このシリーズも第五弾まで来ましたが、ここで番外編として、また日本再導入がアナウンスされているドイツのオペル車を取り上げ、90年代にオペルの主力モデルとして販売されていた「ベクトラ」と「オメガ」の海外での特殊モデルにスポットを当ててみたいと思います。
これは販売がいすゞや東邦モータースからヤナセに変更されたと同時にマイナーチェンジされた初代ベクトラのカタログで、左は日本仕様、右はドイツ本国仕様です。
ヤナセでの販売では、最上級モデルに2.5リッターV6エンジンの「V6」を新たに導入し、ベクトラのイメージリーダーの役割を果たしました。
ベクトラはドイツ本国では4ドアセダンの他に5ドアハッチバックも用意され、エンジンも1.6リッター4気筒から2.5リッターV6エンジン、いすゞ製の1.7リッターディーゼルターボエンジンが用意されました。
これは日本未導入の「4x4 TURBO」で、パワートレインは2ドアクーペのカリブラターボと同じ2リッター4気筒ターボエンジン(最高出力204ps 、最大トルク280Nm)を搭載、トランスミッションには6速マニュアルのみとしています。
0-100km/h加速は6.8秒、最高速度は240km/hと発表されています。
2代目のベクトラも日本に輸入されていましたが、本国にはオペルのハウスチューナーであるイルムシャーのパーツを使用した特別モデルが存在しました。
オペルは上級モデルのオメガでもレースに参戦し、そのホモロゲモデルとして「オメガ エヴォリューション 500」を製造しました。ベースとなった「オメガ 3.0 24V」より30馬力アップの230PSを発揮し、最高速は約250km/hでした。
外観では、大型化されたエアロパーツを纏い、235/40R18のワイドタイヤも設定されています。
これは「究極のオメガ」と言われるイギリスのロータス社が製造した「ロータス オメガ」のカタログで、イギリスではヴォクスホールブランドで「ロータス カールトン」名で販売されました。
外観は、専用のエアロパーツに前235/45R17、後265/40R17のワイドタイヤを履き、ブレーキなども専用の大径ブレーキを備えています。
エンジンはオリジナルの3リッターから3.6リッターに排気量アップし、更に2基のターボチャージャーを備え、最高出力は377psを発揮しています。
トランスミッションにはZF社製の6速マニュアルが使われています。
動力性能は、0-100km/h加速は5.4秒、最高速度は280km/h以上とされています。
このロータスオメガ、ロータス社での製造番号は「タイプ104」と言い、れっきとしたロータス社製の自動車です。
オペルは、日本ではヤナセでの販売時には結構な台数が販売されていましたが、やはりメルセデスベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどと比べると、どうしても地味な印象があり、その後は日本市場から撤退の憂き目にあってしまいました。
しかし、再導入がアナウンスされ、また日本市場では外国車のスポーツモデルは高価なモノが多いため、オペルには手の出しやすい価格のスポーツモデルを期待したいです(^^)。
Posted at 2021/06/28 13:29:31 | |
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