
久しぶりにたこ焼きをしました。初めて作ったときは、とてもドキドキしましたが、やはり覚えているものですね、ちゃんとそれなりに作れました。
本当のタコを使って、美味しいはずなの‥ですが、実は紅しょうがを入れすぎて、微妙な味になったのはここだけの話。
そもそも、お店で売っているって、やっぱりプロがやるだけあって「美味い」ですよね。でも、この気ままさ、楽しさはまた違う魅力があると思います。
さて、たこ焼きを作ろうとすると、どうしても頭に浮かんでくる人物がいます。
若い方はご存じないかもしれませんが、昭和60年にお亡くなりになった、コメディアンの「たこ八郎」さんです。往年の名番組、「わらっていいとも」などに出演されていましたよね。私がまだ仕事に就く前の話です。
テレビで見ていた時は、単純に「この人は生まれつきのハンディキャップでたどたどしい物言いで、知的に障害があるのだろう。でもなんでこんなにみる人からも周囲からも愛されるんだろう。」と思っていました。そんな中、飲酒のあとの海水浴で溺死。新聞の見出しは確か、「タコ、溺死」だったと思います。あっぱれな死にざまだと感心した記憶があります。
そしてしばらくして、彼が実はボクサーで、日本チャンピオンまで上り詰めた人、そしてそのことでパンチドランカーになったこと、そのあと由利徹に弟子入りし、その人柄が愛されたことなどを知ります。
ウィキを見ればわかりますが、左目にハンディキャップがあり、ボクサーとしての戦法は「叩くだけ叩かせて、叩き疲れさせて勝つ」という壮絶な戦法。それはパンチドランカーにもなるだろうと思います。でも、引退まで一度もダウンを取られなかった。
ボクサー人生も壮絶なら、その後の人生も壮絶。どん底生活から這い上がり、売れ出したころに溺死。笑いの向こうに、影が見える、だから笑えるという泣き笑い、そんなアイロニーに満ちた記憶のコメディアンです。そんなタコ八郎さんに合掌。
・・・グルメの話から、かなりずれてしまいました。たこ焼きにも合掌。

Posted at 2025/08/23 07:09:19 | |
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