
先日栃木県唯一のなかがわ水遊園へと行ってきました。なかがわ水遊園では毎年この時期に冬の企画展をおこなっています。今年はドリームジャングルナイトと題し夜のアマゾンをイメージした展示がおこなわれていました。アフリカンランプアイの大群や、巨大なサソリが暗い展示室に華を添えていました。そしてピラルクーやアロワナやドラドなどの巨大魚が泳ぐ水槽ではサンタクロースに扮した飼育員が餌やりをしていました。海無し県の淡水魚がメインの水族館と馬鹿にしがちですが、ピラルクーの迫力は相当で、一見の価値ありです。
さて、今日はクリスマスということで、ストーリー紹介もクリスマスにちなんだ回を紹介します。今回紹介するのは2005年12月24日放送のウルトラマンマックス第26話「クリスマスのエリー」です。太田愛氏の脚本らしく戦闘シーンのないファンタジー色の強い回となっています。主役はタイトル通り、満島ひかり演じるアンドロイドのエリーで、クリスマスの意味や感情があまり理解できないエリーが物語を通してその意味を理解していくというストーリーです。それでは太田愛氏らしい不思議で幻想的な物語のストーリー紹介です。
街ではクリスマスを迎え、コバ隊員とショーン隊員はプレゼントの買い出しに出かけていた。同行していたエリーは何故クリスマスになるとみんな嬉しくなるのかとコバ隊員とショーン隊員に疑問を投げかけていた。アンドロイドであるエリーにはクリスマスの意味がわからなかっった。
そんな時、不思議な電波を感知したエリーは広場へと向かう。そこには時空予測盤の探知機を手にする老人がいた。老人は幻獣ユニジンを追い求めて、広場で捜索をしていた。エリーは古理博士が手にしていた探知機を奪うと、ユニジンのいる方角を老人に教える。その方角に一瞬ユニジンが現れるが、探知機がスパーク、探知機を手にしていたエリーは感電し倒れてしまう。
ベースタイタン基地ではエリーが戻らないことを隊員たちが心配していたが、その頃、エリーは古理博士に修理してもらい復旧していた。古理博士はユニジンを捕らえるために必要なトネリコの枝を切るため国有林に入り込み、木を切ろうとしていた。犯罪の防止機能が組み込まれていたエリーは古理博士に同行し、国有林の木を切るのは犯罪だと説得しようとするが、古理博士はユニジンが現れるのは12年に1度だけだと言ってエリーの反対を押し切ってトネリコの木にハシゴをかける。しかし枝を切ろうとしたその時、監視員に発見され、古理博士とエリーは大急ぎでその場から逃げ出した。
何とか林から逃げ出すと、古理博士はどうすればトネリコの枝が手に入るのかと考え込んだ。その時エリーがトネリコの枝が近づいてくるのを察知した。エリーが察知したのはトネリコの枝の杖を持って近づいてくる老人だった。古理博士はその老人からトネリコの杖を借りることにした。
そして古理博士はエリーにユニジンのことを語りだす。ユニジンは時を超えて旅をする神話の中の幻獣で、12年に1度、12月24日の夜にほんの数秒だけ現れる幻獣とのことだった。古理博士はそのユニジンを捕らえるため、自分で時空予測盤を発明し、ユニジンを追い求め続けいてきたのだった。
古理博士はショートして壊れてしまった時空予測盤のバッテリーを調達するため、勝手に店の裏手に置いてあったバッテリーを持ち出そうとする。エリーは無断で持ち出すのは犯罪だと古理博士を止めるが、古理博士はエリーの制止を無視し、エリーとともにバッテリーを持ち出してしまう。その様子は監視カメラに捉えられ、そのことはベースタイタン基地にもすぐに知れることとなった。監視カメラを映像を見たショーン隊員はエリーと一緒に写っていた老人が古理博士だということに気付き、ペテン師博士と呼ばれている博士だと他の隊員たちに告げた。
一方バッテリーを持ち出した古理博士はエリーとともにユニジンを捕らえる準備を着々と進めていた。
そんなペテン師博士こと古理博士にエリーが騙されていると感じた隊員たちはエリーの元へ急ぐ。古理博士はバッテリーを修理するため、エリーを連れ自宅へと戻っていた。そこでエリーはユニジンを初めて見たのはいつだったのかと古理博士に質問する。すると古理博士はユニジンを初めて見たのは12歳のクリスマスイブだったと回想した。古理博士は12歳の時のクリスマスイブの夜、家のツリーにイイギリの実を飾るため、森にイイギリの実を取りに出掛けた時にユニジンに遭遇したというのだった。
そしてその夜、古理博士はエリーとともに神話通りに森にトネリコの枝を挿し、ユニジンを捕らえるべく計画を実行に移す。そこへカイトとミズキ隊員、コバ隊員、ショーン隊員が駆けつける。コバ隊員とカイトはエリーを説得しようとするが、エリーは古理博士の手伝いをすると言ってそれを拒否、ミズキ隊員は古理博士にエリーを騙したと詰め寄るが、そこにエリーが駆けつけ、古理博士は悪い人ではないとミズキ隊員を説得する。
その直後、ショーン隊員が眺めていた時空予測盤が突然発光しはじめる。
そして古理博士と隊員たちの前に本当にユニジンが舞い降りた。光輝くユニジンは舞い降りるとすぐに飛び去っていこうするが、古理博士の挿したトネリコの枝が結界を張り、ユニジンはその結界に捕らえられてしまう。するとユニジンの羽から光の粒子が飛び散り、それに触れた木々が時空の狭間へと消えはじめる。
その光は離れた集落にも向かいはじめた。それを目の当たりにしたカイトは一人林の中へと入って行き、ウルトラマンマックスへと変身する。ウルトラマンマックスはすぐさまスパークシールドを張り、光の粒子から周囲を守るが、次第に光の粒子がスパークシールドを突き抜け家屋に影響を及ぼし始める。
ユニジンに感動し、捕らえることを忘れていた古理博士は我に返り、思い直してトネリコの杖を引き抜く決意をする。そして古理博士はトネリコの杖に駆け寄ると杖を引き抜き結界を消滅させた。それによりユニジンは開放され、時空の彼方へと消えていった。
ユニジンが消え、消えた木々や家屋は元に戻り、ユニジンがいた場所にはイイギリの実が置かれていた。ユニジンはかつて12歳の時の古理博士が林にイイギリの実を探しに来ていたことを覚えていて、イイギリの実を置いていったのだった。そして古理博士は12年後に今度はユニジンにお礼を言うと張り切りながらDASHの隊員たちに別れを告げ去って行った。
エリーも古理博士との出会いを機に、クリスマスの意味を理解したようだった。エリーは「クリスマスは誰もが誰かを喜ばせたい日、誰かを幸せにしたい日」だとインプットしていた。
ペテン師疑惑のささやかれた古理博士はちょっと困り者の博士でしたが、最後の最後まで憎めないキャラクターでした。誰も“悪”にならないという点も女性脚本家らしい台本ですね。
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Posted at
2018/12/25 19:59:39