久々の911の修理!
先日911に乗ってきたのですが、走っていてそろそろクーラーが使えるように準備しないといけないな~~っと思い、ようやく重い腰を上げてコンプレッサーのシール交換をすることに。
外してきたコンプレッサー
元々は964純正のコンプレッサーで、デンソーの「10PA15C」
システムもコンプレッサーもR-12仕様だけど、普通に134a入れて使ってます。
こちらが去年から準備していたシールキット(134a対応)
アメリカから個人輸入で入手。
日本製のはずなのに日本じゃ簡単に手に入らないのはなんでだろう?
コンプレッサーを外すとなるとガスを抜いてホースを外しておくことになるため、レシーバータンク保護のためにも短時間で作業を終わらせてガスの再充填が必要となります。
なので、クーラーを使うような季節になってから作業しよ~~っと1年近く前から放置されていました。
まずはマグネットクラッチから分解していきます。
シャフトに面していたところになにやらオイル漏れの形跡が・・・
コンプレッサーオイルが垂れてきてます。
ガス漏れはワンオフで作ったホースとの接合部分のみだと思っていたけど、コンプレッサー本体からも漏れていたとは。
まあ元々本体からのガス漏れを危惧していたからシール交換を予定していたのだが。
ボルトを外して蓋を開けるとこんな感じ。
シャフトから漏れるという事はこのオイルシールがダメになってるって事ですね。
ケース外周には大きなOリングもあり、このコンプレッサーは全部で3つあります。
ちなみに穴の開いている黒いプレートの部分は2枚構造になっていてリードバルブになっています。
パーツクリーナーで綺麗にしてオイルシールを交換
シールのリップにはどんなグリスを塗ろうかな~?っと考えましたが、鉱物系のオイルを塗るのもなんだかな~?っと思い、無難なところでシリコングリスを塗っておきました。
まあいずれにしても少量だから特に問題にはならないはずだが・・・・・
本来は何も塗らないのが正解なんでしょうけど、塗ったほうが作業性が上がるし・・・・・
シリンダー部分?を外したところ。
こんな風にピストンが配置されています。
これが裏側にも同じように配置されているため、10気筒って事になります。
軽くオイルを拭き取ってOリング交換をして再度組み立て。
組み立てる際はこのコンプレッサーオイルを塗布して組み立てています。
POE系のオイルってやつらしく、R-12の時に使われていたオイルと親和性があるので、R-12からR-134aへガス変更する際にはこのタイプのオイルを入れるといいらしいです。
組み立て完了!
最後にガスが抜けるときに失われたであろう分と、今回拭き取った分のオイルをテキトーにタラ~っとコンプレッサー内に補充しておきました。
今回コンプレッサーを取り付けるついでにファンベルトの調整もしておきます。
結構ダルダルになっていて、アイドリング時はベルトがブルブル震えていたので・・・・
でも負荷があまり掛からない為か滑りはしなかった。
(エンジン停止時に手でファンを直接回すと簡単に滑っていたが)
ファンベルトのプーリーは貼り合わせるような構造になっていて、ナットで固定されています。
で、そのナットを外したところ。
911はファンベルトがエンジンの冷却のすべてを担っているため、まさに生命線です。
バッテリーの充電はともかく、ファンが回らなければおそらく1kmも走れません。
そのため車載工具にベルトとベルトを交換するための工具が入っています。
ベルト交換自体はとても簡単なのですが、クーラーが装着されてからはコンプレッサーのベルトを外さないとファンベルトが交換できなくなったので、少し面倒になりました。
さて、ナットの下にあった皿状のワッシャを外すとここにシムが入っています。
現行2枚入ってます。
プーリーの片割れを外すと、ベルト内側にもシムが入っています。
こちらも現状2枚入ってる。
お察しの通り、このシムでベルトの張りを調整します。
今回はベルトをさらに強く張りたい方なので、ベルト内側に入っていたシムを1枚ナット側に移動させてプーリーの隙間を狭くしてやることによりベルトを張ります。
シム1枚移動でベルトの張りはいい感じになりました!
あとはコンプレッサーも元に戻して、、、
って、ホースとの接合面に使用するコニカルシールを持ってくるのを忘れた・・・・
ホースの取り付けはまた後日ですね。
ホースを取り付けたらとりあえず真空引きして、また天気のいい日にでもガスを充てんしますか~
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Posted at
2017/05/16 01:01:29