
9月10日は中秋の名月でした
そこで一句
故郷の
時空(そら)を彩る
何の月?
センスねえなあ(笑)
今回の北海道逃亡の帰りに本州は仙台上陸で戻ってきたこともありまして
当社がこれはイイとついでに買ってきたのが↓の月でありますた
萩の月
1979年9月から宮城県仙台市青葉区に本社を置く菓匠三全が販売している
カスタードクリームをカステラ生地で包んだ饅頭型の菓子である
商品名は
萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月に由来するが
正式名称は『仙台銘菓 萩の月』である
牛タン・ずんだとともに仙台を代表する三大まいう~な一品
食におけるパブロフの犬的な仙台土産でもあり
業界紙がアンケートを基に選んだ
20世紀を代表する土産品では
白い恋人(北海道)・辛子明太子(福岡県に次いで全国3位にランクイン
2022年現在では宮城県柴田郡大河原町の同社工場で1日あたり10万個を製造
宮城県内のみならず県外の店舗でも販売される
最早仙台の代名詞と言っても過言ではない↑の菓子ですが
大ヒット商品になったのには↓な理由がある
東亜国内航空(TDA)(→日本エアシステム (JAS)→現・日本航空 (JAL) が
提供する機内菓子に採用されたこと
松任谷由実がラジオ番組内で絶賛した
お中元・お歳暮の贈答品として宮城県民が用いたこと
人が集散する仙台駅・仙台空港・百貨店に菓匠三全が店子店舗を展開
さらに主要幹線道路やインターチェンジ近くにロードサイド店を開店させた
以上の4点から全国規模に知名度を上げたことによるが
カスタードクリームをカステラ生地で
包む時点で日本人が好むテイスト
これが↓的とんでも話になるのですよ
実は道内最後に立ち寄った小樽で買ったコヤツが正にそれでした(笑)
小樽の女(ひと)
北海道小樽市に本社を置く菓匠 小樽新倉屋が製造販売するお菓子である
女と書いてひとと読ませるネーミングセンスが東京ロマンチカ(笑)
とはいえ化粧箱からド~ンというあたり萩の月クリソツ
気になったので裏の表示を見てみると…
品名:小樽の女(カスタード)
カスタード?あっ!これやっちまったかな?
というより↑の存在を完全に忘れて萩の月買っちまったんだよなあ(笑)
そこでパッケージから取り出してみると…
完全にやっちまった確定(笑)
ついでに萩の月と並べてみると…
クリソツwww
色ツヤ形状が見事なまでの完コピ
唯一の相違は萩の月が鮮度維持つーか保存料を使わないという理由から
酸素が入らないよう密閉したフィルムで個別二重包装とした上に
三菱瓦斯化学と共同開発し原料に含まれる鉄臭が食品に移らないよう
活性炭を加えた脱酸素剤エージレスが添付されている点である
で…
食べてみるとですねえ
これが微妙に違うんだなあ
カステラ生地の食感での区別は結構難しいくらいに似ているのだけど
カスタードクリームの配合つーか味付に相違点があるのかな?
小樽の女の方がチョットばかり固形感強めでもあることで
完コピつーか完パクじゃないオリジナリティと主張しているわけで…
ただですね
これに類似商品は結構食っているんですよね
かすたどん
鹿児島県鹿児島市に本社を置く薩摩蒸氣屋が製造販売する
鹿児島県産の卵をたっぷり使ったカスタードクリームをふんわりスポンジで包む
↑がウリだけど個人的にはチョットばかり粉っぽいかなあ?
ちなみにどんは丼の意味ではなく西郷どんのどんから来ているそうな
札幌タイムズスクエア
北海道札幌市中央区に本社を置く㈱三八が菓か舎ブランド店舗で販売
通常のカスタードクリームのほかカスタードで北海道産小豆餡を包んだアズキ
練乳クリームのれん乳 そこにいちごクリームを包んだれん乳いちご
さらには北海道産かぼちゃクリームを使ったかぼちゃ
そこに小豆を融合させたかぼちゃアズキとバリエーション豊富なのが特徴
御用邸の月
栃木県那須郡那須町に本社を置くいずみやが製造販売する
当初は
那須の月の商標で販売していたが2011年にリニューアルを行い
那須=御用邸という理由から現商標になってから爆発的に売れたほか
各種コンクールで上位入賞となったといういわば出世魚な一品
本家萩の月からは生クリームも使うことによって差別化させた知能犯ともいえる
完コピついでのパフォーマンスアップは御用邸というより御用モノである(笑)
↑はホンの一例だけど記憶に強く残った一品だけど正直なところ
これらはすべて後発品
しかしパクリといってはいけません
むしろ正しくは
萩の月インスパイア系
もしくは
ジェネリックお菓子
↑いうべきではないかと?
そしてここまでもジェネリックさせてしまったのは↓の会社の責任でもあるかと?
株式会社マスダック
埼玉県所沢市小手指南に本社を置く製菓機械メーカー
萩の月製造ラインを製造納入したのはこの会社である
ではなぜインスパイア&ジェネリック商品が大量発生したのか?
当初菓匠三全とは納入から数年間はこのマシーン門外不出という契約が
締結されていたということなのですよ
その間に萩の月は全国規模でベストセラーになるまで成長
契約終了後に全国の菓子メーカーがノウハウを得たいわけで
同様の菓子が作れないかとインスパイア
そして実際に作るマシーンはで辿り着いたのがマスダック
そこへ一斉に飛び付いちゃったわけで雨後の筍のごとく
カステラ生地で包んだカスタードクリームが
ジェネリック無限増殖しちゃった
それだけのことなんですが…
ただ…マスダック自身もフォロワーのひとりでもあるんですよ
東京ばな奈
羽田空港・東京駅・品川駅などで売られている東京土産の定番で年商40億円
1991年に発売された本商品はカスタードクリームにバナナを裏ごしにした
バナナピューレを使用するなど味付を工夫している
実は↑も製造には萩の月製造マシーンを応用しているわけです
そして驚くことに販売こそ東京都中央区銀座に本社を置く
グレープストーンが担当しているわけですが製造は何とマスダックの連結子会社
マスダック東京ばな奈ファクトリーによるOEM生産
カスタードのマッチポンプ
実は埼玉ばな奈(笑)
しかしセルフジェネリックまでしていたとは驚いた
しかしですよ
日本人のカステラ&カスタードクリーム好きは否定しませんが
ひとつの大ヒット商品がバカウケしたからと言って
俺も!俺も!で類似ジェネリックを増産するのは如何なモノかと?
調べてみると
同様なお菓子が全国で400種類近くある上に
本家に肖り
●◆の月を商標にする商品
これだけでも50以上あるのですよ
もうちょっとオリジナリティ持てよ
思わず言いたくなりますが改良を重ねてよりいいモノを作り出す
これが得意な民族ですからこその苦言でもあったりするので…
月に代ってお仕置きよ!
はい↑がタイトルの理由ですわ
尤も類似菓子2種類買って北海道からの帰還後は強制カスタード三昧になり
改めてこんなネタ書いてる当社が一番お仕置きされる状況なんですけどね(笑)