なぁんだの肩透かし

トヨタがスバルとジョイントで出す（らしい）、電動SUV。

長らく噂だった「全固体電池🔋」は…どうやら読売が言及していないのでまだお預け、ということなんでしょう。



そこへ、東芝の新型SCiBが2023年には市販車に搭載の見込み、との知らせが来ましたね。関連情報にくっつけときましたが、充電装置等の条件が不明ながら90%までの充電に6分、マイナス30℃の酷寒でも稼働できるなどなど。

実際、三菱i-MIEVの10.5kWh版にはこのSCiBが搭載され、リチウムエナジージャパン製の16kWhバッテリー比でも格段に劣化・容量低下が少ないと実証されています。

更にはこの技術によって、リチウム電池が抱えてきた火災リスクが劇的に低減されるとも。

調べてみたらウチの娘号＝ルークスのS-HYBRIDに積まれるのも、SCiBの小型版らしいです。即ち、日産・三菱アライアンスには既に供給実績がある。
私はデンキ方面に疎い人間なのですが、新型SCiBはバッテリーの負極の素材を置換するだけなので生産プロセスの改変などはそう大きくないと思われ、性能向上に伴う販売拡大が開発コストの早期回収に貢献するのは容易に想像できます。

一方、全固体電池はまだEV用途の大容量版がアンベールしておらず、「やってはいるがどうだかわからん」レベルです。
トヨタ自身、リチウムの不安定さを警戒し、長らくニッケル水素に固執してきただけに、満を持してフルEV発表に合わせて全固体電池のリリースを狙ったはずですが、…恐らく政策規制に追われて見切り発車せざるを得なかったのかと。

しかし東芝も並みの会社ではなかった。リチウム電池はそれ自体の開発がノーベル賞ものだったわけで、その性能を突き詰め実用性、安全性を向上することは計り知れないメリットをもたらすでしょう。

願わくば、この技術が中共に持ち出されないように。