セルモーターオーバーラン

以前、体験したセルモーターオーバーラン。
1HZの持病らしい。
1年ほど前兆が見られていたのに、速やかな対応をしていなかったので、夜中のコンビニで重症化。
自走して帰りましたが、部品と作業の手配で結局一日休むことに。

前兆が出たら早期対応が良いですが、いきなり重症化する事も有りますし、自走しなければならない事も有りますので参考になれればと。

用意するのは10ｍｍと12ｍｍの工具と絶縁テープ。

作業時に注意するのは、慌てない事。

オーバーランの時、キーOFFにしない。発熱します。
---セルモーターはエンジンと共に回り続け発電機状態となりますが、継続する高回転に対応していませんので危険です。

セルの停止はバッテリーの端子を外す事で可能ですが、瞬停しない場合も有ります。
また、外したのがプラス側なら絶縁しないとショートする可能性が有ります。


どうしても、自走する場合。


プラス端子を外しますが、何回も接触させると溶けます。
12ｍｍの工具を使いますがボディに触れるとショートします。
---最悪バッテリーの破裂と液の飛散を覚悟します。
外すのはセルモーターに直結している太いコードのみです。
コードを外したら速やかに絶縁テープで養生します。一時的に軍手などですぐ車体に触れなくさせるのもテです。
---この時点からエンジンが停止したら再始動できなくなるので注意して下さい。
後は戻します。電気系統は使用でき充電もしますが通常の環境ではないので注意です。

エンジンを止める時はキーOFFで。


体験談ですが、これで帰宅し翌日整備工場に自走する為細工します。
外したセルモーターへのコードとバッテリー端子に別の配線（2.0ｓｑ）と350カプラーを繋げてセルモーターを使いエンジンを始動させたら配線を引き抜き絶縁処理をします。
350カプラーは中で溶着しましたので、引き抜きになりましたが他の方法も有ったかと思います。
セルモーターへのコードはM8サイズのボルトナットで繋げて絶縁テープで養生しますが、このサイズの圧着端子が必要で、この時は手持ちが少なく焦りました。
この一時配線は一度きりの使い捨てで予備が有ると心強いのですが・・・。

整備工場への自走はエンジンの回転を出来るだけ抑える必要が有る上、エンストさせると非常に手間。
寒い時や暑い時に救援が来るまでの避難所がクルマしかない場合も有るかも知れませんが、セルモーターはエンジンと共に回り続けるので長時間は控えたいですね。
1HZのランクルが世界の過酷な場所でオーバーランしてたら宜しくない気がします。
80ではリコール処理されましたが、70でも領収書などを保存して置き情報を関係機関に伝えて、規定数の報告が有ればリコール扱いされて、還元される事になる様です。