以前なら考え難い気象状況ですよ
北海道で最高気温40℃予想
本州どころかむしろ沖縄の方が涼しい?
そんなわけねーだろとツッコミを入れたくても
これが現実なんですよ
まず北海道で40℃超って↓な2025.07.22からの最高気温予想から始まりますた
北見・網走:道東オホーツクエリア
札幌・旭川:道央・道北エリア
軒並み35℃以上の猛暑日
北見は前人未到の40℃予想

さらに7月24日には帯広が40℃予想
内陸性気候つーか盆地なのに十勝平野な帯広が夏暑いのは兎に角として
現実には↓なりますた

最初に言っておきますが40℃こそ届かなかったけど↑は北海道の地名&気温ですよ
ええ…実を言いますと4年前に亡くなった妹が嫁いだのが北見だったのですが
北見の夏が暑すぎる
同じKITAMIならば
世田谷の喜多見なら
納得できるんだけど…
↑のグチを何度聴いたことか?(笑)
確かに40℃超は幻に終わりましたが東京よりもはるかに高温となるつーか
北見や網走が猛暑日になるにはあるメカニズムが存在しているのです

2019年5月に佐呂間で39.5℃を記録した際のフェーン現象についての解説画像です
↑のように日本海側から吹いてきた風が旭川エリアに到達する間に山越えをして
フェーン現象第1弾 さらに北見から始まるオホーツクエリアの前に石北峠越えで
もう1回フェーン現象で益々熱風になるんですよねえ
尤もこれは夏でも30℃超が殆どない釧路から入ってくる南風も
オホーツクエリアに入る際に山越えをするので
陸伝いに来る夏風はフェーン現象になりやすい
これがオホーツク夏暑いの掟なのね!
※これでいいですかね? オホーツクエリア在住の某みん友サン(笑)
北にあるから北海道は涼しい
↑な固定観念を持っていると
逆に大やけどしかねないお話
実は当社も身をもって体験しています
2022年に知床峠を訪れた時の話です

この時標高0mの斜里町ウトロでは30℃弱の気温ですた
しかし知床横断道路を快走した結果
標高738mの知床峠最高地点に到着しますた 目一杯ないいお天気なんですが…
当社初号機の外気温度計を見てビクーリw
21℃って下界より10℃近く低い
フェーン現象の影響がなければ夏場のこの辺りってこれが普通なのかと?
ところが北海道のオホーツク海沿岸から東北地方太平洋側にかけては
これとは別にとんでもない春から夏場に起こる気象現象が存在します
それが"やませ"と呼ばれる現象です

このやま…チョ!(笑)
こっちの山瀬じゃねーんだよw
※こんなところでお約束的ボケをかましてどうするんだよww

★やませ★
5月から9月にかけて北海道および東北地方に吹く冷たく湿った東または北東の風
オホーツク海高気圧から吹き出すこの風は寒流である千島気流(親潮)の上を
吹き渡ってくるため冷たく吹く日数が多くなると水稲を中心に
農産物の生育や経済活動に大きな影響を与えることでも知られる
やませが吹くと最高気温が5℃ - 10℃落ちで20℃やっとなことも当然
↑な状況になってしまうわけでやませが吹き荒れた1993年には↓な現象が発生

歴史的凶作による米騒動
兎にも角にもどこへ行ってもコメが売ってない(驚)
緊急的措置として海外からコメを輸入して乗り切ったわけで
カリフォルニア米はともかくタイ米はいろいろと言われたのも今は昔
翌1994年は猛暑で早生米が豊作となり一気にコメ不足が解消しますた
そしてやませの仕業も身をもって体験しているのが代表取乱役です

2018.08.17 大雪山黒岳が史上初の8月なのに冠雪
この時は夏だけ営業する斜里町の民宿に宿泊していたのですよ
ただ前夜からイマイチな天気で夜中が寒くて毛布増量していたわけで
翌朝大雨の中食堂に行くとストーブ全開でしたよ
そこで黒岳で冠雪というニュースを知ることになりますた
この時は大型バイクCB1300SBでのツーリング
予定では知床横断道路で知床峠に向かう予定でしたが宿主から
冬用装備ないなら行くな
下手したら死んでしまうぞ!
この時の下界での気温が10℃程度で知床峠の頂点行ったら5℃以下は確定
それに雨に濡れた状態で凍死する可能性が高いというのですよ
なにしろ夏用のメッシュジャケットにせいぜいトレーナー+長袖Tシャツ
それよりも冬用グローブに至っては持っていませんでしたからね
だって8月の最中だぜ!(笑)
仮に持ってても峠は霧の中で天に続く道さえも↓な状態でしたからw

これじゃ"天"には行けねーな
間違えたら天国行きだから(笑)
なので…この時は素直に諦めて天気が回復しつつある十勝に逃亡しましたが
猛暑が続く今こそやませが発生すればいいんじゃね?
素人考えではそう誘導されそうなんですがこれもそう簡単には解決しません

やませを起こすオホーツク海高気圧発生のメカニズムを簡単にするとコレ

さらにオホーツク海高気圧の南側に太平洋高気圧という条件が必要なのですが
2023年に三重大学大学院生の研究によって↓な研究論文が発表されますた
北海道東北地方に冷夏が起きなくなっている
これはどういうことか?と簡単に言いますと…

太平洋高気圧と"やませ"を発生させるオホーツク海高気圧の間に
南北傾斜高気圧と呼ばれる新しい高気圧が発生してやませをブロックしてしまう
さらにはオホーツク海高気圧が近年発生し難くなっているのに対して…
南北傾斜高気圧の発生が増加している
これだからオホーツクが暑い
納得できちゃう理由なのです
なので近いうちに…
北海道でリアル40℃超はおこるぞ!
国立自動車総研は予言しちゃいますがここで終わらせませんよ
タイトルの件に言及します

沖縄へ避暑に行こうぜ!
意外にも沖縄って35℃以上の猛暑日が非常に少ないつーかその証拠に
帯広に40℃予想が付いた7月24日の那覇最高気温はというと…

29℃って…(笑)
東名阪+仙台・廣嶋・博多が猛暑日予想の中にあって雨でも夏日にならない那覇
完全に緯度による温度序列を破壊させてます
尤もこれは満更間違ってないというデータがキチンと↓にあるんです

2024年時点の記録ですが最高気温40℃以上を記録したのは18都県38ポイント
その北限は山形県なのですが南限は高知県という九州さえもマークしていない
40℃の予想はあっても最高は39.9℃というギリで終ってます
それじゃあ沖縄の最高気温レコードとなると↓なんですよ

チョット古いデータで申し訳ないけど暑くても猛暑日で35℃+α程度なんですよ

↑は2024年までの記録ですが最近更新されたのが兵庫県柏原市の41.2℃

去年まで40℃以上を一度もマークしていないダークホース兵庫県が
一気に躍り出たわけでしてこれはこれで驚きでしたが
ここには北海道や沖縄の地名はまだ出てきてはいません
四方を海で囲まれてフェーン現象も存在しない沖縄よりも
諸条件の揃っている北海道だから40℃超アリだと言っているわけで
逆説として沖縄に関しては↓言い切る代表取乱役なんですよ
OKINAWAビ-チで海水浴
これが最高な避暑なんじゃね?
最高気温40℃はあたりまえのこれからは↑がトレンドかもしれません
けれども国立自動車総研は絶対的にはオススメしません
なぜなら…

避暑シーズンの沖縄は台風上等
一歩間違えると帰れなくなるぞw
住みつくにしても旅するにしても暑さもしくは台風のリスクはありますなあ
これを当総研の見解とさせていただきます