アスパラガスの断面とイカの解剖

今日の研修は生物分野の研修でした。

内容は身近な野菜の教材利用について、と、眼球モデルの作成、と、イカの解剖。

午前中はキャベツの葉を使った気孔の観察やアスパラガスの茎の断面を使った維管束の観察。アスパラガスは単子葉類の教材の中でも比較的手に入りやすく教材としても使えるということでした。単子葉類というと通常はトウモロコシの茎を使うのが一般的ですが、スーパーじゃトウモロコシの茎は手に入りませんからね(^ ^；)

そして午後は眼球モデルの作成、その後冷凍イカを使ってイカの解剖をしました。

と、ここで、いきなりですがクイズです。

まずはQ１

イカの胴体は茶褐色の面と銀白色の面とがありますが、どちらが背中でしょうか？

そしてもう一問Q2

イカには三角形のヒレの部分と１０本のウネウネした足がありますが、正面から見た時どちらが上にくるでしょうか？

それでは答え合わせ↓↓↓







解答と解説
Q1
正解は茶褐色。外敵から身を守るという点を考えるとなぜそうなのかがわかりますね。海を上から見た時、濃い青に見えますよね。つまり暗色、ということは茶褐色の濃い色は海の色に馴染み、鳥などが上空から見てもイカがいることに気づきにくいですよね。そして腹側はその逆で、イカの下から泳ぐ魚にとっては、上から降り注ぐ太陽光とイカの腹の銀白色の見分けがつきにくいのです。つまり捕食されないためにこのように色がわかれてるということですね。

Q2
正解は足が上なんです。マンガとかのイラストでイメージすると足が下にきそうですが、正確には足が上。何で？？と思うかもしれませんが、よ～く考えたらごく普通なことなんです。頭は普通胴体の上にありますか？下にありますか？どう考えても頭は胴体の上ですよね。それがわかれば簡単ですよね。つまり、イカは胴体の上に頭があり、その頭の上に足があるんです。なんとも奇妙な生き物ですねぇ。

ちなみにイカは胴体を切り開き、エラ、エラ心臓、心臓、肝臓、胃、食道、血管、血液、神経を観察しました。イカの血液って青いんですねぇ。普段気にしなかったから知らなかった・・・。エラに過酸化水素水（オキシドール）をかけると青い血液が観察できます。そして、イカの食道、これまた普段気にしないですよね。口にスポイトで醤油を流し込むと胃につながった細い食道が観察できました。イカ刺しとかイカの沖漬けでイカに醤油はかけるけど、さすがに口に醤油は突っ込まないからこれまた普段は気にもとめないですよね(^ ^；)

んでもって何でイカなのかというと、今度の新教育課程では中学校の理科で軟体動物をやることになり、そこでイカの解剖をやるそうです。ここ２０年ほど理科で解剖をやることはほとんどなかったので久しぶりのことですね。実物を目にするってことは大事ですからね。って今日の指導主事が言ってました。ごもっともデスな。

※写真左側はアスパラガスの維管束、右側がイカの胴を切り開いた時の写真です。