
あの~…
今回のネタは結構シビアな一面も持ち合わせていること
さらには完全に裏の取れてない記事も
結構オープンになっているので当社の憶測も踏まえた内容
かつ確定確証を保証できるわけではない
あくまでも当社の妄想が先走りした結果であること
↑を前提にして執筆したことだけはご理解の上で
ふ~ん…そうなんだ的スタンスでお願いいたします
さてと…
数ヶ月前からクルマ界をざわつかせているニュースに
生産終了
↑を強調しているモノが多かったりします
それも長年愛されてベストセラーだったモデルが歴史を閉じる
そんなシチュエーションがセンセーショナルに見出しを飾る
それがかつてお世話になったモデルの末裔だったりすると…
そりゃあ感傷的になるわな
というわけで当社もそこにある本音と建前に迫ってみる
というより
国立自動車総研的考察
つまりは1ファンの妄想を綴ってみたわけです
まず最初は↓のモデルから…
◆日産マーチ 2022年8月生産終了◆
※画像は当社の趣味からコンプリート仕様のNISMOをセレクト
最早説明不要でしょう
1982年初代モデルK10型の製造開始から40年となる今年でTHE END
2代目K11型2000年モデルまでは村山工場
それ以降K12型までは追浜工場
現行のK13型はグルーバル化の波でタイ生産となったマーチですが
日本向け仕様製造・販売終了の理由は至って簡単
売れないから
そりゃあそうでしょ
コンパクトとしてはe-POWER搭載から燃費的にも有利なノートに販売主力は移行
下からはスペース的の勝てないトール軽と価格面で拮抗つーか突き上げがあるし
さらには軽規格EVのSAKURAがリリースされちゃ存在意義は?
もう↑だけで
車種整理という建前の説明できちゃうんですよ
ただね…欧州と南アフリカ向けとして↓な後継モデルがあるのですよ
2017年デビュー K14型MICRA
↑を日本でも出せばいいのに
そう思う人もいるかもしれませんがそうは問屋が卸さない
その際たる理由は
ボディサイズ
全幅は1,743㎜と日本国内では3ナンバーになってしまうこと
マーチのセールスポイントのひとつに5ナンバーサイズなことがあります
室内の広さではなく低排気量でベーシックカーであることが求められるわけで
スペースを求めるとノートと競合してしまうのは目に見えていますし
日本国内でマーチをセレクトするユーザーには刺さるどころか
逆に敬遠する要素のひとつになると考えた方が自然な流れです
次に
生産拠点の変更
K14型はフランス…つまりはルノーのラインでの製造になります
K13型は人件費的に有利なタイでの製造でしたからあのコストが成立したわけで
船積で日本までの輸送コストも含めて考えたら…
ノートのベーシックグレードより高いマーチ
↑なる可能性も否定できませんねえ(苦笑)
まあ日産もバカじゃありませんから
コンパクトならノートへ
価格面でならトール軽へ
ユーザー要求を分離させて生き残る道を選んだ
そう解釈すると結構納得できると思いますよ
また言い方を変えるならば…
時代の要求にマッチしなくなった

それこそ初代K10型の頃はボーイーズレーサーがブームだったし
若年層がチョット頑張れば新車を買えちゃう時代でもありました
↑なフルエアロのTURBOモデルも120万円で買えたわけです
ところが2020年代では若年層のクルマ離れやプライス上昇に対して
雇用問題さらには収入面ではるかに手が出しにくい世の中になったことも含めて
クルマ=新車が売れないという点でもマーチそのものの存在意義がなくなった
これが本音としてあるのだと考えます
しかしですよ…
この先に日産はコンパクトサイズのBEVを計画しているのです
その時にこのブランドを再登板させる可能性も否定できませんから
チョット様子見というか経過観察は必要なのかもしれません
やたらブランド整理が好きだった被告になっちゃったCEOも
過去の人になっちゃいましたからね(笑)
尤も軽EVにSAKURAとネーミングした時点で
MARCH=3月を示す季語的要素を匂わすという日産の深謀遠慮も見え隠れ
まあ意味深といえば意味深ですけどSAKURAに40年前のMARCHを重ねる
起死回生の切り札という願いは感じますね
そしてもうひとつ…
バイクになりますが↓は30年の歴史に幕です
◆HONDA CB400SF/SB 2022年10月生産終了◆

1992年にNC39型として発売 2007年に現行のNC42型へフルモデルチェンジ
400㏄クラス=普通自動二輪免許で乗れる唯一の4気筒エンジン搭載モデル
ネイキッドのSFはスーパーフォア(SUPER FOUR)
ハーフカウルを持つSBはスーパーボルドール(SUPER BOL D'OR)
それぞれの略称かつバリエーションである
