エンジンオイルから軽油の軽質分を抜き、コスロンで精密ろ過して、粘度指数向上剤で動粘度を調整してやると、ゾンビオイルが完成します。
・このコスロンで精密ろ過をするのが中々に手ごわい。1Lで24時間、冬季は48時間ほどかかります。5Lもやるには相当の覚悟が必要です。これは動粘度が高いのとコンタミが多くフィルターの目が詰まってくるためと思われます。
・そこで、動粘度はある程度の温度で保温してろ過すると通りが良くなると思いますので工夫をします。コンタミは、コスロンの精密ろ過前にプレろ過をすることにより減量できると考えました。
●使用器材
1.ステンレスろうと 150 mm直径
2.ナイロンメッシュフィルター 400メッシュ(30μmくらい)
※1と2がセットでPATIKIL 150 mm直径 熱帯雨林3090円
3.オリジンコム ドリンクウォーマー 巻きつけてシガー接続するだけで保温(60℃)12V/15W 熱帯雨林2290円
4.10Lポリタンク(コック付き)
5.6Lステンレス寸胴鍋&IHヒーター
6.コスロン(上部)
7.お玉
8.ポタ電
●プレろ過作業手順
1.ろうと&フィルターを10Lポリタンクに乗せる
2.麓技研エコオイルチェンジャーでオイルパンからゆっくりドレン
・これで30μm以上のコンタミはろ過できた事になりますが、メッシュフィルターに目視できる異物はありませんでした。オイル中に分散している酸化物(スラッジ)やPMは通常サブミクロンクラスと思われ、分散剤が効いている限り大きくても1桁ミクロン位かな? なので30μmだとプレろ過をやる意味がありませんでした。
・もう少し目の細かなフィルターでやると良いのかもと思い、10㎛、5㎛、1㎛の3種類のフィルターを別途手配しました。
●コスロンで保温しながらろ過
10Lポリタンクにステンレスろうとをのせ、更にコスロン上部(フィルター部)を乗せ、コスロン上部に保温用のドリンクウォーマー巻き付け養生テープで留めます。
・6L寸胴なべで軽油飛ばしをしながら、お玉ですくってコスロンで精密ろ過を進めます。
・コスロンは熱いか熱くないかの絶妙な温度に保温されますので、ろ過の通りが明らかに早くなりました。1Lのろ過時間は24~48時間が4時間に短縮。時間の都合で3Lしか精密ろ過できなかったのでいずれ全量ろ過をしたいところです。
・ドリンクウォーマーの消費電力は18Wでポタ電で充分でした。
・このポリタンクがコック式でオイル入れるのに楽チンでした。
●動粘度調整
ナロードの粘度指数向上剤 N-VMR383を50mlほど投入するつもりが容器からポリタンクへダイレクトに入れると100mlほどドロッと入ってしまいました。
・重めの水あめのような粘度で無精せず料理用の計量スプーンを使うべきでした。ちと重すぎて冷間時はイマイチですが完全暖気になると爽快な回転フィールとなります。
・16回DPF再生が掛かったオイルですが、90℃前後で寸胴鍋の壁面に油膜がまとわりつき流れ落ちません。粘度指数向上剤の威力です。DOCやDPFへの影響は解りませんが、オイルがピシッと締まっております。
・この粘度指数向上剤はポリマーせん断がほぼ0と謳われており、希釈しにくい動粘度に調整できれば、それ以降は粘度低下がおきません。🤔
後はDIパッケージをちょい足しして油性を整えてやるつもりです😋
Posted at 2023/10/24 18:14:44 | |
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