
昨日に引き続き、今日も広島カープのセ・リーグ3連覇に掛けたストーリー紹介をしていきます。昨日は広島が舞台となったウルトラマンAの第1話
「輝け!ウルトラ五兄弟」を紹介しましたが、今日は3連覇のV3に注目して、タイトルにV3が入ったものを探しました。紹介するのは1967年12月24日放送のウルトラセブン第13話「V3から来た男」です。宇宙ステーションV3の隊長であるクラタ隊長とウルトラ警備隊のキリヤマ隊長の友情をテーマに描かれたストーリーです。宇宙ステーションV3はこの回より前から台詞としてはその存在が語られていましたが、実際に登場したのはこの回が初めてです。さらにアイロス星人も今までの敵よりも強敵で、エメリウム光線、アイスラッガーも跳ね返してしまい、13話にしてウルトラセブン最強の必殺技ワイドショットも初披露された回でもありました。それではその13話のストーリー紹介に移ります。
地球時間の24時6分、正体不明の宇宙船が接近、宇宙ステーションV3のパトロール隊は戦闘態勢に入った。V3のクラタ隊長と隊員はステーションホーク3機で迎撃しようとするが、隊員の乗るステーションホークはあっという間に宇宙船に撃墜されてしまう。そしてクラタ隊長の乗るステーションホークも消息を絶ってしまった。このことはV3の通信隊員によってすぐさま地球防衛軍基地とウルトラ警備隊に知らされた。
マナベ参謀はキリヤマ隊長を呼びステーションホークが撃破されたことを告げる。キリヤマ隊長とクラタ隊長は士官学校以来の親友だった。
作戦室へと戻ったキリヤマ隊長はクラタ隊長は生きていると自分に言い聞かせていた。
一方ステーションホークを振り切った宇宙船は燃料を切らし秩父山中へと不時着していた。フルハシ隊員とアマギ隊員はウルトラホーク1号で上空をパトロールしていた。その時、1機のステーションホークを発見する。それはクラタ隊長と部下の乗るステーションホークだった。2機は並走して基地へと向かうが、途中不時着していた宇宙船が2機に攻撃を仕掛けてきた。不意打ちされたウルトラホーク1号は撃墜されてしまい、地上に不時着することになってしまう。クラタ隊長は部下に攻撃を指示するが、ミサイル発射装置が故障していて攻撃できず、逆にステーションホークも撃墜されてしまう。クラタ隊長は隣の部下に脱出を促すが、部下は反応が無く、仕方なく自分一人で脱出する。その後一人になってしまったクラタ隊長は足取り重く基地へと戻った。マナベ参謀はクラタ隊長の無事を確認し安堵するが、クラタ隊長に笑顔は無く、また一人で戻りましたと不機嫌そうに吐き捨てた。そこにダンが迎えに来て、クラタ隊長はダンとともに作戦室へと向かった。
作戦室でクラタ隊長を出迎えるキリヤマ隊長は無事を確認し笑みがこぼれた。そこでクラタ隊長は地球に宇宙船が侵入していることをキリヤマ隊長に告げた。ウルトラ警備隊のレーダーは宇宙船をキャッチしておらず、その報告を聞いてウルトラ警備隊ははじめて宇宙船が侵入したことに気付いた。そしてクラタ隊長はウルトラホーク1号が撃墜されたことをキリヤマ隊長に報告、宇宙船に潜むアイロス星人に捕まったら最期だと宣告した。
その頃撃墜され不時着したフルハシ隊員とアマギ隊員はアイロス星人の宇宙船内に人質として捕らえられていた。アイロス星人はフルハシ隊員とアマギ隊員のコピーを作り出すと、そのコピーに地球防衛軍基地の固形燃料を奪ってくるよう指示を出す。
コピーのフルハシ隊員とアマギ隊員は作戦室へと戻るが、キリヤマ隊長やクラタ隊長が話しかけても殆ど反応が無く、その様子を見たダンは人間の目ではないと見抜いた。キリヤマ隊長に休息をとるよう言われた2人は作戦室から出て行く。怪しんだダンはそれを尾行した。すると2人は基地内の燃料室へと忍び込んだ。燃料を盗もうとする2人の前に立ちはだかるダン。すると2人はダンにウルトラガンを発射、ダンもウルトラガンを発射し2人を撃つ。
