なかなか911をイジる時間が取れないので、今日は日曜日に作業することにしました。
今日はとりあえずヒーターブロアモーターとフューエルアキュムレータを交換しようかなっと。
フューエルアキュムレータ交換にスペースを確保するためにヒーターブロアモーターは外さないといけないので丁度いいかと。
ヒーターブロアモーターを外した。(右側)
空気を分配するダクトの取り付け方法が年式で異なるのでハウジングは今までの物をそのまま流用し、モーターのみ移植します。
確か1万円で買ったゴミの左側の方は3.2Lのやつだった気がする。
ヒーターブロアモーターを外したらそこそこ作業スペースが出来るので、ここで燃料ホースを外しアキュムレータを交換します。
古いアキュムレータ
必要な工具はアキュムレータ側が14mmで、ホース側が17mmです。
普通の長さのスパナを用意すれば緩められます。
まずは上の配管だけ外して引っ張り出し、中のガソリンをなるべく回収します。
結構ガソリンが入ってる・・・
あとは下側の配管も外せばアキュムレータが外せます。
あとは新品を取り付ければ完成!
新品にはガソリンが入っていないので特に何も注意することなくそのまま取り付けられます。
さて、ヒーターブロアモーターの交換の続きをします、、、
配線を余分に長くしていたけどかなり長かったな・・・
ハウジングを移植して配線にもカプラを装着して準備完了。
モーターもホース類もすべて戻せば完成!
まさに純正ルックで何も見た目が変わらずにモーターがリフレッシュできました。
そして作業も終了し試乗してみたのですが、再始動時のアイドリング不調は変化無しでやっぱり不調!
フューエルアキュムレータは関係無かったか・・・・
そうなるとスタートアップ時に動作する補助エアバルブと、減速時(スロットルオフ時)?に動作する減速エアバルブが怪しいかなっと。
どちらもフューエルデストリビューターの後ろ周辺にあるやつで、補助エアバルブはエンジンを始動する時と少し温まるまでのアイドルアップをするために2次エアーを吸わせるための装置で、減速エアバルブはマニホールド内の負圧を利用してダイヤフラムを動かし、スロットルオフ時に2次エアーを吸わせる構造の物らしい。
これらのバルブが密閉不足になって必要以上に2次エアーを吸うようになってしまってるんじゃないのかな~?っとは前から思ってた・・・
でもほぼ非分解構造だし、動作をチェックしようにも構造的にチェックの仕方が難しいため正直手が出せないんですよね・・・・
内部のダイヤフラムにゴムが使われているんだとしたら多分ダメになってるんじゃないかと・・・・
一度新品が出るか見積もり取ってみるかな~?
最悪無くても困らない機構なので、外すと言うか配管を殺して無効化するというのも手だけど。
減速エアバルブの方なんかはおそらく環境(排ガス)に配慮した装備だと思われるし。
で、走らせていてその道中、そういやミスクチャスクリューをイジって燃調を調整してみようかな~っと。
旧911の時から調整用に六角レンチは常備してあるので、フューエルデストリビューターとダクトの隙間にある穴にレンチを入れて調整ネジを探りながらレンチを嵌め込む。
写真のレンチの位置が初期位置です。
調整は時計回りに回すと濃くなり、反時計回りで薄くなります。
調整ネジは僅かな回し量で結構燃調が変化するので注意。
今回はしばらく走っていて十分にエンジンが温まっている状態で路肩に車を止めてエンジンを止めてすぐに調整しています。
現状アイドリング回転数は800rpmくらいに調整していますが、路肩に停めて1~2分後に再始動したときにはちょっとアイドリング回転数が低め(600~700rpm)になっていたその状態から調整をスタートします。
まず反時計回りに1/8ほど回して少し薄くしてみます。
するとただでさえ少し低めだったアイドリング回転数がさらに下がってエンジンが止まりそうな感じに。
この感じは調整する方向が違う。
なので、一度初期位置に戻し、今度は時計回りに1/8回して再始動してみると今度はアイドリング回転数が結構上がり1200rpmくらいになりました。
なるほどこれで正解か。
とりあえず突然アイドリング回転数が落ち込む可能性があるため、アイドルスクリューは再調整せずそのままで走行してみることに。
そうすると更にアイドリング回転数が上がり1500rpmで安定するようになりました。
ちょっと上がり過ぎですが、とりあえずそのまま車庫まで帰り、アイドルスクリューを調整してみると、アイドルスクリューを完全に締め込んで全閉状態にしても800rpmくらいまでしか下がらない・・・・
スロットルのバタフライも確かほぼ全閉になるように調整されていたはずだから、スロットルボディとアイドルスクリュー以外からも空気を吸っているという事ですね。
そうなると先ほどの補助エアバルブとかそんなところか。
まあとりあえずアイドリング回転数はいい具合になったのでこれで大丈夫なのですが、アイドルスクリューが全閉って言うのは多分正解じゃないと思うんだよな~
でも本当の正解ってのが分からん!
サービスマニュアルにも書いてないし。
密閉性が保証できない補助エアバルブなどからは”2次エアーを吸ってしまう物”として設計されてる可能性もあるし。
とりあえず燃調は濃くすることによって改善方向に向かったように思います。
調整後の走行も全く問題なく、むしろトルクが出た気がする!?(プラシーボ効果)
ただ走行後に少し置いてからの温間時再始動はまだ未確認・・・
でも症状からそもそも薄そうな感じではあったので、燃調を濃くしたという事はこちらも改善傾向にあると思われる。
今度再始動チェックと、プラグの焼けをチェックしよう。
それはいいけど、燃調イジって車検は大丈夫だろうか??
ミニの時は基準よりちょっと濃くしたら車検受からなくて、基準値に戻したもんな~