ある意味これはロックなクルマ&漢ということでのタイトル化(笑)
ええ…直訳は
空線→スカイライン
日本→ジャパン
はい5代目スカイラインで通称ジャパン
型式的にはC210もしくはC211と呼ばれるヤツですよ
この代のスカイラインは刑事ドラマで大活躍したことでも知られていますなあ
☆西部警察 マシンX☆
※劇用車でオリジナリティ尊重の観点からフェィクナンバーは無加工です
☆特捜最前線 特命車☆
※劇用車でオリジナリティ尊重の観点からフェィクナンバーは無加工です
フィクションの世界かつ70年代末期のクルマですが
近年でもCS系でリピート放送が行われているため見覚えがある方も多いと思います
で…
このクルマをネタにするキッカケは先日のことですた
信号待ちで止まったら↓が前にいて慌ててシャッターを押したわけです
※場所&地域特定を避けるために画像一部にマスキング等の加工を施してます
そして当社は思わず叫んでしまったわけです
ジャパンかよっ!
しかもこのジャパンは丸目4灯の前期2ドアHTでグレードはGT-EXなのですが
いい意味で当時のヤンチャ仕様なテイストを盛り込んだモディファイが
ロックだという感じでして…(笑)
画像からわかることは…
◆社外品と思われるトランクスポイラー装着
◆純正形状をしたステンレスマフラー 排気音からストレート構造か?
◆マフラーと相対位置に吊革用丸吊手
◆NAPSエンブレム除去
◆無煙ガソリンステッカーを新たに再貼付
◆リヤトレイにパイオニア製スピーカーTS-X10
ナンバーの分類番号が33●と希望ナンバー枠を取得していたことから
L型エンジン搭載車にありがちなL28換装による公認取得かと?
咄嗟のことなので画像はこれのみですが
他にもオーバーフエンダー装着(これも公認の上での3ナンバー化か?)
ホイールはSSRスピードスターMK-1たぶん15or16インチサイズ
タイヤは引っ張り気味だったので8J以上のワイドリムかな?
サスは3㎝程ローダウン化ならびにチンスポ装着
前ナンバープレート裏側にオイルクーラー装着
GTバッチはEX用金→ES用赤に交換
見事なまでに80年代を再現する手の入れようはエクセレント
しかもこの個体は純正のサンルーフ装着車
ここから雨漏りでダメになるケースも多いのに
製造から40年以上を経ても現役というのにも驚きました
総生産数約73万台のC110系(ケンメリ)に次いで
史上2番目の約59万台が売れたC210系でありましたが
同時にC110中期から始まる悪夢な排ガス規制に苦しめられたのも事実
おかげで↓なCM戦争というか場外乱闘も勃発(笑)
☆1979年 A40系後期セリカCM☆
名ばかりのGT達は道を開ける
いや~挑発的コピーというか…
明らかに三河は喧嘩を売ってますねえ(笑)
尤も当時レビン&トレノを除くDOHC搭載車には
グレードとしてGTを付けて売っていたことからして
名ばかりのGTとも言えるのは三河の方じゃねーのとも見れますが
その三河も排ガス規制で苦しめられていたのもまた事実でして
18R-Gもピーク時から10%以上のパワーダウン
2T-Gも1975年9月に規制対応できずに一旦生産終了
1976年12月にEFI+三元触媒でようやく51年規制をクリアという
牙を抜かれた状態だったりもする中でパブリシティ&販売戦略上
明らかにスカイライン陣営を仮想敵国にしたCMを制作しちゃったんです
ただね…
日産も日産でこの喧嘩を買っちゃった(笑)
☆1980年 スカイラインTURBO誕生CM☆
※問題のCMは5'58”から
スカイラインは決して道を開けなかった
今スカイラインを追う者は誰か?
コンプライアンスなんてクソ喰らえ(笑)
そんなの関係ねえな世界をキャッチコピーでフルブーストしちゃったんですよ
こちらも撮影はサーキットですけどクレーンまで導入
さらにジャンプカットでは下からのアングルってカメラ位置が凝ってるなあ
目には目を 歯には歯をなCMって今じゃ絶対に無理でしょうなあ
こんなところまでロックなんですよ
この後もコピー対決は続いていきまして
ツインカムを語らずに真のGTは語れない
と三河が挑発すれば日産は史上最強のスカイラインのコピーを引っ提げたDR30で
4バルブなくしてDOHCは語れない
とデッドヒートな返し刀を浴びせるのですが
最早コピーライターの腕比べ状態は完全に後出しジャンケンな日産優勢になるのは
目に見えているということは当社的分析結果
この後日産はZ31のキャッチコピーで
比べることの無意味さを教えてあげよう
↑でオチを付けちゃうというのもイトオカシ
あ~~んど閑話休題
で…
知る人ぞ知るトリビアなのですが
このジャパン=C210系こそスカイラインの父こと開発主管の櫻井眞一郎氏が
日本の風土が生んだ名車にと最も開発に力を入れたのではないか?という話
C110で鈍重になり過ぎた反省からエッジを鋭く強調したボディライン
自ら何度も乗り込んでダメ出しを出し続けて煮詰めたサスセッティング
さらには今ではブラック企業と言われかねないけど
俺は俺の責務を全うするという煉獄サン的イズム故に連続激務
その結果開発途上で過労によりぶっ倒れて入院してしまったというロックバカ
※後にR31の開発中に胃の病で倒れて主管を一番弟子の伊藤修令氏にバトンタッチしてしまいますがね
こんな心を燃やすような熱い思いもあったからこそ
60万台近く売れたベストセラーになったのでしょう
またジャパンでよく勘違いされる話ですが…
丸目4灯(前期)→C210
角目2灯(後期)→C211
打消したようにコレ違いますから
前期途中の1978年に排ガス規制適合が51年規制→53年規制へ変更
この際に型式変更を伴ったことから正しくは
51年規制適合車→C210
53年規制適合車→C211
となり丸目4灯にはC210とC211が混在することになります
まあ4気筒搭載のTIは1979年の後期モデルでも丸目4灯のままでしたけど
以上でC210系スカイラインについてザッと振り返ったわけですが
これで終と思うなよ(笑)
むしろここからが本題つーか↓なしじゃ当社的レビュー外伝にはなりません
C210系にはワゴンが設定されていた

これをご存知の方がどれくらいいるのでしょうか?
