仕事が休みなので、カタログの整理をしていたところ、クラウンセダンやコンフォートのカタログが出て来て、結構な種類があるので見てみたいと思います。
S150系まではセダンとハードトップの2種類が「クラウン」として生産されていましたが、次のS170系ではハードトップに代わりセダンボディとしてデビューした関係で、それまでのセダンの法人向けとして新たに「クラウンセダン」としてデビューしました。
型式こそ「S1#」型を名乗っていますが、ベースはX80系マークⅡのシャーシなので、本家クラウンとは関わり合いが薄く、また法人需要がメインのため、リアサスペンションが耐久性の高い車軸式、エンジンもLPG仕様が用意されています。
これは2001年8月のデビュー時のカタログで、当初は5ナンバー車のみのラインナップでした。
2002年には特装車扱いで3ナンバーの「ロイヤルサルーン」が設定されました。
エンジンには一旦ドロップアウトした直6の「1G-GPE」が搭載されています。
これは2008年8月のカタログで、それまでに3ナンバー車を「スーパーサルーン」としてレギュラー化、マイルドハイブリッド車の追加などがありましたが、従来のエンジンの置き換えで、新たに電子制御式のLPGエンジン「1TR-FPE」型に統一、2018年の生産終了まで細かい仕様変更を繰り返しながら造られました。
クラウンコンフォートは、それまでのX80系マークⅡセダンのタクシー仕様の後継車として1995年にデビュー、エンジンは4気筒LPGの「3Y-PE」を搭載しています。
2001年にはクラウンコンフォートをベースに上記の「クラウンセダン」がデビューしました。
コンフォートは上の「クラウンコンフォート」をベースにホイールベースを105mm短くして小型タクシー枠に合致するモデルとして同時期にデビューしました。
ホイールベース以外はクラウンコンフォートと同じで、タクシー仕様のほか、教習車仕様などもあります。
ある意味、「究極のコンフォート」であるコンフォートGT-Z(笑)。
教習車仕様(3S-FEエンジン車)をベースに「走りを忘れかけた大人達へ贈る、80’SスポーティFRセダン」のキャッチフレーズが心をくすぐられます(^^)。
小倉クラッチ製のスーパーチャージャーを搭載して最高出力160ps,最大トルク22.5kg.mを発揮しています。
ホイールはあの「RSワタナベ」でタイヤはBSポテンザG3、TRD製のスポーツサスペンションやスポーツブレーキパッドを装着し、その他オプションではTRD製のスポーツシートやステアリング、大森メーター製の「3連メーター」などが用意されていました。
発売当時、カタログをもらった時に見積もりも取っていますが、車両本体価格が243万6000円、その他オプション価格が48万2000円(フルオプション装着)で、総額が約345万円と、当時はまだ100系チェイサーのツアラーVが生産終了直後で極上中古車がまだあったので、セールス氏曰く、「この値段じゃツアラーV買いますよね」と言ってました(^^;)。
そんな「もう一つのクラウン」もタクシー仕様は「JPNタクシー」に交代し、「クラウンセダン」、「クラウンコンフォート」、「コンフォート」全て生産終了となりましたが、まだまだタクシー、ハイヤーなどでその姿はよく見かけます(^^)。
Posted at 2021/07/04 14:46:25 | |
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