2023年03月15日
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井元康一郎氏、乗用車レビュワーとしてその仕事を私が最大級に信頼している方です。氏がついに、待ちに待っていた現行N-ONE(オリジナル)の長距離レビューを公開してくれました。一応、下記にリンク貼っておきます。
https://response.jp/article/2023/03/06/368335.html (前編)
https://response.jp/article/2023/03/13/368609.html (後編)
試乗記やレビュー記事は一般的に、メーカーや販売店、レビュワーが設定した短距離・短時間コースであることが多いですね。
でもね、私思うんです。短距離試乗はしようと思えば販売店に行けばいいんですよ。希望グレードが置いてなかったりはしますけど、最低限雰囲気は掴めます。グレード違いはあっても実車に触れもしないで買うことは私はほぼないので、そういう意味では短距離試乗レビューは参考になることが少ないです。
特に、今回私が納車待ちしているN-ONE RSは私の地域では展示車すらすでになく、現実的に試乗はおろか現車確認もできませんでした。しかも私の期待は(軽なのに)長距離特性にあるので、主に超長距離の多い氏のレビューは願ったりかなったりだったのです。
だから嫌いです(爆爆爆)
一方で、これこそ私が求めていた車かもしれないと期待を寄せるN-ONE RSですが、そのN-ONEの長距離レビューで私が気になっていること、納車されたら確認したいことをほぼ網羅してしまっているのです!
なんということでしょうΣ(・□・;)私の楽しみを奪いやがって(爆)
しかし今回はN-ONEオリジナルで、RSでもターボモデルでもないのでギリ許してあげます(爆爆爆爆爆爆)
氏の素晴らしいところは、多くの試乗車であえて下位グレードを選択しています。加飾や快適オプションに惑わされずその車の素性(やコスパ)を評価する点で私は正しい姿勢だと思っています。
それに、アルトやミラトコットといったボトムレベルのベーシックカーで3000㎞を超えるレビューを公開しています。正直「誰得やねん」と突っ込みたくなる企画です(笑)
ですが、一見だれも見向きもしない、ほぼ思いつきも利用もしないようなベーシック軽自動車による超長距離ツーリングですが、それによりメーカーすら想定していないかもしれないその車の美点が明らかになったりするのですから面白いものです。
で、N-ONEについてですが、氏にとっても思い入れのあるモデルらしくかなりの高評価でもあります。私にとってはまだ納車すらされていないのに「これにしてよかった」と思える内容です(笑)
長文の記事中、私が特に興味をひかれたのは、
「N-ONEの持ち味は単なる機能、性能ではなく、その上にあるドライブフィール、ライドフィールの部分。軽自動車や大衆車のユーザーのほとんどは短距離ユースオンリーなのだからそういうフィールを求めていないし、そもそも違いを感じ取れるかどうかも定かではない。」
「N-ONEがターゲットにするのはそれらのライバルとの“違いが分かる人”ということになるが、軽クラスではそういうユーザーはそもそも数が少ないし、攻略も非常に難しい。料理の微妙な味と同じで言葉で説明してもおよそ伝わるものではないし、街中を短時間試乗しても理解されるのはせいぜい何となく車内が静かなことくらいだろう。」
※太字カッコ内、記事より引用。
私が「違いが分かる人」であるとアピールする気はサラサラないのですが(笑)、まさにそういうフィールをN-ONEには求めているので、この記事において、この氏の文章によって、それを半ば確信することができると思います。
ほんとうは私自身のレビューでそれを確認したかったのですが、なんか先に解答を見てしまったような気分です(-_-;)
氏は記事の結びでRS試乗も仄めかされていますが、もし私の先を越したら
やっぱり嫌いです(爆爆爆)
Posted at 2023/03/15 12:47:13 | |
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愛車 | クルマ
2023年03月03日
といってもスモールカーフリークの私ですから、やっぱり軽自動車の話です^^;
従来より軽自動車カテゴリーでは激しい競争が繰り広げられてきましたが、現在シャシー・パワートレインを設計、販売している主要メーカーはホンダ・ダイハツ・スズキ・日産(三菱含む)というところですね。かつてはスバルや三菱自動車など非常に個性的で魅力的な製品もあったのですが、残念と言えば残念です。
