム表を作っていたのですが、それと追いかけっこになっちゃってます)







一気飲み用の冷たいお茶と、次の小屋までの燃料(酵母パン)を購入。

小屋のアルバイトの子に聞いたところ、地図上のコースタイムは2時間半ですが、種池山荘まで普通に歩けば2時間はかからないとのこと。






ほいじゃ、行きますか。(15:05)








まずは、あの山まで登れば良いわけですね。(実際の山頂は、あそこを超えてその先です)







相変わらず花も咲いているし、なかなか気分が良い道です。

終わりが近づいてきたのが見えてきたからか、大分気分と体が楽になってきました。







本日最後の大きな登り







すれ違った登山者。

こんな時間(15時過ぎ)に行動している人、まだまだ居るんですね。







手前のピークは左を巻いて行くみたいです。







本日最後の山頂(岩小屋沢岳)を確認。







二つのピークをつなぐなだらかな道です。








よ~し、あとは下ってからちょっとだけ登り返すだけ!







本日歩いてきた山々。

左のなだらかな山が蓮華岳(ブロッケンを眺めていた山々は蓮華岳の向こうです)、中央の一番高く見えているのが針ノ木岳、そこからスバリ、そして赤沢と歩いてここまで歩いてきたわけです。






それでは、行きますか!

まだ、ここからは小屋は見えていないですね。





しっかし、16時になってなお、ガスに巻かれないとは・・・・

(日焼けしただろうなぁ・・・)







ハイマツ地帯を進んでいきます。







手前爺ヶ岳、左奥が鹿島槍でしょうか?







烏帽子、船窪間を髣髴とさせる崩落地帯。と、言ってもここだけですし、右の落ち込みはまだまだ甘いですが(笑)





ありゃ、まだ「ほんの少し」登りが残ってましたか。(わざわざ記録するほどの坂でもないのですが、このときの私にとっては一大事でした)







景色が変わってきました。

八幡平とか、北アルプスで言えば雲ノ平に似た景色ですね。

テントサイトの期待が高まります!







う~ん、なかなかすばらしい景観。

ぜひロードスターで走りたい感じです。







山荘発見!!

本日のゴールです。


最後の登り返しも、ここから見る限り、ほんの少しですね。良かった良かった。







気分はスキップで下っていきます。







あぁ、これは日が当たっていたらきれいだったでしょうね。
(午前中がお勧め)








もちろん夕方でも十分楽しめます。







お花畑に囲まれたテントサイトでしょうか?







山小屋を見上げつつ、どんなテントサイトかあれこれ考えて見ます。








お、ニッコウキスゲが咲いていますね。








これが種池でしょうか?








道も整備されているし、







お花もきれいですね~。

















最後の登りです。






森林限界より下、けっこう下ったんですね。



お、テントサイトが見えてきました!(17:00)










ん?







なんだこりゃ!?






これは、テント団地?



何かの間違いだろうと思って、テントを張っている人に聞いてみると、場所はここであっているとのこと。

なぜか山小屋は空いていて、テントサイトが大混雑で、こんなことになっているのだとか。


いや、百歩譲って空いていたとしても、この立地、隣のテント以外、木に囲まれて全然何も見えないジャン!!



だまされた!!



たぶん、想像するに、私にここを勧めてくれた人は、この整備された土地のことを言っていたのだと思います。景色が良くても斜めだったり、石がたくさん飛び出ていたりすると寝れない人はけっこう居るので。

ちなみに、私が挙げる最高のテントサイトの条件は、抜群の景色と空いている具合、そして雪解け水がザバザバ流れていることです。
全部満たすテントサイトと言ったら、今のところ五色が原(まだ宿泊したこと無し)なのですが、ほかにもありますかね?








