栃木県はこんなトコ vol.12

前回からスタートした栃木弁シリーズ、

前回は
・大事（だいじ）→大丈夫
・こわい→疲れた
・おわす→終わらせる
・いかんべ→いいでしょ
・～さ→～へ、～に

の５つを紹介しましたが、今回は一気に１０個の栃木弁を紹介しちゃいます。

・あるって→歩いて
栃木県の人は結構普通に使っているので標準語と思いきや、パソコンで“あるって”と入力しても“歩って”と出てこない。他県ではほとんど使っていないんですかね。「今日は公園の近くをあるってきた」という感じで使います。意味は「今日は公園の近くを歩いてきた（散歩してきた）。」という意味です。

・うら→後ろ
栃木県の人にとっちゃ裏も後ろも似たようなもん。「じゃぁ今日は車出すからうらに乗って。」などと使います。もちろんここでのうらとは後ろ、つまり後部座席のことです。知らないとどうやって車の裏に乗るんだろう？？と思っちゃいますね。

・おらほう→私の家の方では
これは年配の方がよく使う言葉です。簡単にいうと「ウチじゃぁ～」という意味になります。使い方としては「今日はおらほうじゃ雨だった。」みたいな感じで「今日はウチの方は雨だった。」という意味になります。

・ごじゃっぺ→でたらめ、インチキ
これまた年配の方しか使わなくなった言葉ですが、でたらめという意味です。「ごじゃっぺばっか言ってんじゃねぇよ。」で「インチキばっかり喋るんじゃない。」という意味になります。

・すく→敷く
布団やシートなどを敷くことを栃木県では「○○○をすく。」と言います。

・てれんこてれんこ→だらだら、もたもた
よく体育の先生などが「てれんこてれんこ走ってんじゃねぇよ！！」と使ってたりします。この言葉を知らない人が聞くとなんだか笑っちゃいそうですが、どちらかというとこの言葉を使う時は怒っている時が多いので決して笑ったりすることのないように・・・。

・でれすけ→バカ、アホ、役立たず
これまた中学校の時の体育の先生が怒った時によく使ってました。「お前は何回言ったらわかんだよ、このデレスケがぁ！！」と。

・はかいく→はかどる、順調に進む
仕事などがはかどることを「仕事がはかいく」と言います。

・ふてる→捨てる
「そんなもんふてっちまぇ。」で「そんなもの捨てちゃえ。」という意味になります。

・～っつう→～という
よくＵ字工事のネタでも耳にしますが、「～という」の意味です。「この前○○○○っつう店に行ったんさ。」で「この前○○○○という店に行ってきたんだよ。」という意味になります。

今回はとりあえず１０個紹介しました。地元の学校じゃよく「てれんこてれんこしてんじゃねぇ」とか「このでれすけがぁ」などと怒っている先生を見かけますが、今の職場は栃木でも隅っこの方のせいかあまりこのような言葉は耳にしません。「でれすけ」なんて言ったら「でれすけって何？？」って言われちゃいます(爆)