
年末からの大谷町紹介シリーズですが、最後の今日は大谷資料館入口近くにあった自販機を紹介します。というのもただの自販機ではなく、ここの自販機は大谷石調のラッピングを施されたされた自販機になっています。かなりリアルに再現されているので、最初見るとちょっとビックリします。ここまでやるとはぬかりないですね。ちなみに写真右側に見える石が本物の大谷石です。
というわけで、今日のウルトラシリーズ紹介は自販機が話しの鍵を握る回を紹介します。ウルトラシリーズで自販機を地球侵略の道具として使った宇宙人といえばウルトラセブンの第8話
「狙われた街」に登場したメトロン星人が最も有名です。ただその回は去年桜の季節に紹介してしまっているので、今回は1973年10月5日に放送されたウルトラマンタロウ第27話「出た!メフィラス星人だ!」の回を紹介します。メフィラス星人も初代ウルトラマンを苦しめた知的な宇宙人として有名ですが、この回に登場するのはその二代目で、初代とは比べものにならないほど陳腐な外見で、発言も知的とはほど遠く、挙げ句の果てに弱いという何とも残念な宇宙人に成り下がってしまっています。特に
「卑怯もラッキョウもあるものか。俺はこのマンダリン草で世界中のこどもを虚弱児童にしてやるのだ。」という台詞がこの二代目を象徴する台詞としてよく取り上げられています。こんな残念な設定になってしまったのは、どうやら当初はメフィラス星人ではなく、別の敵役を登場させる予定だったようですが、この27話以降はかつてのウルトラ兄弟たちが戦ってきた怪獣たちが再生して登場するシリーズとなっていて、その流れを受け、急遽メフィラス星人の再登板が決まったというエピソードがあります。最もその後登場するエレキングやベムスターも初代と比べると残念すぎるクオリティなのですが・・・。というわけで、そんな残念すぎるメフィラス星人(二代目)が登場する「出た!メフィラス星人だ!」を紹介します。
秋の地区少年野球大会が迫り、健一の所属する旭が丘トパーズは日々練習に励んでいた。その日も健一たちがランニングをしているとそこにパトロール中の光太郎が通りかかる。頑張る健一たちに光太郎はジュースを奢ると話し、光太郎と健一たちは近くの安田商店へと向かった。するとその途中、見慣れない自販機を発見する。
その自販機でジュースを買うことにした光太郎だったが、お金を入れてボタンを押してもジュースは出てこなかった。最近チームに加入したばかりで、怪獣というあだ名をつけられたピッチャーの史男は突然金属バットを手に取ると自販機を強打する。するとようやくジュースが出てきた。健一たちは喜んで出てきたジュースを飲んでいたが、その時自販機から不気味な蔓が伸びてきて、史男の脚を刺すとまた自販機の中へと戻ってしまった。史男が痛みでうずくまるが、誰もその蔓に気付いていなかった。
そこへ安田商店の店主がやってきた。店主によると、この自販機を店の前に置いておいたが、何者かによって盗まれてしまったということだった。その夜、店主は警察官に頼んで自販機を元の場所へもどしてもらうようお願いし、警察官2人と一緒に自販機を運ぼうとするが、重くて動かないため、中のジュースを取り出すことになった。店主が鍵を開け、自販機の扉を開けようとすると、中から変な音がすることに気付く。そして店主が扉を開けると、いきなり蔓が出てきて店主と警察官2人を捕らえ、そのまま自販機の中へと吸い込んでしまった。その後自販機の扉が勝手に閉まり、3人を中に閉じ込めたまま移動しはじめた。
翌日、旭が丘トパーズの健一たちは試合のためグランドにいた。その試合は野球が大好きな安田商店の店主にお願いしていたが、時間になっても店主は姿を現さなかった。光太郎と上野隊員、さおりの3人が応援に駆けつけていたが、健一はさおりを見つけると急遽替わりに審判をお願いした。さおりはソフトボールの経験があった。
試合は新しく加入した史男の快投で旭が丘トパーズの楽勝ムードだった。勝ちが見え、勤務の時間になった光太郎と上野隊員はグランドをあとにするが、その直後、突然史男が倒れてしまう。