去年泊まった笠ヶ岳も良かったですが、水と山頂や小屋までの距離が最高と言い切るには、ちょっと離れていましたね。(左下の緑色のが私のテントです)





というわけで、諦めて私もテントを張ります。(真ん中手前)

せめて、烏帽子でびしょ濡れになったテントが乾いて軽くなってくれれば良いのですが・・・・






山小屋に受付と水の調達にいきます。
(テン場から小屋まで歩いて1分です)








すでに皆さんも夕飯時間。大いに盛り上がっています。







私もテントに戻って、100時間煮込んだとパッケージに書いてあったカレーを頂きます。

やはり、親子丼とかのレトルトよりは、カレーのほうが安定して美味しいですね。



その後は疲れたのもあって、テントに篭ってウトウトしていたのですが、完全に日が暮れたので散歩に出てみました。







山小屋のまん前からは信濃大町の夜景と、空には天の川が見えています。
(あと、ちょうど花火大会をやっているらしく、ときどき花火が見えていました)




その後も、夜中にテントから顔だけ出して流れ星を見るまで待ってみたり (5分ぐらいで見れました)、無風で快適な夜を過ごしました。



今日はコースタイムで13時間のコースを12時間も頑張って歩いたので、明日はまったりデーの予定です。



おやすみなさい。




つづく
Posted at 2009/09/12 02:49:42 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月11日 イイね!

お盆登山(2) 烏帽子→船窪小屋

お盆登山(2) 烏帽子→船窪小屋前日のつづき


8月13日(木)



朝4時前に起床。





しょうゆラーメンに餅を入れて、腹に放り込みます。

あと、天候悪化で昼ごはんを作っている余裕は無いと考え、先にアルファ米の五目御飯を作っておきます。









テントから出てみると、すでにほとんどの人は出発した後のようでした。

私もあわててテントを畳み、パッキングを済ませます。






では、船窪小屋まで行くとしますか。(5:00)







あれ?  なんかきれいな太陽光が当たって、アルペングリューエンになってます。







まるで、山頂が燃えているみたいです。







こりゃすごい!



右側から太陽が昇ってきているのですが、私の立っている場所からでは太陽を見ることができません。

ちょうど、前方(写真左)で家族連れが太陽を拝んでいるみたいだったので、あわててそこまで走っていきます。








ちょうど下の雲海と上の雲の隙間に太陽が出てきているようでした。







こんな日の出、はじめてみました。







いやぁ、きれいですねぇ~。







しばらく、感嘆しながら眺めていました。









さて、嵐が来る前に山小屋に到着しないと・・・・









烏帽子岳も背景が違うと、印象が変わりますね。








これから進む稜線方面です。


ガスの流れ具合からして強い風が吹き抜けている気配は無いので、まだまだ大丈夫そうです。








おや、山頂付近に誰か居ますね。








昨日私が昼寝していたところで、写真撮影をお願いしたおじさんが立っていた場所です。

どうせなら左の高いところに行かないと(笑)



って、今日は昨日より風が吹いているので無理だと思いますけど。



そう言えば、学生さん達も針ノ木雪渓に向かうと言っていたので、彼らでしょうか。朝日をあそこから拝んだのだとしたら、ラッキーですね。









さて、こちらも天気が崩れないうちに先を急がせてもらいます。








烏帽子岳の反対側、池塘地帯に突入。

晴れていれば、さぞかし絶景だったことでしょう。



これは、これで雰囲気抜群ですけど。








烏帽子岳を振り返ります。


この晴れ間がいつまで持つか・・・







再び、石灰岩質の山を進んでいきます。








富山県側から、どんどん雲が流れ込んできています。








足元にはコマクサがたくさん咲いています。








まずは赤沢岳に到着しました。

この調子なら楽勝と思っていましたが、烏帽子・船窪間が本領を発揮し始めるのがここからだという事を、このときはまだ知りませんでした。






昨日、尾根を登ってくるときに見えていた、崩落地帯に突入したみたいです。







右側に落ちたらマズイのですが、道が微妙に右に傾いています。







一旦、山側に戻りますが、







再び次の崩落地帯







こりゃぁ、すごい道ですね。

風が吹いていなくて良かったです。


ただ、雨が降ったり止んだりし始めました。







さらに、アップダウンがきつくなってきました。







道の崩落っぷりも、かなりのレベルです。







急降下。

ちょっと気温が上がってきたので、烏帽子小屋でアクエリアスの粉に有料(1リットル200円)で分けてもらった水で作った「アクエリアスもどき」を口に含みます。


うげっ、なんだこの味・・・・



アクエリアスってこんな変な味だったっけ?




