とりあえず装着
●予定構造
・アウターホースのベゼル部分の段にナガオの茶こしをセットし、デミスターがインマニに吸い込まれないようにする。
・アウターホース内、茶こしの下側(インタークーラー側)に全面メッシュの円筒袋を設置
→茶こしの底にピアノ線(ギターの3弦くらい)でメッシュの円筒袋をぶら下げる
・この袋の中に、デミスターのフィルターを仕込む
・この袋の側面に、デミスターがキャッチしたオイルを吸い取るショップタオルを仕込む
→円筒型のデミスターフィルターの筒外周をショップタオルで1周巻く
●まずは、ベゼルの段の部分に茶こしを仕込むところから取り掛かりました。
①ナガオ 茶こし 急須用 18-8ステンレス 73号 日本製
・縁の最大外寸φ72mm アミ部の最大外寸φ66mm
・熱帯雨林495円
②ナガオ 茶こし 急須用 18-8ステンレス 70号 日本製
・縁の最大外寸φ69mm アミ部の最大外寸φ62mm
・熱帯雨林495円
茶こしの縁金の最大外寸①φ72mm、②φ69mmを用意していましたが、大きすぎて全く入りません。
仕方がないので少し小さい最大外寸③φ68mm、④φ65mmを再度手配しました。
③eve-mode 18-8 ステンレス製 茶こし 60-30 サイズ60mm 深さ30mm
・縁の最大外寸φ68mm アミ部の最大外寸φ60mm
・40メッシュ(1インチあたり40個の穴があるという意味)
・熱帯雨林504円
④eve-mode 18-8 ステンレス製 茶こし 58-30 サイズ58mm 深さ30mm
・縁の最大外寸φ65mm アミ部の最大外寸φ58mm
・熱帯雨林504円
●嵌めてみると
③φ68mmは途中まで入りますが、アミ部の最大径φ60mmがベゼルの段のカドにあたっているのか段のところに着座しません。
④φ65mmは少しきつめながら着座しました。これでベゼルが閉まるとOKなのですが、ベゼルが閉まりません。
・では天地をひっくり返して嵌めてみますと、両方とも入ります。ベゼルが回りきちんと閉まります。アミが吸気シャッターバルブ側に向いて3センチほど出っぱっているので、バタフライに接触する可能性があります。ISV降ろして確認すると解りますが、時間の都合上今日はパスです。
・くつ下の表裏をひっくり返すように、上に向いているアミを強く押して下へ反転させ、ISVバタフライとの接触を回避しておきました。
●吸気エアー中のオイリー感
デミスター本体を設置する前に、茶こしだけ設置して40キロほど走行しました。茶こしを外すと油臭く、アミ部分がオイルで少しベタついている。ショップタオルで拭きとると黄色いオイルが少量だがタオルに付着した。このことより夏場でも普通にブローバイに乗ってオイルは飛んでいる事がよく解ります。
●全面メッシュの円筒袋
安いだけあり、メッシュの裁断面処理をしておらず、糸くずがドンドンほどけてきます。一度洗って手でつまみ、大きな糸くずを取り除きます。ナイロンなので100円ライターでメッシュの裁断面をあぶって確実にほつれ止めをしました。
⑤サムコス メッシュバッグ 丸底 ナイロン製
・サムコス メッシュバッグ 丸底 折り畳み式 ナイロン収納ポーチ アウトドア旅行 化粧品など小物収納(5枚セット ブラック)
・熱帯雨林675円
・メッシュ袋と茶こしの裏返したもののつなぎ方は、ギターの弦をやめてゼムクリップで吊り下げるようにしました。
●メッシュ袋の中にデミスターのフィルターを仕込む
フィルターははじめから円筒に巻かれておりますが、太すぎるのでほどいて細くします。程よい太さにして付属の結束バンドで軽く締めておきます。
単純にメッシュの袋に入れておしまい。今回は設置テストですので油吸い取り用のショップタオルは巻かずにメッシュ袋に入れました
・今回フィルター金網をキッチンハサミで切って、適当な太さを試行錯誤しました。切ったときに極細ステンレスワイヤーの切れ端が大量に発生しますので、取り残しがあると茶こしで止めれるとは思いますが、インマニに吸い込まれる危険性がありますので確実に取り除いておきます。
●試走
翌日、栃木の林道に持ち込みました。丸一日350キロほど走って、油煙がとれているのかはまだ解りませんが、吸気圧損について気になる反応がありました。
・アイドリング時のISV開度%とHOT-EGR開度%は足して11%台。
設置前は3.1%+8.2%=11.3%
設置後は3.5%+7.5%=11.0%
エアーの圧損が増えたので、ECUがISV開度を3.1から0.4%増やし3.5とし、その分HOT-EGRを絞るようになっているのか?理論は不明ですがこのような変化がありました。一過性の物なのか?もっと増えて来るのか?しばらく観察です。
・3000rpmを超えると圧損を感じる。林道でレッドゾーンまで回してみましたが、3000rpmから吸気が追い付かず、4000rpmまで回るのに時間がかかります。
油温が120℃で熱ダレとなっていたこともありますがピュンピュン号が息苦しそうなのでフィルター密度の調整が必要です。
※オイルを100℃時動粘度17(W-50台)にブレンドしたのも影響しています。スカDのトルクとパワーではこの粘度では吹け上がりません。街中の話ではなくヒルクライムの話です。オイル動粘度と吸気圧損の両方でしょうね。
●今後の対策まとめ
・フィルターを結束バンドで強く縛りすぎて隙間空間がつぶれているのかもしれません。
・圧損対策でフィルターのL寸をW21㎝→W12.7㎝と半減させ高回転の具合を確認する。
・メッシュ袋がφ13㎝×20㎝でだぶつくので、手縫いでφ7~8㎝×L14㎝くらいに寸を詰める。
・捕集体(フィルター金網、メッシュ袋、茶こしの金網)に絡みついたオイルミストがその後どうなっていくのか?長距離走って観察をする。
① 全く捕れていない
② 理論通りエアーで吹き飛ばされてインマニに廻る
③ 捕集体で黒マヨのごとくかたまりやがて詰まる
④ 捕集体で凝集し飽和したものがエンジン停止時に液滴下しインタークーラーへ降りて行く
オイルキャッチでは歯が立たない夏場のオイルミスト捕集に効果があればうれしい。