そこにキリヤマ隊長が駆けつけ、何故殺したと問い詰めると、ダンはこの2人は偽物だと答える。そして撃たれた2人は突然消えてしまう。その時奥の扉からクラタ隊長が現れ、ダンの行動を称賛した。2人を怪しんだクラタ隊長も一部始終を陰から見ていた。本物のフルハシ隊員とアマギ隊員を心配したキリヤマ隊長はアイロス星人に燃料を与えることを決めた。その後作戦室にアイロス星人から通信が入る。アイロス星人は燃料とフルハシ隊員、アマギ隊員の交換条件を出してきた。そして燃料の交換場所も指定してきた。キリヤマ隊長はそれに応じることにしたが、クラタ隊長は約束を守るような相手ではないと言って攻撃するようキリヤマ隊長に迫る。しかしキリヤマ隊長は部下の命には換えられないとウルトラホーク3号で自ら燃料を積んで出動した。
キリヤマ隊長が出動した作戦室ではクラタ隊長が落ち着き無く歩き回っていた。それを見たソガ隊員は、我慢するのは体に悪いとクラタ隊長を後押しすると、その一言を聞いたクラタ隊長は急いでウルトラホークの発進場へと向かう。発進場へ向かう途中、エレベーターに乗り込むと、そこでクラタ隊長はマナベ参謀と鉢合わせになる。クラタ隊長が出撃しようとしていることに気付いたマナベ参謀は発進場には鍵がないと入れないと告げる。それを知らなかったクラタ隊長の表情が曇るが、マナベ参謀はキリヤマ隊長を守ってくれと発進場の鍵を差し出した。クラタ隊長はマナベ参謀の情に感謝し鍵を受け取ると、キリヤマ隊長のあとを追ってウルトラホーク1号で出撃した。
クラタ隊長が出撃したことに気付いたダンが慌てて作戦室のソガ隊員にそのことを話すが、そのことを知っていたソガ隊員はよそよそしく返事をする。ダンは自分たちはどうするのかと聞くと、ソガ隊員はそろそろ出かけるかと言ってダンと一緒に作戦室を出た。その頃秩父盆地に先着したキリヤマ隊長はアイロス星人の指示通り燃料を投下して着陸態勢に入る。しかし燃料を受け取ったアイロス星人は約束を破り突如キリヤマ隊長のウルトラホーク3号に攻撃を仕掛ける。間一髪その攻撃を避けたキリヤマ隊長のもとにクラタ隊長のウルトラホーク1号が駆けつけ、2機は息の合ったコンビネーションでアイロス星人の宇宙船に攻撃を開始する。
すると宇宙船は2つに分離し2機と空中戦を展開するが、不利になった宇宙船は再び地上の宇宙船と合体する。一方ポインターで地上に残った宇宙船近くへ駆けつけたダンとソガ隊員はフルハシ隊員とアマギ隊員を救出するため船内に潜入しようと近づくが、宇宙船の攻撃を受けソガ隊員が左足を負傷してしまう。
ダンはソガ隊員にその場に残るよう告げると宇宙船の方へと走っていきウルトラセブンに変身、宇宙船内へと潜入する。宇宙船ないで捕らえられているフルハシ隊員とアマギ隊員を発見したウルトラセブンは2人を救出、船外へ避難させるが、そこにアイロス星人が出現、宇宙船は中にウルトラセブンを残したまま飛び立ってしまう。
ウルトラセブンは船外へと脱出すると巨大化しアイロス星人に立ち向かう。
アイロス星人は電撃攻撃や口から吐く光弾でウルトラセブンに襲いかかる。ウルトラセブンは光弾を避けながらエメリウム光線を発射するが、アイロス星人は翼で防御、そしてアイスラッガーも防がれてしまう。
それまでの敵を倒してきた必殺技を防がれてしまったウルトラセブンはついに自身最強の必殺技ワイドショットを発射。ワイドショットを受けたアイロス星人は倒された。
残った宇宙船もキリヤマ隊長とクラタ隊長のコンビに撃墜された。その後クラタ隊長はウルトラホーク2号で宇宙へと帰って行った。
初登場にしていきなり無愛想で感じの悪いクラタ隊長ですが、2年前にアイロス星人の円盤を深追いして自身の率いる部隊を全滅させた過去があり、それが原因でマナベ参謀から左遷させられたという裏設定が存在するそうです。マナベ参謀がそのことを語る台詞も用意されていたそうですが、実際にはカットされてしまいました。この後クラタ隊長は35話「月世界の戦慄 」、48話「史上最大の侵略(前編)」、49話「史上最大の侵略(後編) 」、そして帰ってきたウルトラマンの18話「ウルトラセブン参上!」にも出演していますが、ウルトラセブンの放送から22年後、クラタ隊長を演じた南廣は60歳の若さで亡くなってしまいました。
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2018/09/28 20:53:53