今日は911を外に出して車庫の中で3インチリフトアップの組み込み作業をしようと思います!
天気がいいからバイクに乗りたいところだけど、早いとこジムニーも片づけて置かないとやるべき作業をずっと残しておくのはイヤなので、林道本格シーズンが来てしまう前にやっつけてしまおうかと!
作業に時間が掛かることを見込んで今日はちょっと早めに作業を開始しました。
まずはリジットラックに乗せるところから。
ハイエース用に大きめのジャッキ買っておいてあるから作業が楽だ!
フロント左のショック取り付け部はこんな事でした。
ここの穴が楕円になってしまうのはジムニーあるあるらしいですね。
で、こうしてよく観察してみると作業スペースは意外とあるし、これならTig溶接のトーチも入るな~っと。
それに左手でフェンダー内側の方から溶接棒も入れられることが分かったので、ボディを降ろさなくてもそこそこいい具合に修理できるかもしれない。
まあそれはまた今度という事で、とりあえずは楕円穴のままショックを取り付けてしまいます。
新品ブッシュの間はおそらくそんなに動くことも無いであろうと。
ショックを外そうとホーシングにかけていたジャッキを下げていくとブレーキホースが突っ張ってしまうようだったので最初にロングホースに交換
フレアナットが無事緩んでくれて良かった
ABS付の為、ホースを外してフルードが漏れる間もリザーブタンク内のフルードを切らさないように継ぎ足しながら作業しました。
ABSユニットにエアーが入ってしまうと面倒な事になるとの事なので・・・
タンクキャップを密閉できるとその必要も無いかも。
ショックの付属品に段付きワッシャが1つだけ入っていたが、おそらくこの順番だよね?
付属のブッシュはどうやら純正品のようでした。
ちなみにショックはシーエルリンクってとこのロングショックです。
1台分で48000円でした。
右側の溶接してある箇所を確認
ワッシャが溶接してあるのは分かりますが、それ以前にその周囲にも溶接痕が見られるので大きな穴を埋めたか、ひび割れを直したか・・・
一度すべて削り取って再建したいところですね。
ショックの組み込みを開始
例の段付きワッシャがこのように付きます。
このワッシャの形状で強度が出るようにかなり分厚いワッシャが作れたら、それをそのままフレームに溶接してしまえばそれなりにリペアできそうだな~っと思ったり。
中華製のステンレスラテラルロッドを組み込む前にネジの長さが気になったので一度外してみた。
なるほど結構長めに取ってありますね。
これなら安心して伸ばせられます。
ネジ部にグリスを塗って再度取り付け
フロントはとりあえずリフトアップ出来た!
ラテラルロッドの長さ調整は前後のリフトアップが終わった後にジャッキから降ろして、目視で調整するのでまた後で・・・
あとキャスター角を調整するためのリーディングアームの偏芯ブッシュも交換したいのですが、交換しなくても走らせられるという理由と交換所要時間が不明なので一番最後の作業に回します。
ではリアのリフトアップ作業も開始
各部のボルトを緩めている最中怪しいボルトが・・・・
ラテラルロッドのボルトなのですが、緩みはするもののブッシュが供回りする・・・
そして緩めていくと徐々に足回りの方の鉄板が曲がっていく・・・
そう、ブッシュカラーとボルトが錆びついて一体化してしまっています!
なので鉄板にシャコマンを当ててボルトを緩めてみたのですが全然ダメ・・・
多分もう緩めて外すことは不可能です!!
そうなるとあえて鉄板を切り取ってしまいカラーと一緒にボルトを回して緩めて取った後、鉄板を溶接しなおして再建するか、ボルトを切り落として取り除くかという2択しかないでしょう。
ボルトを切り落とすという方向で、なるべく隙間を作っていきます。
切り落とした後のボルト(ネジ山側)も後で取り除かないといけないのでその事も考慮しながら作業を進めます。
ネジ山のところに潤滑油を吹き付けてとにかくボルトを動かしてなるべくネジの中に浸透させて動きを軽くしておくのと、切り落とす時も可能な限り突出部分を残しプライヤーなどで掴めるように準備しておく。
スプリングワッシャはボルトを回しているうちに勝手に広がって外れました。
グラインダーでボルトの頭を落とし、ネジ山側もブッシュに近いところでカット。
残したいパーツがもっと重要なパーツで、可能な限り傷を付けずに丁寧に取り除きたい場合は、ラテラルロッドそのものを切り刻んで解体していくのがいいでしょうね。
プレイバーでコジってラテラルロッドをぶっ飛ばす!!