で、ボクシングにおいては階級が存在するわけですが、軽自動車がどの階級に相当するかということではなくて、井上尚弥選手のような話です(余計意味不明)。
ご存じの方も多いかもしれませんが、井上尚弥選手は日本人ボクサー史上初の世界主要四団体統一王者(バンタム級)になった、すでに偉大なプロボクサーです。 その井上選手は、近々、一つ上(重い)のスーパーバンタム級に階級を上げて世界タイトル挑戦するそうです。
格闘技においては体重が重いということは、打たれ強さや攻撃力の点で有利とされていて、従ってこれまで無敗で突き進んできた”モンスター”井上選手といえど、サイズの大きな選手が多いスーパーバンタム級では苦戦、あるいは初の敗戦もあるのではといった予想もあるようです。
また、逆に上の階級から減量幅を増やして(つまり軽くして)下の階級へ落とす選手もいます。そういう調整をしつつ(普通は年齢とともに階級を上げていきますが)複数階級制覇を成し遂げるチャンピオンもいます。井上選手と名勝負を繰り広げたノニト・ドネア選手、先日王者返上をした井岡一翔選手などもその典型例です。
それと軽自動車と何の関係があるのか。
ないです(爆爆爆)
ないんですが、例えばすでに長年軽自動車業界を席巻しているNシリーズを擁するホンダ、初の電気軽自動車サクラが好調の日産は、基本的に登録車(普通車)メーカーです。軽自動車をベースとするダイハツ・スズキとは事情が違います。
どう違うかというと、私の勝手なイメージですが、ホンダや日産は自社の既存顧客からの乗り替えや自社ブランドイメージ、部品や開発手法の流用などの視点から、やはり普通車から”降りてきた”軽自動車を開発・製造しているように思います。
具体的には、例えばN-BOXやルークスでは非常に高いボディ剛性やロール抑制、足回りの装備も軽二社と比較して重厚な造りに見えます。たとえ重量や小回り性能を若干犠牲にしてでも、操縦安定性や乗り味、乗り心地を普通車からの乗り換えでも違和感が無いように近づけようという設計思想を感じます。いわばコンパクトカーからのダウンサイジングですね。
一方、ダイハツやスズキは生粋の軽自動車メーカーですから、”軽自動車”としての造りを守ってきました。おそらくこの二社には”軽自動車は安くあるべき”という基本理念が強く根付いていたはずです。
特にN-BOXが登場してからは、これまで二社で切磋琢磨してきたものが、三つ巴、あるいは日産をも巻き込んだ戦乱状態になりました。そして逆価格破壊が進行します。
今や軽自動車のトップグレードは平然と車両価格200万円を超えます。ということは諸経費や一般的オプションを加えると250万円以上になっても不思議ではありません。
しかしN-BOXがそういう強気な価格設定でも売れに売れた現実に直面し、ダイハツ、スズキも自社製品の大幅なアップデートをするしかなかったことでしょう。
ホンダやダイハツ・スズキの軽自動車に乗って感じる違いは、上記のような”上の階級”からのダウンサイジング対既存規格のアップデートの対決のように感じます。また、上級の装備や設計思想・製品基準と軽自動車規格としての上質化とは似て非なるもののようにも感じます。
現行スペーシアに試乗した際には、以前のスペーシアよりも車の挙動も質感も非常に向上した印象がありましたし、現行ハスラーは具体的に購入検討しました。実はひっそりと新型ムーブキャンバスも考えていました。
日産のプロパイロットはおそらく軽自動車No.1のADAS機能だと想像しますし、衝突安全性能もファイブスターです。Nシリーズの強さはもはや言わずもがなでしょう。
軽自動車規格にはサイズや排気量の制限がありますが重量については規制がありません。ボクシングと逆です(笑)
ダウンサイジング組は剛性や静粛性、乗り味、操安性を重視することで必然的に重くなり、軽王道の二社は軽自動車特有の軽量で相対的に安価な製品という傾向があります。
結局、どれがいいかどちらがいいかという話になると、これはユーザー次第です。
各メーカーは自社の強みや思想を反映した製品を提供していますが、それがユーザーの希望に適うかどうかというのは、ユーザー自身が自分の要求を把握しているか、どの項目をどれほど重視するか、という問題に帰結します。
重視する項目と比重が違えば、当然ながら製品に対する評価も変わりますので、従って、売れているみたいだけど自分には響かなかった、といったこともありうるわけです。逆もまた然りです。
Nシリーズやデイズシリーズのように普通車からの乗り替えでも違和感少ない上級志向のモデルもあれば、現行アルトやモデルチェンジ間近といわれるミライースなどのベーシックな”本来的”モデルもあり、軽自動車はバリエーション豊富で楽しいカテゴリーだと思います。
結論としては、
井上尚弥がんばれ!!
