
いいんじゃないですか。
ゴツいタワーバー。バルクヘッドセンターにもボルト留め。スカイラインほどガッチガチな感じはしないものの、操舵応答の素早さはかなりのもの。
ボンネットは結構重い。ガスダンパーが欲しいところ。
「クーペフォルムSUV」という割に、ドラポジは比較的アップライト。歩行者保護要件でほぼ真っ平なボンネットのせいか、実際よりノーズが長く感じる。
リアシート回りの空間は十分、しかしヘッドレストは「格納」と「引き出し」の2段しか刻みがない。中間に2つくらい調整段があるといいでしょうけど。
走り出すと1.5直噴、150psというスペックからの予想よりは活発に立ち上がる。場面によっては、(脇道から通りに出る際のような、ややクイックかつ大きめにスロットルを開けるような場面)直噴+ダウンサイジングターボにありがちなヘジテイト感が出る。PM対策の噴射量制御やCVTのプーリー動作など、色々都合があるのだろうが。
S-AWCが威力を示すような路面状況にはなかなか当たらない。工業団地の荒れ気味舗装+長いストレートのダンピングのいなし感や直進保持性で見る限り、かなり背骨の通ったシャシーだな、とは思う。小さな四つ角を曲がると、ちょっと回転半径の大きさを感じるかも知れない。
静粛性…まぁ走行特性にも通じるけども、アウトランダーのフロアを共用した強みか、車外からのノイズはかなり遮断している。エンジン音は低域のビートを敢えて残してあるようだ。インテリアのトリムやドアパネルが共振するような事はなく、不快なものではない。
10分少々の試乗だが、三菱らしいボディ+シャシーのどっかと座った安定感は健在と感じた。キャビン後半を絞ったクーペっぽいデザイン故に前席オリエンテッドかと思いきや、実際後席に座ってみるとアクセラ辺りよりは窓も大きく快適。C-HRやCX-3とは比較にならない。
かなりの熱量を注ぎ込んだ力作と見る。ヘッドライト側面後端の超鋭角なエッジ、バンパー下側のメッキパーツ組み付け精度など、それだけで生産サイドが尻込みしただろうことは容易に想像できる。狙いが違うと言えばそれっきりだが、フォレスターと並べては可哀想。
こっちが2018年の新車なら、向こうは弁当箱にしか見えない。
Posted at 2018/04/13 23:29:30 | |
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