幸いにも残ったネジは手で回すだけで取れてくれました。
これでネジが焼き付いていたりしたらまた面倒でしたね・・・
幸い手元に使えるボルトがあった!
M12 P1.25ですね。
ネジ部が長いだけなので切り落として使いましょう。
必要なら後で純正ボルトを取り寄せればいいね。
ブレーキホース・ショックも交換し、リアもリフトアップ出来た!!
という事でタイヤを取り付け着地させてラテラルロッドとステアリングロッドの調整をしてしまいましょう。
接地して分かったが、3インチアップって結構だな・・・・
数字だけではイマイチイメージできてなかったけど、結構車高が上がったわ!
ちなみに3インチを選択したのは、、、
1インチなんて24.5mmだからほとんど変わらんやろ
↓
だったら2インチでいいか~
↓
なんかヤフオクとか見てると3インチの方がパーツが多い気がする。
↓
更に1インチ分高くなる分くらいそんな変わらんやろから3インチでいいか~
で3インチになりました。
車高を下げる方は何かと数値を気にするので慎重になるところですが、上げる分には大雑把でいいかなっと。
軽自動車枠の中で納まるのであれば。
左右のタイヤのツラ具合を見つつラテラルロッドを調整して、その後目視でざっとステアリングロッドを調整してハンドルのセンターが出るように狙っていきます・・・
そして試走!
足回りをすこし馴染ませつつ、ハンドルセンターが出ているか確認しに行くと、ハンドルがまだ左を向いている・・・
それとキャスター角補正前ですが、結構路面のギャップでハンドルを取られてフラフラする気がする。
まあ僅かな距離なので何とも言えませんが・・・
ステアリングロッドを再調整しつつ、必要なくなった道具たちをお片付け。
その上、まだ時間があるのでリーディングアームのブッシュも交換します!
油圧プレスが無い事も無いのですが、すぐ使える状態にないので破壊して外しました。
入れる方は大きいバイスがあるのでそれで圧入できるなっと。
破壊は、ドリルでブッシュ内のゴムを削り取りなるべく大きな穴を開けて、その穴からリューターで外輪を削って薄くします。
そしてアームと外輪の隙間にドライバーなどを叩き込んで外輪を割れば簡単に外せます。
1つ目は様子を見つつ作業したのでそこそこ時間が掛かってしまいましたが、2つ目はさくっと10分も掛からずに外しました。
内側の錆を取り、シリコングリスを塗って偏芯ブッシュを圧入
ボルトピッチが重要なのであらかじめノギスで測って、それと同じ寸法で圧入します。
片側がツラになるまでバイスで圧入しましたが、簡単に入ったのでハンマーだけで圧入も可能だと思います。
実際、ツラからもう少し圧入しないといけなかったのでショックレスハンマーで叩いて残りを圧入しました。
その後ボルトピッチがちょっとズレてしまったので、バイスでブッシュを挟み固定した状態でリーディングアームを回すとブッシュが回ってくれたのでそれでボルトピットを調整しました。
そしてリーディングアームを取り付け!
もう日が暮れてしまいました・・・
これでリフトアップに伴いホーシングが垂れ下がってキャスター角が狭くなってしまったものを少し補正できました。
キャスター角が5度補正できるらしいです。
これで直進安定性が増すはず。
そうそう、ボルトを抜くのにスタビライザーを外さないとボルトが抜けません。
そしてまた走らせてみたのですが、今度はハンドルが逆に少し右を向いてしまった・・・
ふらつきについては少し良くなったような?
まあこれは前回走らせた距離が短かったから違いが分からんわな。
またステアリングロッドを再調整して今度こそほぼまっすぐになった気がする!
その後ちょっと走ってみたのだが、リフトアップ前よりも何かと良くなったような!
フワフワしすぎるのも無くなって足がシッカリしたし、路面のギャップごとに勝手に向きが変わって車があっちへこっちへ行ってしまうのもほとんど改善された。
純正のリアショックを少し触ってみましたが、2本ともガスは抜けきっていて押し込んでも戻らない。
そのうち1本はオイルも漏れていてエアーが噛んでいて減衰もかなり弱まっていた。
フロントもおそらく似たような状態だろうし、片方ブッシュは砕けてガタガタになってたんだからそりゃまっすぐ走らんわな!!
という事でリフトアップに掛かった総時間は8時間というところでした。
ジムニーは初めて触った上、いろいろあってかなり時間が掛かってしまった・・・・
もしも次に同じ作業するなら半分の時間でできるかも。
時間が余ったら、スピーカーの取り付けの続きをしたり、前後のパイプバンパーの取り付けもやろうと思っていたけどそんな時間は無かったな・・・・
また平日の深夜作業で1つずつ作業していくかな。