厳密に言えばプリンス自工時代に開発された2代目のS50系以降
3代目C10と4代目C110には4ナンバー登録のバンと車体を共用する
5ナンバー登録となるステーションワゴンが設定されており
これはC210系でも踏襲されていたという話です
なんでこんな話を知っているかと言うと
まだ中坊だった当社が当時住んでいた実家のご近所サンに
部分的茶髪で一見チャラいけど話をすると誠実なお兄さんがこれに乗っていたから
いつもキレイにしてたけど何故かラゲッジに砂がいつも少しだけ残っていたのが
唯一の気がかりではあったのですけど…
それから何年か時が経った時のこと
お兄さんのスカイラインワゴンは↓になっていました
R31スカイラインワゴン
総生産数台数は約15,000台程と言うレアなスカイライン
そのうち約13,000台はCA18iを搭載する4気筒モデル
直列6気筒のRB20ETを搭載するGTは総数2,000台という
ある意味800台限定のGTS-Rに匹敵するくらいのレア中のレアかと?
ハイお兄さんはこの1/2000のオーナーだったのですよ
あくまでも助手席体験でしたが当時のレベルでは
快速ステーションワゴンだったことは確か
お兄さん曰く燃費は最悪つーか大飯喰らいだけど走りはサイコーとのこと
いや~それなりに需要はありそうな感じもしたのですが売れませんでした
ところが1997年に日産は初代ステージアへ
BCNR33=R33型GT-Rのパワートレインをそのまま移植した
260RS AUTECH VERSIONというバケモノをリリース

これがそこそこ売れてしまったというのも驚きですが
R31ワゴンは先見の明がありすぎたというか時代に早過ぎたというところかと?
当社の読みは間違ってなかったという余談ですけどね(笑)
ちなみに6代目のR30ではワゴンは設定されずバンのみ
代わりにGTへ5ドアHBを投入したのですが
これには目もくれず7代目R31で復活した↑に乗り替えたお兄さんを当社は
スカイライン&ワゴン大好き人間だと認定したのは言うまでもありません(笑)
これは極めてロックなクルマ選びをしている証ではないでしょうか?
当社的にR31はGTS-Rの運転をしたことはあるのですが
ワゴンGTを間近で見れた&試乗できたのはお兄さんの1台だけ
でも…開発主管が櫻井眞一郎氏&一番弟子の伊藤修令氏=即ち
櫻井学校が携わったステーションワゴン
↑聴くと一目を置いてしまいませんかね?
さらに後日談となりますがワゴン兄さんはR31に乗り替えてから半年ほどして
クルマごと見かけなくなりました どこかへ引越をしたのでしょうか?
そしてまた暫くするとお兄さんの駐車スペースにはVW GOLFが佇むように…
明らかに彼の趣味嗜好から外れるクルマでここにはもういないを確信
ワゴン兄さんを追従するようにR32へモデルチェンジしたスカイラインでは
セダン&クーペだけのラインナップになりステーションワゴンは消滅
実質的後継は1996年デビューのWC34型ステージアという形になりました
今ではそのステージアも2代目が2007年に製造終了で廃盤
スカイラインの父と呼ばれた櫻井眞一郎氏も2011年に亡くなりました
鬼籍に入られて10年が経過してますし
↑のワゴン兄さんもとうに還暦を超えているのは確実で
当社的には時の流れの速さを嘆くだけという現実を突き付けられているわけです
そうそう…忘れてました
お兄さんのスカイラインワゴンはR31になってもラゲッジに砂がありました
それについて聴いてみると風体も含めてお約束というか予想通りの答え
俺 サーファーだから
サーフィンをやるのに商売道具つーか絶対不可欠なボードを
ルーフキャリアに装着してなんかありえない
真のサーファーならではの愛情というかポリシー故にステーションワゴン
それでいて走りもそれなりの拘りを持っていた彼らしい話ですが
どうしてスカイライン乗りはロックな奴が多いんでしょうか?
ワゴン兄さんは今でもサーフィンやってそうな気がします
根がホンモノのロックですから
なので…
次の外伝ネタはアレしかないというか決まったな(笑)
それにしてもいつも以上に今回
はもテンコ盛です
テンコ盛過ぎたかもしれません(笑)
村西とおるチックなお詫びですが長文読破ありがとうございました