
電化進化やろうか、というプランの話をしましょうか。
水害や火災など、居宅がダメージを受けてしまうと元も子もない話なんですが、地震はね。耐震構造ってのも今は常識でかつ、阪神淡路の水平加速度818ガルですか?これが基準になって久しく、これに耐える家屋はほぼ、日本で起こる地震の大半は凌いでしまうと。
問題はインフラの方。水は食品スーパー、コンビニ、ホームセンターで買えます。非常食も買えるでしょう。ガスもカセットコンロがあれば大丈夫。じゃあ電気は。
市販の電池で動くIHヒーターはありません。給湯器も洗濯機も冷蔵庫も、トースターも。
そうなるとEV+V2Hの出番。
でね、「EVだって外部電源からもらって走るんなら、原発が動かない現状、CO2を出すのは一緒」「売れれば売れるほど発電所が必要」って言う人が少なくない。
そういう論理を張る人は、電力需要のピークと谷間を無視している。
去年の8/11、東電管内の需要曲線です。てっぺんが51000MW、底が26000MWとほぼ2:1の幅がある。しかし、深夜時間も火力発電のタービンはブン回ってます。物理的に、夜間の谷間は水の位置エネルギーを下から上に戻す水力で調整するわけです。
せっかく天然ガスや石炭をくべて起こした電気を、EVに溜めておく。そのまま電線に垂れ流すよりよほど効率が上がります。
仮に増えたEVが昼間にじゃんじゃん、急速充電でチャージしてたらねぇ。それもスマホ感覚で「あ。もう40%になった、残30%だ、充電しなきゃ」と注ぎ足し充電してたら、ピークに足し算でいくら発電所造っても足りなくなりますが、今実際に余らせてる電力があるんですよ。
そこを活用しましょうって話です。
拙宅は震災前からオール電化=電化上手プランを継続しているので、深夜帯の23時〜7時まで、1kWh単価は僅か12.48円です。40kWhのリーフをフル充電したって500円。それで実航続距離が270km取れれば、嫁号(スプラッシュ)の平均月間走行800kmを燃料費1500円でこなせます。
今現在のレギュラーガソリン価格が、埼玉東北部で151〜154円くらい。スプラッシュは40リッタータンクなので、1回35リッター・月2回給油と仮定して10570〜10780円。ざっと9000円の月差。5年間では54万円差。
当然、EVには油脂類やクーラントの「液モノ」、エレメント、プラグ回りの消耗品も不要です。タイヤやブーツ・ワイパー等のゴムパーツ、ランプ類…くらいでしょうか。
そしておっきいのは…
リーフが中古市場では不人気、相場が弱含みということ。
単純に航続がまだ足りない、バッテリー温度によって充電性能に幅がある、という「漠然とした不安」が今だについて回るんでしょう。初代のZE0型のバッテリー劣化問題も悪材料になってるのは否めない。
一方で、リーフは「システムとして考えないと真価を発揮し得ない」製品なんですね。やはり。
試しに「家庭用据え置き充電池」を検索して、価格を見て下さい。
日産が如何に
商売下手親切なビジネスをやってるか、お分かりいただけるでしょう。
マツダが一生懸命ディーゼルをやっていますが、これも根っこには「日本はガソリンと軽油の需要差があり過ぎる。せっかく精製した軽油をタンカーに積んで、わざわざ外国に輸出している」という問題があります。
国内エネルギーのバランスを考えると、電力の活用には大きな可能性がある。そしてトータルコストは意外に…
この先の答えは、皆さんご自身のお考えで。
Posted at 2021/10/09 14:05:51 | |
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