ハザード【英:hazard】
危険要因・危険物・障害物・潜在的危険性などを意味する
英語には
偶然という意味あいもあるが
日本語ではもっぱら危険という意味あいで使われる
自動車に装備されるハザードランプは
正式には
非常点滅表示灯と呼称し
道路交通法で義務付けられた場合以外にも使用される
というわけで今回は…
ハザードスイッチでも
ハザードマップでもなく
ハザードSW位置について当社的考察です
乗用車などでは製造会社や車種での違いはありますが
通常はインパネ中央にハザードSWがありますよね

↑画像はMAZDA3 FASTBACKのインパネですが
中央に鎮座するエアコンパネルの真中にハザードSWがあります
で…↑について当社はひとこと毒を吐かせていただきますよ
真ん中にしかないって不合理じゃね?
よりハッキリいえばここ以外にあったほうがいい場合もあるということですよ
設計上というかドライバーがエマジェーンシーな状況に陥った際に
助手席からも操作出来るように現在の車両の殆どはハザードSWを
インパネ中央付近に位置することが求められていることから
ドライバー本人が操作する場合正しい運転姿勢のまま前方を注視していると
操作するのがブラインドタッチで手探りになってしまうことが課題になります
殆どのドライバーは順番として前方からSWに視線を移し
シートから体を起こして正しい運転姿勢を崩し操作することになりますが
この際に視線が前方からSWに移りハザードランプが点灯するまでの
タイムラグが必ず発生することになります
個人差はありますがタイムラグが仮に0.2秒とすると…
一般道で40㎞/hだと28.8m 高速道路80㎞/hでは57.6m
↑だけの空走距離が発生してしまうのですよ
これで事故が増加しているという確かなデータはありませんが
改めて考えるとゾッとする話です
また一方でサンキューの意思表示や先方の渋滞告知などで一方で
クルマのコミュニケーションツールのひとつとしても使われる
ハザード点灯が無くなることはあるのでしょうか?
答えはNO
ここまでドライバーに浸透しているコミュニケーションツールとしての使用法は
増える要素はあってもなくなることはない
当社は言い切りますよ
じゃあ操作性を向上させる手段はあるのか?
それはありますよ
ただメーカーが原則オーナー車には設定しないだけの
ハッキリ言ってプロ仕様です

↑はクラウンセダン タクシー仕様のウィンカーレバーですが
レバー先端にプッシュ方式のハザードSWを装備しています
同様にコンフォートや日産が製造していたY31セドリックセダンTAXI仕様も
ウィンカー内臓ハザードSWを採用してます
利用客の乗降が半端なくどこでもというTAXIでは不可欠なプロ仕様かと?
当社も以前R34スカイラインに乗っていた頃にこれを移植できないかと
模索したのですがウィンカーレバーそのものに互換性がなく断念しますた(笑)
ちなみに余談ですが主に官公庁へ納入されていたクラウンセダンの
オーナー向け仕様でのハザードSWはエアコンインパネに設置されてました
一方で最近よく見かけるズングリムックリカタツムリなJPN TAXIでは↓です

これはどうも新型車両に対する保安基準が変わったらしくて
ステアリングに移設されちゃったようですが
それでもドライバーが瞬時に操作できる点では同じと考えていいかと?
ドライバーの操作性という観点では↓の大型車両も考えられてますなあ

ネットでの拾い物ですがわかりやすいので借用(笑)
↑は日野自動車製トラックに装備されているステアリングコラム左側の
マルチユースレバーでしてワイパー系と排気ブレーキのSWとも兼ねたタイプ
レバーを手前側に引き上げるとハザードランプが作動するわけで
これも↑のタクシー仕様と同様のコンセプトと考えていいと思います
そもそも現代の乗用車では↑でも書きましたが
ドライバーがエマジェーンシーな状況に
陥った際には助手席からの操作を可能
↑が優先されてトレードオフとして運転する人間の操作性
これが犠牲にされてしまっているのが現状じゃないか?
そういうことなんですよ
ここでチョット問題発言になるかもしれませんが…
今程ハザードの付加的利用方法がなかった
1980年代のクルマに比べるとSW位置は退化
そんな感じもするのですが証拠になるような画像が↓

↑はAE82カローラFX(後期型)のハザードSWは
ステアリングコラム上にあるんです
操作性の観点からは今のインパネ中央寄りに比較すれば
ドライバーに対してはフレンドリーと言えるでしょうね
尤も乗用車などにハザード機能が装備されるようになったのは
高速道路が普及し始めた1970年代以降でありまして
当初はハンドルポスト下側とか引き上げるタイプでもめっちゃ小型とか
常時操作を考えてない位置への設置など今では装備義務のない駐車灯と
セットだったりもしたわけですけどね
要はインパネ中央設置だけでは片手落ち
ドライバーが瞬時操作可能な方式を併用する
つまりハザードSW増設
↑が理想だということなんですよね
で…そんなことは可能なのか?
ええ可能です
早い話が電気的にパラレル接続すればいいだけの話ですから
実際にサードパーティー製で↓のもリリースされてます

一応増設用は保安基準的には問題ないそうなので
これを使わない手はないなあと思った次第ですけど…
ちなみにバイクのハザードは↓な感じです

↑はHONDA製バイクのハザードSWです
メーカーによって違いはありますけど今では概ね250㏄クラス以上のモデルには
左右どちらかのハンドルグリップSW群に装備されていますからねえ
まあバイクの場合は手を離すといろいろ問題もありますから
このグリップ周辺にないとマズイことになりますけど
なので…
クルマのハザードSW
インパネセンターだけでなく
運転手が姿勢を崩さない状態で
ブラインドタッチ可能な位置に
最初から併設すべきでは?
↑が当社の考察結果なのですけど如何ですかね?