↑のタイトルで何を書こうとしたかわかったら…
カナリの
マニアか変態 確定です(笑)
ケンとメリーが含まれているのでC110型スカイラインか?
そう予想した方も多いかと思いますが…
残念~~!
C110つまりケンメリは導入に過ぎないんですよ
確かにケンメリことC110型スカイラインはネタに事欠かないですよね
国内登録販売台数約67万台で輸出も含めた製造は約73万台
スカイライン史上最も売れたスカイラインであり
わずか197台の製造で終わったKPGC110=GT-Rや
そのGT-Rを廃止に追い込んだ厳しい排気ガス規制に翻弄され続けたとか
一方で4気筒モデルの1800スポーティGLがPMC・Sの手により
1973年の北海道周回ラリー(現・ラリー北海道)で総合優勝を飾ったり
Sの哲学 ←のコピーで
GT-Rと同じサス設定ならびにL20搭載モデルで初の4輪ディスク化
さらにはスカイライン史上初のリヤワイパーを搭載したGTX-E・Sの追加
どれで書いても1本ネタとして成立しちゃいます
で…
↑のGTX-E・Sが履く純正14インチアルミホイールですが神戸製鋼と共同開発した
日本初の純正アルミホイール だそうで…
そう
日本初!
実はC110型スカイラインにはもうひとつ隠れた日本初がございます
それが↓
♪ケンとメリー -愛と風のように-
作詞:山中光弘・高橋信之
作曲・編曲:高橋信之
1972年11月25日リリース BUZZ 1stシングル(キングレコード)
オリコンウィークリーチャート最高位19位
売上枚数33万枚(オリコン集計値)
今更説明も不要だとは思いますがC110型では一貫して使われたCMソングです
これが何と…
日本初クルマCMでのタイアップ前提で制作された商業音楽
いやいやこれ以前にもクルマCM用に独自制作されたナンバーはありますし
♪愛のスカイライン/スリーグレイセス・ボーカルショップ なんていうナンバーが
C10型所謂ひとつのハコスカでは多用されました
しかし↑らはすべて楽曲としてはオリジナルでCM以外での販売は前提になく
タイアップという形態ではありません
つまりCMに使うのでそのイメージに合わせて楽曲を制作して欲しい
そして同時にアーティストのオリジナル楽曲としても販売する
実際のところ70 - 80年代の化粧品CMタイアップは↑のオーダーで制作され
大ヒットになったのはみなさんの記憶にもあるはずなのですが…
まあ4年11ヶ月の間使われ続けたのでBUZZの代表曲にもなっちゃいましたが
日産サイドも結構このナンバーには力を入れていた証として↓のも
BUZZの2人はどこに?主役はKGC110=2ドアHTのGT-Xですけど
こちらは日産プリンス店で販売促進で配られたと非売品扱いのジャケット
サンプル盤と呼ばれるのと同類のプロモーション用です
レコード品番も通常盤がBS(L)-1618となっているのに対して
日産販促用はNCS-434と異なります
そして異なるといえば多くの方がご存知かと思いますが
レコードとCMでは一部歌詞が異なる件
♪ケンとメリー -愛と風のように-/BUZZ (レコード音源)
VIDEO
C110型スカイラインCM 全16本まとめ
VIDEO
そうです大サビの部分ですね
レコード→あ~いと~かぜ~のようにぃ~~
CM→あ~いの~スカ~イライン~~
↑はカナリ有名でカラオケで歌う時にあえてヤル輩もいますけど…(笑)
基本的にこの大サビ変更はレコードリリース後なんですよね
さらに音源違いや重箱の隅的なトリビアな歌詞違い
そして小田和正が起用されたVersionもあったりするのですが
みなさん探してみて下さいな
で…
これはあくまでも当社の推測ではありますが
このナンバーの当初のタイトルはサブタイトルの『愛と風のように』だった
ところがタイアップ要請から『ケンとメリー』をメインに持ってきた
そしてCMで使うことも前提に歌詞改変も織込済だったのではないかということです
ちなみにフォークデュオのBUZZですがメンバーは小出博志サンと東郷昌和サン
2人ともこの楽曲の作・編曲をしたプロデューサーの高橋信之氏と
その弟でB面(C/W)の♪悲しい歌はもううたわないを作詞した高橋幸宏兄弟と
親密な関係にあります
小出氏→信之氏を中心としたグループ『ステージフライト』に参加
東出氏→立教中学校同級生の幸宏氏と『ブッダズナルシィーシィー』を結成
つまりBUZZと高橋兄弟は切っても切れない仲なのですよ
尤もこのデビューナンバーがインパクトあり過ぎたせいもあるので
BUZZ=一発屋と思われがちですけど他にもいいナンバーがあるのですよ
♪はつかり5号(6th Single/1975.05.10リリース)
VIDEO
チンタラフォークでも湿っぽさを感じさせないのは2人の真骨頂
EGは高中正義&伊藤銀次 そしてDrは言わずもがな高橋幸宏
♪記念日(8th Single/1976.05.05リリース)
VIDEO
作詞は伊勢正三 如何にもな正やんワールドを2人が歌うとこんな感じ
アレンジは瀬尾一三サンなんだけどこうも変わるという好例
♪あなたを愛して(9th Single/1977.04.05リリース)
VIDEO
作詞・作曲:吉田拓郎 編曲:石川鷹彦
こういうアップテンポもイイ
ハモリやオッカケもできるデュオという意識前提が見え見えだけど好きだなあ
拓郎サン自身もセルフカバー しているけど完成度は絶対BUZZですよ
♪センチメンタル・ブルー(11th Single/1979.01.21リリース)
スンマセン これがYoutubeで見つからずニコ動なので↑のリンクから視聴を
作詞:ちあき哲也 作・編曲:筒美京平の仮面舞踏会コンビの力作
流行の音を
パクる …モトイ! インスパイアつーかエッセンスとして
入れ込むことには天才な筒美御大もAOR風味は好きなんでしょうな(笑)
そしてそれを自分たちのモノにしちゃうBUZZもまた圧巻です
↑はホンの一部ですけどBUZZもスカイラインと同様に
ケンとメリーだけじゃない
これを再認識してもらえると嬉しい限りです
さて…
BUZZとしては1979年から吉田拓郎/松任谷由実/松田聖子などの
バッキングも担当したのですが1982年に解散しソロ活動へ移行
2007年に再結成して現在でも活動してますけど
美しいデュオは50年経った今でも変わらないですよ
そうです…
もうお気付きかと思いますが
今回のタイトルはBUZZのシングルナンバーを繋ぎ合わせたモノです(笑)
☆余談☆
今回の執筆に際しリサーチをしていたら意外なモノを発見しますた
小出サンはソロ活動をしていた一時期に佐伯博志の名義を使っていました
その中で
♪愛を染めてリサ というシングルを1985年にリリースしてますが
これが何と↓なタイアップソング
◆日産ラングレーCM 夏なのに白い雪篇(30sec)◆
VIDEO
スカイライン→ラングレーというのも面白い流れですけど
ラングレーは次のN13型を最後にパルサーに吸収されて消滅しちゃうんですよ
あの事件 で
死刑になった犯人 がオーナーだったからイメージダウンを避けた
そんな都市伝説もありましたけどサスガにそれは違うかなあ?