償い

昨日職場で夏休み前ということで生徒向けに交通安全講話がありました。

警察署の交通安全課の人からお話しをいただき、その後ビデオを見ました。

そのビデオのエンディングに使われていたのが、さだまさしの“償い”です。

この歌の歌詞は実話を元にして書かれています。

その実話とは、

さだまさしの知人の夫が交通事故に遭い亡くなってしまいます。しかし、加害者の方は非常に真面目な方で、毎月賠償金を被害者であるさだまさしの知人に郵送してきたのである。事故から数年経っても毎月送金してくる加害者の手書きの文字を見て、事故のことを思い出してしまう被害者は、もう気持ちはわかりましたという送金を丁重に断る旨の手紙を送ったのだが、真面目な加害者はその後も送金を続けたというのである。

そして、この歌は、裁判でも引用されたことで有名です。傷害致死罪にとわれた少年に裁判長が「唐突だが、君たちはさだまさしの『償い』という唄を聴いたことがあるだろうか」、「この歌のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」と説いたのである。

これに対しさだまさしは、「この歌の若者は命がけで謝罪したんです。人の命を奪ったことに対する誠実な謝罪こそ大切。裁判長はそのことを2人に訴えたかったのでは」とコメントしている。

この歌詞をどう捉えるかは人それぞれだとは思いますが、何か思うことはあるはずです。宅急便大手のヤマト運輸ではドライバーにこのＣＤを配布したこともあります。

運転される皆さん、免許センターなどのビデオでも聞いたことがあるかもしれませんが、もう一度聞いてみてください。