いや、これは烏帽子小屋でわけてもらった水の消毒液の味か・・・・



(雨水を取るしか無い場所なので、仕方が無いのです。湧き水や雪渓の水が取れる場所と、雨水を利用する場所では水に関しては味といい値段(もちろん無料になります)と言い、天国と地獄ぐらいの差が出ます)





崩落地帯。(振り返って撮影)







滑りやすい登り道。(しかも、森林限界より下まで一旦下ってます)




しっかし、アクエリアス(水分)がマズイのはまいったなぁ。







なんか、ガスの向こう、はるかかなたの高さに山頂らしきものがうっすらと見えてゲンナリします。


ここまで、あまりに上下をしていたので、てっきり不動岳を通り越して、船窪岳付近まで来ているのかと思っていたら、







まだ、不動岳でした。(7:45)


しかも、船窪岳まで3時間、七倉岳手前の船窪小屋まで2時間弱と書いてあるのですが、このとき、これを見落としていました。



吹きっさらしの稜線だと、さすがに雨風が吹き付けてくるので、先を急ぐことにします。







その後は痩せ尾根だったり、








道が今にも崩れ落ちそうだったりしつつもなんとかかんとか進んでいきます。








多少、道の状態がよくなったところで荷物を降ろし、







朝、テントで作っておいた五目御飯を腹に放り込みます。


これはそれほど美味しいものでもないので、さらに美味しくないアクエリアスで腹に流し込みます。







再び崩落地帯







延々と続く悪路とアップダウン・・・・






足場の悪いところ、










ロープの急坂など、こりゃぁ、不人気コースになるのも仕方が無いと言った感じです。


いまだに、烏帽子山頂付近に居た学生君達以外に、誰とも会っていません。








痩せ尾根の向こうに次の山が見えています。







はいはい、山に登る前にまずは下りますよ。




この後、ようやく最初の人とすれ違いました。







そして、登り返しっと。






船窪第二ピークに到着。(10:00)


ここで会ったおじさんに、「ここまで来れば、あともうちょっと」と言われて一安心。







しかし、すぐにロープつきの崩落地帯やら








写真だとわかりづらいですが、ロープが無いと、百パーセント転倒間違いなしの、ぬかるんだ急坂、







同じく、ロープに頼る泥坂、







あの木で大丈夫なんだろうか? というようなロープ。







そして、まだまだ続くアップダウン。








極めつけは、ロープとワイヤーが張られた長い急坂。


何の気なしに、ロープをつかんで進んでいくと、足元が見る見る崩壊して滑り始め、体が下に落ちていくではないですか! 落ちる先を見ると、そちらは谷底が口をあけていて、ロープで体を止められなければどうなるかわかりません! ロープをたるんだ状態でつかんでいたので、成す術なくそのまま落ちて行きます。




そして、ロープのテンションが張ったとき、握っていた手を離さなかったので何とか坂の途中で止まりました。(ロープが解けたり切れたらどうなることかと思いました)



ここまで全力でロープに頼り切ったのは初めてです。


20mぐらいある長い急坂を、ロープとは別に垂直にたらしてあるワイヤーに体を預けて慎重に下りました。







まだまだ気の抜けない道が続きます。



そして、おなかが減ってきました。


やはり五目御飯じゃとても足りないので、行動食を食べようとウエストポーチを覗くと、しまった!、行動食を入れておくのを忘れてました。。。



雨よけのカバーをかけたザックの一番奥にしまってあるし、さっきのおじさんが、もう少しで着くって言ってたし、、、




もう一分張り頑張りますか・・・
(これが間違いの元でした)







はしごか~、うっへ~、腹減った・・・・







ようやく船窪岳に到着。(11:15) 不動岳から3時間半かかっているので、急激にペースが落ちているのですが、まだ自覚していませんでした。あと、ここから少し下れば山小屋ぐらいの気持ちで居ました。







