コレが中学校の現状らしい

今日のヤフーのニュースでこんな記事が↓↓↓

「公立中学校の理科教師の75％が実験、観察の教材を自費負担した経験があることが、科学技術振興機構と国立教育政策研究所の調査で分かった。6割強の教師が各学級で週1回以上、実験などを行う一方、多くは「設備、備品が不足している」と訴えている。
　調査は6－7月にアンケート方式で実施。全国から抽出した公立中のうち、337校の理科担当教師572人から回答があった。
　授業で実験、観察を行う回数は、53％が「週に1、2回程度」、10％が「ほぼ毎時間」と答えた。
　理科に充てられる今年度の学校予算（公費）を集計すると、設備備品費は生徒1人当たり453円、消耗品費は同341円。それぞれ「ゼロ」だった学校は17％、2％あった。公費以外では、教師の75％が教材費を自分で負担したことがあると回答。生徒から徴収した教師も24％いた。」　
(Yahoo国内政治ニュースから抜粋)

これが中学校の理科の現状らしい。でも私が驚いたのは役半数の学校が週に１～２回も実験をしているということ。私の時はそれよりももっと少なかったような気が・・・(汗)学校にホントにお金がなかったのだろうか・・・(^ ^；)

しかし、実験道具や材料を教員が負担するといっても無理がある。我々も生徒だった頃は当たり前のように実験をやっていたが、逆の立場になってふと気付くことが。それは教員の場合、５クラスあれば５クラスとも同じ実験をやるということ。つまり、準備、指導、後片付けも大変だが、材料や費用も掛かるという事。これを教員が負担するのは厳しいはず。これでは理科離れが進むのもわからなくもない。まぁこれ以前に、自然と触れ合う機会がなくなったり、大人が子どもに自然や理科の面白さ、奥深さを教える機会が少なくなっていたりという現状が理科嫌いを進行させる温床になっていることは言うまでもありませんが、そこにきて学校の予算が減らされているようでは・・・。ちなみに私の学校でも理科の予算は２年前で年間４８万円、そして去年は４２万円、今年は３８万円・・・といった具合です。２年前とは生徒数が同じなのに１０万円も違います。まぁ他の学校も現状は同じだとは思いますが・・・。

ちなみに

実験器具の値段っていくらくらいするか気になりませんか？？

参考までに平均的な価格（単価）ですが↓↓↓

３００ｍｌビーカー・・・・・約６００円

５０ｍｌメスシリンダー・・・・・約１６００円

試験管（一般的なサイズ２５本）・・・・・約５０００～６０００円

ガスバーナー・・・・・約５０００～６０００円

電源装置・・・・・約７～９万円

顕微鏡・・・・・約７万円～

水平すだれ式波動実験器・・・・約１８万円

人体解剖模型・・・・・約１７～２０万円

ざっとこんな感じです。需要が少ないから仕方ないですが、想像以上に高いですよね？

ちなみに緻密な実験だと食塩水だってスーパーの塩は使えません。純度の高い塩化ナトリウムを使うとこれまたチョット高価な値段に。。。

薬品類だって種類にもよりますが１本５００ｍｌで２０００円～　っていうのが相場です。ガソリンが高い高いっていうけどガソリン単価の方がず～っと安いです(笑)

まぁ、結論としては、お金がないのに出せといっても無理な話。（ホントにないのかは知らないケド）これからはいかに工夫して実験をさせるかという手腕が問われるのかもしれないですね(爆)