その後病院に運ばれた史男は小児麻痺と診断されてしまう。健一は史男の見舞いに行くが、小児麻痺のウイルスは子どもに感染するおそれがあると言われ、病院から面会を断られてしまった。それを知った光太郎は翌日、健一とチームのみんなを連れ、病院の駐車場に行き、そこから史男を励ました。
その後光太郎は一人で史男のもとを訪れ、焦らず頑張るよう声をかけた。そこへ看護師が来て、光太郎を医師のもとへと連れて行った。光太郎はそこで医師から史男の病気が小児麻痺ではなく、奇病のマンダリン病であることを告げる。そしてマンダリン病を治すにはマンダリン草の実の放射線を当てるしかないと説明した。しかしマンダリン草は地質時代の伝説の植物で、もう絶滅したとされる植物だった。史男は医師と光太郎の会話を扉越しに聞いてしまい、自分は一生野球ができないと心を閉ざしてしまう。光太郎はどんなピンチでも耐え抜いて投げきるのが本当のエースだと叱咤激励し病室をあとにした。
その後マンダリン病の患者が続出したことを受け、ZATはマンダリン草を探し出すこととなった。しかし何の手がかりも掴めずにいた。そして光太郎と南原隊員が夜のパトロール中に路上で倒れている少女を発見、それは35人目のマンダリン病の被害者だった。
別の日、健一たちがランニングをしていると、高架下に安田商店の自販機を発見する。不思議に思った健一たちがお金を入れてみると、ボタンを押してもないのに中から靴が出てきた。不審に思い、健一たちがお金を入れ続けると警察官の制服や安田商店の店主の服が出てきた。その服を見て健一たちはすぐに店主の服だと気付いた。
そして肝心のジュースが一向に出てこず、健一が金属バットで自販機を叩こうとすると、突然自販機が動き出しバットを交わす。そして自販機の中から蔓が伸び、健一たちを襲い出す。慌てて健一たちが逃げ出すと、そこにパトロール中の光太郎と上野隊員が通りかかり、事情を聞いた光太郎と上野隊員は自販機のもとへと向かう。自販機は光太郎と上野隊員をも襲い始めるが、光太郎が自販機をザットガンで撃つと中から巨大なマンダリン草が出現した。
その草がマンダリン草だと気付いた光太郎と上野隊員はマンダリン草の実を撃ち落とそうとするが、実を撃った瞬間、赤い煙が発生し、その中からメフィラス星人(二代目)が現れる。ザットガンで目を負傷したメフィラス星人(二代目)はマンダリン草を手に取り、その傷を治してしまった。光太郎に卑怯者扱いされたメフィラス星人(二代目)は「卑怯もラッキョウもあるものか。俺はこのマンダリン草で世界中のこどもを虚弱児童にしてやるのだ」と笑い飛ばした。
そこに荒垣副隊長と北島隊員のスカイホエールが到着し、メフィラス星人(二代目)を攻撃するが、光太郎はマンダリン草を焼いてしまったら台無しだと言われ、生け捕り作戦をとることとなった。そしてメフィラス星人(二代目)を捕らえるべく網網作戦が開始される。荒垣副隊長はスカイホエールでメフィラス星人(二代目)に巨大な網を掛けるが、メフィラス星人(二代目)はあっさりと網を破ってしまう。
そしてスカイホエールは撃墜されてしまい、メフィラス星人(二代目)は史男の入院する病院へと進行しはじめてしまう。史男の危機に光太郎はウルトラマンタロウに変身する。メフィラス星人(二代目)は目から光線を放ってウルトラマンタロウを攻撃するが、ウルトラマンタロウはそれをバリアで防ぐ。
そしてメフィラス星人(二代目)の腹にアトミックパンチを浴びせ、メフィラス星人(二代目)の腹を撃ち抜いた。さらにストリウム光線でとどめを刺されたメフィラス星人(二代目)は泡となって消えてしまった。
ウルトラマンタロウはメフィラス星人(二代目)が持っていたマンダリン草を回収すると、その実を割り、マンダリン草の放射線をまいた。その放射線に包まれた史男はマンダリン病が治り、野球ができるまでに回復した。その後旭が丘トパーズとZATチームによる野球の親善試合が開催された。
ちなみに前回のブログでも書きましたが、大谷資料館内は季節に関わらず非常に寒いので、行かれる際は冬以外でも厚手の上着をお忘れなく。
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2019/01/14 18:39:22