そっか、もう一回下って登るのか・・・・







まずは、底まで下って、、、(船窪乗越)






再び登り返します。







まぁ、よくもまぁ、あそこから下ってきて、また登ってきているなと思います。











這う這うの体でテントサイトに到着。(12:26)


テントサイトの先にある長い梯子を見て、思わずここでテントを張って一晩過ごそうかと思ってしまったのですが、寒冷前線が通過するのはこれから。





ここから20分行った所にある、船窪小屋まで決死の覚悟で(大げさ)頑張ることにします。









シャリバテ状態がさらに進み、少し進むごとに息が切れる始末。




しかし、あと20分以内で小屋に飛び込めることがわかっているので、根性だけでそのまま進みます。









こういう時、ガスっていて先が見えないのが本当に辛いです。




たかが20分の距離が、永遠に遠く感じます。











ようやく船窪小屋が見えてきました。(12:50)


出発してから8時間弱、餅入りインスタントラーメンと五目御飯、あとはアクエリアスもどきだけでよく頑張ったなぁと思います。。。



小屋に入ると、さも平気だったかのように振舞いつつ、受付を済ませ、案内された寝床で今日の分の行動食を引っ張り出して、貪り食います。







ふぅ~、やっと少し落ち着きました。








船窪小屋、ご覧のとおり、ランプと囲炉裏の雰囲気抜群の山小屋です。

汗と雨で全身がけっこう濡れていたので、服を着替え、雨具を乾かせてもらいつつ、まだおなかが満たされないので、レトルトの親子丼を作ります。


ところが食べようとしたところ、行動食の食べすぎと疲れで急に食欲が無くなってしまったので、隣で作っているところを羨ましそうに見ていた若い登山者にすべてあげてしまいました。








嵐の前の一瞬の晴天です。雨具を外に干します。



この後、寝床に戻ったら寝落ちしてしまい、あっという間に2時間が過ぎていました。



気がつくと、外は嵐。


あわてて、雨具を回収に向かうと、すでに山小屋のスタッフによって、中に取り込まれた後でした。








夕飯の時間です。

すっかり食欲が回復したので、天国のような光景に映ります。








ゴージャス!

いろいろ手製の料理があって、本当に美味しかったです。

(何事にも「ホッホッホ」と笑う小屋の主の人柄含めて、常連ファンが多いのもうなづけます)




しかも、水はテントサイト(20分先)脇の危険な崖から沸いているものを、スタッフがくみ上げてきたもので、1リットル200円ですが、無味無臭で美味しい!



これは助かります。







外は嵐。

テント泊にしなくてよかったです。








夕方になり、ランプに火が灯ります。









山小屋の奥(大町側)は電波が入るので、天気予報で明日の天気図をチェック。

15時に寒冷前線の通過が始まったみたいです。


と言うことは、明日は期待できそうです!



その後、小屋のご主人含めいろいろな方と話をさせてもらい、服や靴下を乾かしながら、楽しくも、考えさせられる夜をすごしたのでした。

明日は遅い時間になればなるほど晴れ上がるんじゃないかという話をご主人にしてみたら、「ほっほっほ」と笑いながら頷かれていたので、明日は長い時間歩けそうです。(もともとそういう予定でしたが)

ちなみに常に崩壊が進む烏帽子--船窪間は、コースをジグザグに作るわけにもいかず、どんどん内よりにコースを変更しているとのこと。(どうりで道が直登、直降でアップダウンが必要以上にきついわけです)
コースタイムも船窪に向かうほうが8時間、烏帽子に向かうほうで9時間はかかるとのこと。(旺文社の地図だとコースタイム7時間ですが、シャリバテしていなくても、そのペースで歩けたかどうか)


私が死ぬ思いをしたワイヤーの急坂、お盆明けに小屋のご主人が今年から導入した小型整地マシンで階段状に岩を砕いて整備するという事を、死ぬ思いをしたという話に「ほっほっほ」と笑いながら話してくれました。(ぜひお盆前にやっていただきたかった(笑))

