Ｃｅｌｌｏ－Ａのブログ一覧

東京都美術館で
メトロポリタン美術館展を開催しています。
ニューヨークのセントラルパークにある
この美術館は、所蔵品の多さで有名です。

（まぁ～ぶっちゃけ金に物を言わせて
すっごい作品を持っているんですが・・・）

私のお目当ては
コンスタブルとターナー
お二人ともイギリスの画家です。


ターナーは、
旅をして絵になる風景を探し
それを描いて早くから有名になった。


ヴェネツィア：サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廟から望む（ターナー）


コンスタブルは
自分の住んでいるイギリスの片田舎の風景を
描き続けた。


主教の庭から見たソールズベリー大聖堂（コンスタブル）


両者とも今では非常に有名ですが
どちらかというと
当時の一般の人にはターナーがウケ、
フランスの印象派に多大な影響を与えたのが
コンスタブルでありました。

私は、
ターナー派ではなく
コンスタブル派です。

特に「光りと雲」
「緑と赤の色使い」
なんとなくほっとする風景

自分が大学生の頃
展覧会があった。
だから
ソールズベリー大聖堂の絵には
２５年以上ぶりに再会したことになる。



残念なことに
コンスタブルの晩年の頃の作品と言われる
１枚の絵の実物を
私は見たことがない。
その絵は、何万円も画集で見た。

何本もの空に向かって直立する木々が描かれた森
木々の間に光が差す。その空間に１頭の鹿が描かれている。
その鹿は、ものすごい集中した眼差しでこちらを見ている。
こちらにいるのは、鹿を狙う銃を構えた猟師だろうか。
死を覚悟した一瞬の刹那
その眼差しを感じるほどの迫力。

個人蔵と伝えられるその絵にあってみたい。



さて、今日の展覧会ですが
おもしろいことに
必ずしも有名な画家の作品の前に
人だかりができているのではなかった。

どうしてだろうか・・・。