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2023年06月13日 イイね!

黒マヨはなぜ発生するのか?スカDエンジンの闇

題が三文YouTuberのつりのようですみませんが真面目な学問に基づく仮説です。昨日と同じく結論や対策には結びつきませんので、それを前提にご覧ください。

●昨日は、黒マヨの化学的な秘密に迫りました。
しかしながら黒マヨの量の多い・少ないにバラつきがあり、オイルが違うとか、暖気やチョイ乗りなど走行条件が異なるだけでは、すべてが説明できません。

・例えば改良型SHエンジンではカルシウムスルホネートたっぷりのエンジンオイルでチョイ乗りを繰り返しても、黒マヨはごく少量しか発生いたしません。(たぶん)

今回はこの謎に迫ってみたいと思います。

●ズバリ排気カム山の摩耗が黒マヨを呼ぶ (埼玉55説)
旧型SHエンジンに多く見られる排気カム山の摩耗により、排気バルブが片肺になっている事はご存知の方も多いと思います。吸気バルブスプリングのリコール時に排気カムシャフトを交換したディーラーもあるかとは思うが定かではありません。

・暖気運転中は、排気カム山の仕掛けが特殊で、吸気時に排気バルブをチョイリフトし、熱々の排気ガスをシリンダー内に内部EGRとして戻します。この仕組みをIDEVAと呼びますがすごい技術ですね。

・ところが、排気カム山の異常摩耗によりIDEVAが不作動となり、燃焼室温度がいつまで経っても上がらなくなります。ピストンリングは構造上「C」字型で勘合部分が冷間時は開いております。暖気されると金属の熱膨張で勘合部分が閉じ「O」字型となります。

・埼玉55の直感では油温が50℃くらいでアクセルの付きがグッとくるのでそのあたりでピストンリングの勘合が閉じているのではないかと想像しております。

★冬場の暖気運転時に、排気カム山の摩耗した個体はIDEVAが作動せず、長々とピストンリングの勘合部分が開いていることによって、大量のブローバイガスが発生します。ブローバイガス中の水分がエンジンオイルに取り込まれ、黒マヨの原因物質へと成長して行きます。

●IDEVAの作動と燃焼室温度の関係

・不作動時は左側、作動時は右側です。不作動時のトップリング位置のシリンダー壁面周りの空気の温度は332.9K(59.75℃)、方や作動時の温度は628.6K(332.9℃)と大きな差が生じております。空気の温度で、壁面の温度ではありませんのでご注意を。

●マツダ技報 No.30(2012)SKYACTIV-D エンジンの紹介 (原文ママ)
>排気カムには吸気行程で排気バルブを微小リフトさせ,排気ガスを再度シリンダ内に導入できる切替式排気二度開きシステム(Intake stroke EGR using Double Exhaust Valve Actuation system,以下IDEVA)を新規に採用した。

>6.1 未燃成分低減技術
低圧縮比化および多量EGRの導入は,エンジンから排出されるNOxを低減させる一方で未燃成分であるHC/COは増加する。更に燃費を改善すると排気ガス温度が低下するため,触媒が活性するまでの期間が長期化する。これら問題を解決するため,後処理システムを前モデルのアンダーフット位置からクローズドカップルド位置へ移動させるとともに,エンジンスタート時にD-AWS(Diesel Accelerated Warm-up System)を採用して,触媒の早期活性を可能にする技術を開発した。D-AWS時は,排気ガス温度を上昇させるために吸気を絞り,最大で8段のマルチ噴射を行っている。D-AWS中のNOxは★IDEVAで内部EGRを利用して抑制している。D-AWS採用でテールパイプHC/COが20~40%低減でき,触媒の貴金属量を前モデルより低減することができた。

●結言
これを考えますと、DPFを交換しようが、インジェクターを交換しようが、DPFへのオイル由来成分の大量飛散により早晩DPFが閉塞する事となります。排気カムシャフトを交換するのはあまりにもコスト面の課題が大きく、オイルキャッチタンクに頼る事が肝要かと考えます。

・こぉさんが先日DPF交換してまだまだ日が浅いうちにD-2をやったのはいいタイミングだったのではないかと思われます。春先のオイルや黄水の捕集量が減ってきたタイミングがベストでしょう。

・黒マヨの多い個体は、冬場でもオイルキャチタンクは外さない運用ができるように、ホースの取り回しやこまめな水抜きを心掛ける必要があります。

・AC100Vが引けたら、消防車に採用されている電気式のオイルパンヒーターとかで朝起きたらスイッチを入れて(タイマーとかいいかも)、エンジンオイルを温めておくと暖気運転を意識しなくとも早々にピストンリングが閉塞できるのかもです。ネットで売っていますね。

会社ではどうすんだ?

やはり結論に至りませんでした。

追記、AWS中は吸気シャッターバルブを絞ります。排気カムが正常でIDEVAが機能していても吸気シャッターバルブが煤まみれだとガバッと開きますので強い負圧を発生仕切れず、排気の取り込みがスムーズにおこなえず、暖気に時間が掛かる原因となるのかもです😋
Posted at 2023/06/13 12:27:59 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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