あと、去年から船窪小屋と黒部湖の平小屋方面を結ぶ道が整備されたそうで、多くの人が道を使わないとすぐに荒れてしまうので、ぜひ使ってほしいとの事でした。(佐々成政のさらさら越えのコースかと思ったのですが、有力諸説によると平の小屋から針ノ木峠方面でした)



そんな話をしていたら消灯時間になったので、寝床に潜り、すぐに眠りに落ちました。



おやすみなさい



つづく


Posted at 2009/09/11 01:58:03 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月09日 イイね!

お盆登山(1) 烏帽子岳

お盆登山(1) 烏帽子岳8月11日(火)


涸沢からHさんと下山した後、すぐに道具を乾かしたり洗ったりして、月、火と2日間会社に出社をした後に、お盆休みがスタートしました。


天気予報を見ながら、急に値段が落ちてきた海外(ハワイのカウアイ島など)も行き先の候補に上がっていたのですが、木曜日を除いて天気が良いという週間予報が出たので、あわてて夜行バスとタクシーの予約を入れたのでした。



仕事が終わってから一旦帰宅し、パッキングを完了させ、ふたたび都内の電車に乗り込みます。








駅構内の食堂でカツ丼を頂きます。



会社帰りのお疲れな方々に混じって、登山の格好をして山手線に乗り込みます。



新宿で降りて、コンビニで明日の朝食と昼食を買い込んでからバスターミナルに向かいます。







登山客はむしろ少数派で、お盆に地方に出かける、もしくは地方に帰る若者達でごった返しています。







出発時刻を勘違いしていて、危うく乗り損ねるところでした。(22:30)








逆に、最後のほうに乗り込んだので、前方の予備席で隣に誰も居ない場所に座ることができました。

ラッキー。




やはりお盆深夜の高速は大混雑らしく、都内は首都高を使わずに下道で進んでいくようです。




うとうとと眠っていると、談合坂SAに到着しました。







しばし、トイレ休憩。


そこから、再び眠りに落ち、







こちらも大混雑の諏訪湖SAに到着。
(偶然、バスを停められる空いている場所があったそうです)




8月12日(水)







朝、5時ちょっと前に信濃大町駅に到着。


あらかじめタクシー会社に相乗り希望で予約を入れておいたので、のんびり突っ立っていると、


「銀豆さん?」


と、タクシー運転手に声をかけられます。


「あ、ぎんがめです。」


と、返事をすると、


「あ~、ぎんがめさんでしたか。タクシーの準備ができていますので、こちらへどんぞ」


と、バリバリの訛りイントネーションでタクシーの中に招き入れられます。


同じバスに乗っていた乗客ではなく、信濃大町の民宿に泊まっていた学生さん2人と合流して、3人でタクシーに乗り込みます。

なんせ、ここの登山口はマイカーで入れない上に、タクシー片道8000円。一人で乗るとえらいことになるので、相乗りをするために、予約まで入れて夜行バスでこの時間にやって来たのでした。

実は、2年前に同じ登山口から登っていて、その時は前日入りして、安宿に泊まってから、朝5時に相乗りでタクシーに乗り込んだのでした。

朝5時集合と決まっているのは、この先のゲートが5時半に開くからです。

2年間は登山口からブナ立て尾根を稜線まで上がって南方向(裏銀座コース)へ進みました。今年は北方向に進みます。これで、唐松岳まで歩けば、北アルプスのかなりの主要稜線を歩いたことになります。

(残っているのは、西穂から奥穂、鷲羽岳、そして、なぜか立山の雄山に表銀座。読売新道とか栂海新道はよっぽどの事が無い限り歩かないと思います)






