ブラックディーラーの定期点検裏事情

今日は今の職場での部活の教え子が突然来ました。

その人は今年からとあるメーカーのディーラーで整備士として働き始めました。

実はそこのディーラー、私も１度新車を購入しているディーラー。

しかも当時私の担当だった営業の方が今年店長に昇格したという店舗。

当時から同メーカーの他のディーラーと比べてもお客さんが多く、賑わっている印象でした。

後から知ったことですが、その店舗、新車の売り上げは同系列の店舗の中でも新車売り上げナンバー２の売り上げを誇るお店だったようです。

ちなみにこのメーカー、最近は主力車種がリコール続き、以前からあちこち色々なディーラーに行ってもどこも接客対応が悪いイメージ。

そんなイメージの中でもここの店舗の接客はいい方で、表面上は凄くお客さんが入っているまぁまぁいいディーラーのイメージでした。

しかし、今日、その教え子からとんでもない裏事情を聞くことになりました。

簡単に言うと、インチキ、デタラメ、デッチアゲな点検事情。

裏事情その①
・新車購入後の半年点検時、走行距離が少ないとオイル交換をしない。なのに点検パックの都合上、やってもいないのにオイル交換したという明細を客に渡す。客には整備士口頭でがオイル交換をしたという旨の説明をしているとのこと。

裏事情その②
・運転席にカバーをかけずそのまま整備士が乗り込む。教え子がマニュアル通り、かけた方がいいのではと確認すると、そんなかけるヒマがあったら他の仕事をしろと怒られたという。

裏事情その③
・定期点検時のコーティング点検。通常はＣＰＣならＣＰＣ用のメンテナンスクリーナー、ガラスコーティングならそのガラスコーティング用のメンテナンスクリーナーをかけるそうだが、忙しい時はＣＰＣは簡易型撥水コーティング用の安価なメンテナンスクリーナーで済ませてしまうとのこと。

裏事情その④
・車検時、ブレーキ回りは細かくチェックしないとのこと。それも教え子が咎めると、忙しいのにそんなことはやってられないとこれまた怒られたとのこと。

裏事情その⑤
・教え子が上記のことを店長に相談すると、言ってることは正しいが忙しい時は仕方ないと濁された。


ちなみに、私のその教え子、本当にこのメーカーが好きで、そのメーカーの専門学校に行き、ついに今年念願の整備士として配属されたわけですが、

これらのやり方に絶望し、現在休職になってしまいました。

やってもいないオイル交換をやったことにしてお客さんに説明することに罪悪感を感じ、耐えられなくなってしまったようです。

おそらくこれらのことは残念ながらここの店舗に限ったことではないと私は思います。

真面目なヤツが馬鹿を見る世の中とはまさにこのようなことを言うのでしょう。

確かに教え子は真面目なタイプの人間でしたが嫌われるタイプの人間でもありませんでした。

今日話を聞いてガッカリですし、サービス面うんうんよりも、せっかく夢をもって入社した新人がこんなことで潰されていくのにもっとガッカリです。

そうでなくても、このメーカー、最近リコール続きでイメージダウンが避けられないのに・・・。

こんなことが横行したら、ジャパンクオリティの低下も避けられないですね。