エンジンの基本設計は1986年にリリースされたCBR400RRがベース
そこから改良を幾度も積み重ねてHIPER-VTECやPGM-FIの搭載などで熟成
400㏄クラスでも腕のあるヤツが乗れば大型と互角に走れる
その一方で教習車にも使われる扱いやすさを兼備した完熟の1台
この歴史的モデルが終了となるのだが…
ただ…こちらは↑のマーチとは少々事情が異なる点で注目
HONDAの公式発表による説明では
欧州の排気ガス規制ユーロ5に準拠した
令和2年排出ガス規制に適合させずに
継続生産車の期限である2022年10月で
生産終了とすることとした
なんですよ
CB400SF/SBの日本での年間販売台数は2,000 - 3,000台
400㏄クラスでは今でも充分にベストセラーモデルなのですが
そもそも400㏄クラスというのは免許制度の問題から
日本独自のガラパゴス規格
日本専売モデルで適合には排気系刷新やエンジン改良
さらに義務化される車載式故障診断装置(OBD2)搭載による電装系変更など
多岐にわたる開発と投資が必要になる上に輸出もないので
これ以上の販売増は見込めない点からもコスト回収が難しいと判断した
尤も当社的にはこれは建前じゃないかと邪推しているんです
それはですね…↓な経緯を知っていれば浮かび上がる妄想でもありますが
歴史は繰り返すというか
HONDAの400㏄クラス4気筒撤退は2回目
この話は今から45年から41年前つまり1977年 - 1981年にかけてのことです
HONDA DREAM CB400FOUR
1974.12.05発売のカフェレーサースタイルを採用した400㏄クラス4気筒モデル
当初は排気量408㏄のエンジンを搭載したが
1975年に実施された運転免許制度改正により自動二輪車運転免許は
排気量400㏄以下のみ運転可能な中型限定が設定された
このため408㏄モデルは限定のない自動二輪免許が必要と判断され
以降は多数を占めることとなる中型限定免許の所有者向けに排気量を398㏄とした
日本国内専売モデルを1976年3月に追加発売して対応したが
2種類のエンジン・フレーム・スペックとなった上にカラーバリエーションも追加
このため逆に高コストとなったことから低コストを前提に2気筒エンジン搭載の
HAWKシリーズへ1977年にモデルチェンジされ製造販売を終了した
これで当時400㏄クラスから新車の4気筒モデルは一旦絶滅
落すために存在するとまで言われた限定解除は試験場でのイッパツしか手がなく
中免小僧は4気筒モデルに飢えてたわけでして…
そこにスキマ産業よろしくポンとカワサキが↓を1979年に発売
KAWASAKI Z400FX
↑がバカウケしちゃって1980年にはヤマハがXJ400 スズキがGSX400Fで追従
さらにDREAM CB400FOURも中古車販売価格が新車価格を上回るプレミアム車化
逆にHAWKシリーズは販売実績が大幅に低下しユーザーや販売サイドからも
4気筒復活を求められたこともあり効率優先をアピールした2気筒エンジンでの
市場回復は難しいと判断して1981年に満を持してCBX400Fを発売
後出しじゃんけん的要素からも3社のモデルを凌ぐ性能をアピールして
販売面でトップに返り咲いた歴史があるのですよ
まあ ↑の時のHONDAは再始動に時間がかかり過ぎた
というより400㏄クラスでは2気筒の方が燃費的にも出力的にも有利という自説を
崩さなかった故にHONDAの決断が遅かったともいえますけど…
実は今回も↓な噂があります
現在カワサキが400㏄4気筒モデルを開発中
あれっ?43年前と同じだ(笑)
↑がホントなら『
カワサキはできるのにHONDAはナゼ?』となり
この30年でCB400SF/SBが育ててきたマーケットを根こそぎ奪われるかと?
ただHONDAも黙ってはいない 前回の轍は踏まないというよりも本音は
4気筒は商売になる
↑を本能的にわかっている伏しが見受けられるのですよ
実際↑のHAWKシリーズの低迷や2010年代にも400㏄クラスで2気筒・4気筒を
併売しても販売実績はCB400SF/SBに集中しちゃってたわけですから
まだ噂の段階ですが↑を証明するような↓なニュースも駆け巡っております
中国向け4気筒500㏄クラス
ブランニューエンジン搭載マシンを開発中
確かに500㏄モデルをボアダウンなどして400㏄に抑えるというのは
今に始まったことじゃないですし↑のZ400FXとCBX400Fには
それぞれ同一フレームを使うZ550FXとCBX550Fがありましたからねえ
こちらはマーチと違って噂がホントならば
戦略的生産終了という
発展が見えるので救われる本音と建前の使い分けで安心できるんですけど…
どっちにしろ正解がでるのは
あと1 - 2年先でしょうね(笑)