学生さんや運転手さんと話をしながら、高瀬ダムを目指します。








昨日、新宿のコンビニで買っておいたお握りを頬張りながら、山頂方面の様子を伺います。


こりゃぁ、晴天が期待できそうです。







運転手さんに、「あの山は何ですか?」と尋ねても、まだ運転手暦2年のおじさんは


「さ~て、何だったかなぁ~」


と、答えるばかり。


仕方が無いので地図を開いて、山名を調べていると、



「さすが、登る人はちゃんと地図を持ってきているんだねぇ」



と、返答に窮するような感想をのたまいます。

(ちなみに、写真の立派な山は七倉岳みたいです)







まぁ、それはともかく、低気圧が徐々に近づいてきている中、初日から天気に恵まれそうで、ラッキーです。








低気圧本体は、長野県よりかなり北を抜けていくのですが、そうなるとその下にくっついている温暖前線と寒冷前線がどのタイミングで抜けていくかが気がかりではあります。








いかにもロックフィルな七倉ダムを抜けて、長いトンネルを通過していきます。







ここから先は、タクシーのみ通過が可能。

ゲートが開くのを待っていると、運ちゃんが


「登山計画書を出してくれんかな」


と、言います。

登山計画書は大町警察宛にすでにネットで提出していることを告げても、


「それでもここで出してほしいんだけども」


と、言うので、別働隊がすでに出しているという学生さんたちと一緒に、管理小屋の方へと歩いていきます。






中に居たおばさんに、ネットで提出したことを告げると


「小屋に何人向かっているかちゃんと伝えたいから、ここで改めて書いてちょうだい」


と頼まれます。

2年前はそんなことなかったんだけどなぁと思いつつ、再び登山計画書を書き込みます。

緊急連絡先の実家の電話番号がわからず(最近引っ越したもので)、携帯の電源を入れたりして調べている間にゲートが開いたらしく、ほかのタクシーはどんどん中に入っていきます。


あわてて書き込み、すぐにタクシーに戻ります。


まぁ、今日は稜線に上がるだけなので、そんなに急ぐ必要も無いわけですが。






登山口のある高瀬ダムに近づいてきました。

すると、運ちゃん、なぜかスラスラと観光案内を始めます。







さすが乗務暦2年は伊達じゃないみたいです(笑)


運ちゃんの解説を聞きながら、つづら折れの道を上がっていきます。


近づいてみると、一つ一つの石が大きいことがよくわかります。(一番大きいので、100トン、あげてくるのが大変だったとか)






高瀬ダムに到着しました。

学生さん2人に挨拶をして、ぼちぼちと登り始めることにします。(6:05)







ここから見上げると、すぐに着きそうなもんなんですけどねぇ~。








まずはトンネルを越えて、







吊橋を渡り、







河原の道を歩いていきます。







滝が見えていますね。








稜線からちょこっと飛び出しているのが、烏帽子岳か、ニセ烏帽子か・・・







小さな吊橋を渡り、








登山道手前の水場に立ち寄ります。

(登山者の左にある丸太から少し左下に下ったところ)







水筒いっぱいに水を汲みます。

当然、冷たくて美味しいわけです。







それでは、行きますか!

ちなみに、このブナ立て尾根、北アルプス三大急登のひとつです。

(残りは去年登った剣岳の早月尾根と今年の春に登った燕岳の合戦尾根、ただし合戦尾根は言うほど急登じゃないと思いますが、大人気コースの表銀座のスタート地点なので、たくさんの人が「辛かった」
と言うもんだから、三大急登に加えられたんじゃないかと勝手に推測しております)






コースタイム6時間、標高100m置きに12から1まで番号が振ってあるので、30分に1つずつ番号を減らせられれば良い計算です。






最初は斜度がきつすぎるらしく、階段が崖につけられていて、そこをジグザグに上がっていきます。








緑(ブナ)のトンネルを進むみたいで、けっこう気分が良いです。







しばらく進むと、普通の登山道になります。

ぬかるんでいることも無く、歩きやすい道です。







9番の札通過、順調に番号を減らしていきます。

(ここまで、コースタイムの半分のペース)