ということで(爆)
Posted at 2023/03/03 07:26:08 | |
トラックバック(0) | クルマ
2023年03月01日
今や新車販売台数の4割を占めるといわれる軽自動車。
かつては安かろう悪かろう、お金を掛けたくない人の車という評価が主流であったように思いますが、現在でもそうなのでしょうか。
移動(運搬)交通手段に対する考え方はユーザーの環境次第で大きく異なります。交通インフラが整った地域に生活基盤を持つ方なら、自前で自動車を維持する理由に乏しかったり、あるいは所有する意義そのものが変わっているかもしれません。
一方で相対的に移動距離が長かったり、交通インフラが未整備な地域に住む方では、自動車は一家に一台どころか一人一台という状況も珍しくはありません。
また、所有する自動車を決定する場合でも、何を重視するかによって車種選定は大きく変わるでしょう。
良い(高価な・珍しい)車を持ちたい、見栄えのいい大きな車に乗りたい方もいれば、日常の足なので出来るだけ低コストで小回りが利くほうがいいと考える方もいるはずです。
私自身は軽自動車はかれこれ6、7台くらい乗ってきたでしょうか。短期的に借りたものや試乗車など含めるともう何台乗ったかは分かりません^^;
もちろん大きな乗用車には相応のメリットがありますが(なければ困るw)、小さな車もデメリットばかりではありません。
メリットはデメリットの裏返しでもあり、またそれは相対的・比較的なもので絶対的優劣を表すものではありません。よって、ユーザー自身がどういう項目、例えば衝突安全性、予防安全性、走行性能、静粛性、燃費、乗り心地、積載性、維持費、はたまたデザイン、見栄え(車格)、ブランド価値など様々な要素がありますが、何をどの程度希望する、重視するかで選択は全く異なることになります。
つまり、自動車を選ぶ際には自動車の仕様で決まるのではなくてユーザー自身の要望、さらにはその優先順位で決めていると思われます。というか私の場合はそうです。
むしろこだわりや希望が緩やかな場合、そりゃ安いほうがいいよねとなりますが、私の場合は車が好きなので何か興味のある部分が見いだせないと、いくら安くても欲しいと思わないかな、という感じです。
前置きが長すぎるのは毎度のことですが(爆)
私が今回N-ONE RSに白羽の矢を立てたのは私が小さい車(あくまで車ですよ、クルマ^^;)しか愛せない嗜好だということを置いておいても、昨今の軽自動車であれば、少なくとも私が期待する用途においてはファーストカー足りうるのではないかという興味が湧いたからです。
ご存じの通り軽自動車は維持費が安いです。税金も安ければ基本的に整備費も部品代も安価。ついでに高速道路料金やカーフェリー(これは全長の問題)の料金も割安。加えてトランスミッションがCVTとなって以降は、懸案でもあった燃費が明確に向上し、併せてエンジンの低回転化も図れるようになったため、静粛性の改善にも役立っています。
そして持ち前の小回りの良さから、狭い道での離合や限られたスペースへの駐車において相対的に低ストレスという利点も健在です。
かつて軽自動車、たとえば自然吸気エンジンでMTもしくはAT車においては、高速道路で時速100㎞巡航時にはだいたい4000回転ぐらいまで回っていました。ターボ車でも3500回転程度まで回っていたように記憶しています。燃費も15㎞/L前後ぐらいで決していいとは思っていませんでした。
そして何より結構な深さまでアクセルペダルを踏みっぱなしになるし(ACCなんか影も形もなかった頃)、エンジン音やロードノイズ、風切り音など、音や振動による疲れも大きかったと思います。もちろんお世辞にも乗り心地は良くなかったですし。
それが今や時速80㎞では2000-2500回転程度、時速100㎞でも2500-3500回転程度で巡航できる軽自動車がほとんどです。ただしそれらはすべてCVT搭載車で、ジムニーなどは例外です(あれはあれで意味あることですが)。
私はCVTの登場、普及により軽自動車は劇的に商品力を高めていったと考えています。そこに、約10年前のホンダNシリーズの登場が加わり、軽自動車の高機能・高品質化が一気に進むことになったと思っています。
現在の軽自動車4割という販売比率は、一方では”日本が貧しくなったから”という見方もあるかもしれませんが、私個人的には”軽自動車が十分な性能・機能・質感を備えたからだ”という見方のほうがしっくり来ています。
そしてそれを、身をもって(耐久性を含めて)確認したいために、今回は軽自動車限定、そしてその中でも私の要求に一番合致しそうなモデルとして、N-ONE RS(CVT)を選択したのであります(`・ω・´)ゞ
一般的に軽自動車が一番苦手と考えられるのが登坂車線や合流・追い越し加速、そして長距離運転だと思います。
私がN-ONEに期待することはまさにそこで、軽自動車の苦手項目が果たして克服されているのかどうか、という部分に一番の興味があります。そしてたぶん、その期待が裏切られはしないのではないかと想像しています。また、”快適ツアラー”としてさらなるカスタムも計画していたりいなかったりします(笑)
誰得か分かりませんが、もしどなたかの参考になれば幸いです。乞うご期待(?)
Posted at 2023/03/01 11:11:40 | |
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愛車 | クルマ