木々の向こうに迫力の岩壁。







そして、見上げればこれから向かう稜線が、少しずつ近づいてきています。







いかにも尾根道という感じで、気分が良いです。






極たまにこんな場所もありますが、本当に登りやすい道です。







ありゃ、レンズ雲が出てますね。

上空は強風が吹いているのでしょうか。。。






適度に開けた休憩にもってこいの場所があるので、(ここは6番、すなわち半分登ったところ)、少し休憩を入れます。







コンビニで一番カロリーの高そうだという理由で購入したカツサンド。







さ~て、稜線まで登りますよ~。







こちらは明日歩く予定の場所。

けっこう上り下りがキツそうです。






後半戦に入って、多少ペースが落ちてきましたが、この分だと4時間ぐらいで稜線に出れそうです。








なぜタヌキ岩なのか理由はわかりませんが、ビバークに適した場所です。






大分近づいて来た気がします。







こちらは明日登る船窪岳でしょうか。







稜線の一番低い場所(コル、もしくは鞍部)を真横に見ている気がします。

ということは、稜線を行くときに、今の高度まで一旦下げるということですね。







信濃大町の町も大分下に見下ろすようになってきました。







お、そろそろ森林限界ですかね?






ようやく到着です。

前烏帽子岳が見えています。






登り始めてから3時間半ちょい、烏帽子小屋に到着。(9時40分)

今年はここに来るまでにだいぶん山に登っていたので、快調に登って来れました。






小屋のおじさんに次の目的地の船窪小屋に夕方までに到着できるか尋ねてみたところ、

「テント担いで、この時間で上がってきたんだったら無理ではないと思うけど・・・」

という返事。

もちろん、行く気満々だったわけでは無いので、確認だけしてテント泊を申し込みます。
(寒冷前線の通過予定が明日の午後だったので、今日中に移動という手も無いわけではなかったのですが、行かなくて正解だったことを、翌日思い知らされます)


もうガスがあがり始める10時近くになっているので、烏帽子岳に上るのなら早めのほうが良いのですが、まだガスる気配が感じられなかったので、先にテントを張っておくことにします。







テントサイトに先客は一名のみ。この方、こんなに天気が良いのに停滞でしょうか?







私もテントを張ります。(今回はちゃんと簡易フライをつけています)






では、烏帽子岳に登ってみるとしますか。







まずは手前の前烏帽子岳を越えていきます。







春に登った燕岳によく似た景色です。





そして、山頂を越えたところで、







烏帽子岳が登場です。

う~ん、小降りながらも、なかなか絵になる山ですね。







喜んで歩いていくと、なにやら雲が流れてきます。

しまった、ガスは上がってこなかったけど、富山側から高曇りの雲が流れてきちゃった・・・・







しかも、烏帽子岳に上る分岐を見落としてしまい、山の反対側まで歩いてしまいました。







あわてて引き返し、すっかり曇ってしまってから、烏帽子岳に取り付きます。







ちょっとした岩場ですが、ステップが作ってあり、普通に登っていけます。







ちゃんと鎖もありますし。







巨大な石が転がる山頂に到着。







山頂は尖がっているので







またがるようにして座ります。(左足方面)







右足方面







うわ、なんかすごい上昇気流が発生してます。

一応雨具は持ってきていますが、こんなところで雷に巻き込まれたらたまったもんじゃないですが、今のところ積乱雲に発達する気配は無いみたいです。








山頂からちょっと下った大きな一枚岩の上に座って、行動食のチーズ鱈をつまみます。








悪化するかと思っていましたが、少し天気が良くなってきました。(すでに30分以上、ぼーっとしてます)







さて、先ほどまたがっていたこの山頂の岩なのですが、こうやって岩だけ写すといまいち大きさが伝わりません。


誰かほかに山頂に人が居てくれれば人と一緒に写真を撮るのですが、いつまで待っても誰も来る気配が無いので、セルフ撮影にチャレンジ。

赤外線リモコンも持ってきたのですが、試してみるとぜんぜん使い物にならないので、12秒タイマーをセットして走ります。








んが、ぜんぜん間に合いません(笑)

(本当は山頂を示す札の辺りに立つ予定だったのですが・・・、ちなみにシャッターが切れた音が聞こえないので、間抜けなことに札のところまで登っています)







テイク2

なぜかさらに手前・・・・


諦めました。


まぁ、とにかく、山頂の平べったくとがった岩に先ほどは跨っていたわけです。





その後も山頂付近でぼーっとしていると、







ようやく下から人が上がってきました。(右下)







ちょうど真上に晴れ間が広がり、山頂が明るくなります。








団体さんが登ってきて、急ににぎやかな山頂に。

(皆さん、タイミングが良いなぁ)




団体さんが降りていった後、せっかくなので残っていたおじさんに記念撮影をお願いします。







山頂に立てるかと思ったのですが、さすがに勇気が要ります。







本人、直立しているつもりですが、かなり腰が引けています。








というわけで、かなりの時間山頂で楽しんだので、そろそろテントに戻ることにします。






小屋で水とジュースを買い込み、







テン場に戻ると、けっこうテント数が増えています。(そう言えば、お盆まっただ中でした)



写真に写し損ねましたが、ニホンザルの群れが近くに居るみたいです。

一匹がテン場を駆け抜けていきました。

是非、今度はTABさんとここに来たいものです。


テントに到着すると、朝、タクシーで一緒だった学生君たちが、テントも張らずにボーっと座っています。
(コースタイムどおり6時間かけて登ってきた様子)

どうしたのか聞いてみると、別働隊とここで合流する予定で、テントは別働隊が持っていてまだ到着していないとのこと。
別働隊と言っても、単独行動でめちゃくちゃ足が速い子なので、とっくの昔に着いているはずなのだが、着いていないので心配だと。

私の前に一人テントを張っていた人が居たよと教えてあげたところ、ちょうどそのテントから若い子が出てきて、まさにその子が別働隊の子でした。
(2日分の予定を1日で駆け抜け、昨日のうちに到着し、今日はテントの中でゆっくり寝て待っていたのだとか)

1.5人用のテントなのでまさかとは思っていたのですが、そこで男3人で寝るみたいです。
仲が良いねぇ。




その後、有り余る時間を前回の登山から読み始めた「落日燃ゆ」を読みながら時間をつぶし、






夕方、アルファ米にレトルトタイカレーをかけて食べ(美味しかったです)、







雲行きが怪しくなってきたので、一旦テントにもぐりこみます。


19時ぐらいになったので、携帯で明日の天気図を調べてようとすると、残念ながら電波が入りません。



仕方が無いので、山小屋のヘリポートまで登ってみることにします。






日は沈んだ後でしたが、夕焼けに染まった空を見ることができました。



天気予報によると、やはり明日の午後に寒冷前線が通過するみたいです。天気図は地上の様子を表現しているので、標高の高い場所は15時ぐらいから影響を受け始めそうです。(素人見解ですが)


むしろ、温暖前線と寒冷前線の間の晴れ間が見られるんじゃないかと、少し期待してしまいました。



さて、寝るとしますかね。



おやすみなさい。。。



つづく
Posted at 2009/09/09 03:08:20 | コメント(13) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「SF325レビューとユーノスロードスター乗り必携の本 http://cvw.jp/b/268932/42922046/
何シテル?   06/04 01:06
NA→NB→NB→NC→NAとロードスターを5台乗り継いでます。人馬一体最高!!
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2009/9 >>

  12345
678 910 11 12
13 14 15 16 1718 19
202122232425 26
27282930   

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

過去のブログ 
カテゴリ:リンク集
2009/01/31 10:38:36
 

愛車一覧

マツダ ユーノスロードスター マツダ ユーノスロードスター
sutakoさんから引き継いだユーノスロードスターです。 機関、足回り絶好調。 現在内外 ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
当初NCを購入する気はまったく無かったのですが、RHTのかっこよさと開発ストーリーに惚れ ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
新車のNBが1年で消えてなくなったので、すぐにディーラーに行ったらすごい驚かれました。 ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
NAのエアコンが故障したにもかかわらず、どうせオープンだからと修理せずに乗り続けていたと ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation